Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

番外編125. デジタル一眼レフの終焉!?

2015年05月15日 | field work
 EOSの中で今でも使いたいと思うのは、EOS1Ds mark3だけである。やはりキャノンにしては、光学式ファィンダーが大変優れ、被写体深度などもフィルム感覚で撮影できるのもフルサイズならではの特徴である。当たり前の話だが、ファィンダーでピントが合わせられる。
 ただし大変重たい機材であり、三脚に据える使い方が多く、この機材で撮影したWEBの画像を見ても、ギャル、スポーツ、トランスポーテーション機器といった被写体が当たり前にしっかり撮るというなんともクリエイティビティのない退屈なものばかりだ。私などは、これで街の路地裏を徘徊したいと思うが、なにしろ目立ちすぎる。シャッターの音がかん高いといった具合に大変フットワークの悪い機材だ。
 他方でISO感度のオートシフトができなかったり、今では随分古くさい仕様でもある。もっというならば、プロダクト・デザイン史的に語れば、フィルム時代の仕様を引き着いだ21世紀初頭のプロダクトであり、フィルムからデジタルに移行する過度期的仕様であった、となるだろう。
 このように書くと、日本の機材メーカー二大巨頭の衰退のようにも思われるが、最近の経営面での不振を聞くと、実際にそのようになりつつあるのではなかろうか。今のニコンD4とEOS1DXでラスト・プロダクト!?。
 PCやスマホの発展を見ていると、従来の撮影機材のような形態にする必要は全くなく、フルサイズに固執する必要もなく、最近撮影ユニットとスマホを合体させているオリンパス・エアなどを見ていると、デジタル一眼レフの終焉!?、とさえ思われる。それだけ技術開発の進化が早いということだろう。
 だからデジタル一眼レフ、新聞、公共放送・・・と並べると、PCとWEBの進化で不用となりつつあるものばかりである。せめてそんな不用となりつつある撮影機材位は、たまには使ってみようと酔狂なことを考えた。

神戸市・元町
EOS1Ds Mark3 EF50mm/f1.8
ISO200,露出補正0EV,f1.8,1/30
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