Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Fieldwork937.初夏の京都、追記

2024年09月15日 | field work

 少し久しぶりに映像練習で散歩にでかけた。しばらく間をおくとPremiere proのオペレーションを忘れてしまうので、このあたりが出かける潮時か。映像の基本は動きにある。そんなことを意識しつつ・・・。
 そんななかで幾つかの課題もあった。
 先ず映像間のつなぎ方である。テーマに沿ってもう少しシームレスにつながればよいと思う。これから勉強する必要があるところだ。このあたりは感覚的に覚えつつ、論理的に下準備しつつといった案配だろうか。
それに音楽の設定、特に効果音の設定もこれからの課題だ。
さらには1クリップ毎の映像も、もう少し丁寧に撮影すべきだった。
Premiere proはLUTを余り積んでいない。このあたりの映像的色調の勉強もこれからだ。
 映画なら、撮影、照明、音楽、編集とjobごとに専門スタップが存在するが、映像編集ではその全てを一人でしなければならない。もちろん映画のようにシナリオがあるわけではないので、頭の中の漠然としてストーリーにそって制作を進めてゆく事になる。それだけにPremiere proのコマンドの多い事。こんなのをみるとFinal cut proにシフトしたくなる。まあ映像の基本ソフトなので入口ぐらいは覚えたが。
 こうした映像の世界的トップは、Leonardo Dalessandri。彼のWatchtower of TurkeyやWatchtower of Chinaをみるとため息が出る。どんな場合でも勉強するなら世界トップクラスの教材をテキストにすべきというのが私の考え方。私は、彼の映像を見ながら勉強しつつ、試行錯誤しながら撮影を続けている。

Fieldwork937.初夏の京都
Equipment:SONY FX30,E4/PZ10-20G

追記
 Leonardo Dalessandriの映像作品2点のリンクと中国の作品のコメントをつけておく。これが今の世界のトップクラスの映像であると同時に、中国本来の姿を伝えている。それは私がかって見た泰然とした中国の姿でもある。今日本ではYouTubeをみると随分と誤解された姿で中国の映像がアップされている。そんな恥ずかしい日本人でよいのかと思わざるを得ない。

Watchtower of Turkey

Watchtower of China
中国の望楼
「中国の望楼」の制作は、愛情のこもった仕事でした。愛情のこもった仕事と言うのは、私たち、つまり私のクルーが、3年の夏の間に70以上の都市を訪れ、数千キロの数え切れない旅したからです。私たちが行く先々で、この偉大な国の力強いエネルギーに導かれ、私たち全員にとって人生を変えることになる探求を続けるための力とインスピレーションを見つけました。私たちが最初に集まったとき、私たちは映画クルーでした。3年後に完成したときには、私たちは家族になっていました。

愛情と言うのは、私たちが作ったものは単なる映画以上のものだからです。それは、この国への私たちの愛情の宣言なのです。

このプロジェクトに着手したとき、私は中国への視覚的なトリビュート、つまり日常生活の正直な観察を作りたかったのです。表面的な旅行記ではなく、文化史のリアルで生々しい表現。中国の文化、アイデンティティ、そして広大な中国領土に広がる複雑で多様な生活様式を称えるもの。中国人の献身と規律、職人技と勤勉さを垣間見る窓。彼らは、何千年もの歴史を振り返りながらも大胆な未来に向かって恐れることなく突き進む文化から力とインスピレーションを得て、共に前進するエネルギーを持っています。

この強烈なエネルギーを感じ始めました。まるでこの文化的誇りと決意が今、私とカメラを通して動いているかのようでした。この映画の経験は私の中に深く根付いており、今でもその日のハードワークが筋肉に感じられます。

私の親愛なる友人、特にジョリーン・スニャーズとリッキー・チョイの助けがなければ、この作品は完成しませんでした(映画の中でリッキーを見つけましたか?彼女は複数のショットに登場し、最後のタクシーショットで歌っています!)

これは私が最も誇りに思う成果の 1 つです。
気に入っていただければ幸いです。

INSTAGRAM: instagram.com/leonardodalessandri
FACEBOOK: facebook.com/leonardolucadalessandri

監督・編集: Leonardo Dalessandri
音楽: Ezio Bosso
© Sony Music Italy - Buxus Edizioni
「Rain, in your black eyes」
「Thunders and Lightnings」
www.eziobosso.com
リアダプテーションおよびミックス: Marc-George Andersen
www.mgamusiccompany.com

プロデューサー: Leonardo Dalessandri、Polo Zhao (Zhao Yuan)、Tiger Zhao (Zhao Shu)
制作マネージャー: Johnny Jiang、Tan Ander
第一助監督: Ricky Choy、Jolien Snyers
カメラ: Leonardo Dalessandri、Jolien Snyers、Ricky Choy、Deniz Bilol 追加カメラ: Fatih Turker プロダクションアシスタント: Feng Ruiqiang、Wallas Lin、Sara Bosa ロケーションマネージャー: Xu Xiaoai BTS: Li Yang、Ted Zheyi VFX: TOLAN FILM VFX プロデューサー: Yunus Emre Tolan 制作スタッフ: Zhao Lei、Cai Zhengyi、Jian Huimiao、Zhu Shijiao、Mu Weide、Zhang Xiao、Yu Yaxue、Zhao Xiaoqian 、Fu Quansen、Zeng Seng、Yang Lan、Gu Liang ドローン: Bill Hu FPV: Josselin Cornil、J-true 友人たちに特別に叫びます Kinson Loo、Mary Setrakova、Joonhong Tham、Filippo Chiesa、Zhou Bing、Li Yu、Damlaコジェック

トルコの望楼: vimeo.com/108018156
モロッコの望楼: vimeo.com/66659080

「Rain, In Your Black Eyes」
© 2010 Ezio Bosso – すべての権利は Buxus Edizioni s.r.l. によって管理および運営されています。
℗ 2016 Sony Music Entertainment Italy S.P.A.

「Thunders and Lightnings」
© 2010 Ezio Bosso – すべての権利は Buxus Edizioni s.r.l. によって管理および運営されています。
℗ 2016 Sony Music Entertainment Italy S.P.A.

レオナルド・ダレッサンドリ
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Fieldwork936.The last Sunday of May had early summer weather. Fieldwor.

2024年09月14日 | field work

 新緑の京都。中ぐらいの焦点距離のツァイスレンズをつけて散歩に出た。場面によっては広角レンズが欲しい。そうだiPhoneがある。これで撮影してみた。大変使いやすい。ふと私達は、撮影機材のいらない時代にいるのだろうか?。
 というのもジンバルをつけるのも面倒だし、ツァイスのレンズをつけた機材だけ持って散歩に出た。中望遠レンズだけじゃなあ!、やはり広角レンズが欲しい場面があるよなぁー。
 おっ!、iPhon13proがあるではないか。撮りだして4K設定だからこれでよかろうと使ってみた。当然4K動画が撮れる。つまりiPhonを持っていれば、あとはこの欠点を補い背景がボケる中望遠レンズがあれば十分ではないか。なにしろiPhonは、手ぶれ補正も効いているしあまりブレない。こんなシステムもあったか・・・。
 もちろん映像化したときに色調整は必要。それは差し置いて便利このうえない。俺って、古い情報でシステム化していたのだろうかと思わせる。
 Tiktokをみればわかるじゃん。スマホ、よくてGoproをドローンに積む。いまはそんな時代だ。俺って古かったなぁー。
 そしてこれが将来あたりまえになり、いつも持ち出す機材になったりする。みんなスマホがやってくれるぜ!。
 そっかぁー・・・、SONYが強気の商売をするのも今だけか。将来は撮影機材という存在自体が必要ないかもしれない。すでにそうなりかけているか・・・。

Fieldwork936.The last Sunday of May had early summer weather. Fieldwor.
Equipment: SONYα6600, SonnarFE 1.8/55ZA T*, and iPhone13pro.
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Fieldwork 935. A walk under the clear skies of May.May, 2024.

2024年09月13日 | field work

 5月末の天気は、雲一つ無い快晴だった。やはり映像編集の素材を集めよう。勉強のための街歩きも疲れる努力が必要なのだろう。少し気分は上がらないが、勉強を続けよう。
 1週間ほど撮影をあえておこなわなかった。映像編集も慣れてくると容易な方法に甘んじてマンネリ化してしまう。だから考え方を変えようと勉強していた。とはいってもすぐに映像が変わるわけではない。
 映像制作も、機材の設定やPremiere Proの操作方法などを勉強しつつ、優れた映像作品を見ながら、いろいろと考えつつ制作するので、できあがった作品は試行錯誤そのものだ。まあそのうち少しは進化するだろう。目下クリップのつなぎ方を勉強中。もちろんエフェクト機能がはいっているが、それを使わないで制作した。
  特に操作したわけでもないが映像編集のプロジェクト画面が縦型の画面になっている。Tiktokではないからそりゃやりたくない。そごて修正したがどうも少し画素数が違うようだ。だから手ぶれ補正が効かない映像になってしまった。また勉強項目が増えた。
 映像編集の標準ソフトPremiere Proもいろんなことができるが、そのこと自体がこのソフトを複雑にしている。悩ましいからAppleのFInal cut proにしようかなと思案中。
 まあイラレもフォトショップもそうだけどadobeのソフトは、プロユースだけどあまりにも特殊解まで追求できるために、いろんなコマンドを覚えなきゃならず、そのため複雑怪奇だ。つかわない機能は無視するのがadobeソフトの付き合い方だろう。

Fieldwork 935. A walk under the clear skies of May.May, 2024.
SONY FX30,E/4PZ18-105 G OSS
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Fieldwork934.From Gojozaka to Gion, Kyoto.

2024年09月12日 | field work

 五条坂周辺は、昔、陶器を焼くための窯が多数あり清水焼の生産地だった。今窯の工房は市の郊外へ集団移転し、この地で生産することはない。街を歩くと、僅かに残る古民家に往事の姿を感じる。だが既に産業が移転したあとの寂しさだけが漂っている。
 清水という名称は世界に知れ渡っている。インバウンドが多数やってくるお寺と一つ清水焼きだ。いまも陶器は健在だが、かっての街に焼き物の空気はない。
 5月の日差しが強く蒸し暑い夕方。それで身体はぐらぐらと揺れていた。しかも機材の設定が映像用ではなかった。万事意欲喪失の散策だった。手持ちだから静止画を意識した画像が撮れるかもしれないと考えたのは甘かった。結局画像がブレているので編集場面で手ぶれ補正をかけたら補正の限界を超えていたのか、さらに歪んでしまった。
 そんなわけで意欲喪失の映像だが強引にまとめてしまった。なんでも撮りゃよいというわけではないだろう。少し映像の勉強もマンネリ化するから休もう。
 この日は暑さで頭が全然働かなかった。これからこんな日が続くのだろう。

Fieldwork934.From Gojozaka to Gion, Kyoto.
Equipment: SONY α6600, Zeiss Sonner FE1.8/55ZA
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ドローイング916. 小説:小樽の翠824. 幕間 少し堅い話から・・・

2024年09月11日 | field work

 小説:小樽の翠は、最初の頃小樽で撮影した街の画像を使用していた。しかし画像では人間が扱えないこと。誰でも撮影出来る画像はオリジナリティに欠けること。扱うにしても隠喩的な使い方しかできないといった事がある。だから早々に私が描いたイラストに変えてしまった。
 そしてコロナ過で家籠もりの時間が増えたこともイラスト化が続き現在に至っている。以後このブログではドローイングという新カテゴリーを設け分類している。そしてマーケティングのPERSONA法を用いて、現代とは真逆のライフスタイルのシュミレーションを続けているのが、このドローイングシリーズの立ち位置である。
 従って他者が撮影した画像を流用する事は、このシリーズのコンセプトから外れている。だが社会はオリジナリティだのクリエイションということとは無関係に、インターネット上で他者の裸体が幾重にもコピーされた画像がメディアに流れ自殺者が出るなど社会問題化してきた。トップ画像は、そうした事件を敷衍してアメリカ司法委員会でおこなわれた公聴会のニュース画像(注1)を引用した。
 それは今年の初めに消失したアルバムコレクション(注2)が問題視された事件である。因みに現在はカプセルシェア(Google play)に引き継がれて生き残っているけど・・・。
 そもそも自分で制作も編集もしない画像を、言いなりになって共有させるという安易で主体性のないユーザー意識もいただけない。それが児童であるならば親が守るべきだが守り切れなかったわけだ。私にいわせればクリエイションしない画像をばらまくのは論外の出来事だ。少しは自分でクリエイションを勉強しろよ!、と私はいいたい。
 社会問題の骨子は、プラットフォーム企業は何も責任を取らないということがアメリカやユーロ圏では問題視されている。
例えば日本のサイトから以下の記述を引用(注2)する。
アメリカ司法委員会の公聴会で・・・

「発言したのは民主党のエイミー・クロブシャー上院議員。今年1月にボーイング社の飛行機からパネルが吹き飛ばされた事故と比較し、こう疑問を呈しています。
『数週間前にボーイング社の飛行機が飛行中にドアを紛失したとき、運航を停止にするという決定に疑問を抱く人は誰もいなかった。ではなぜ、私たちは子どもたちが死にかけていると知っているのに、こうしたプラットフォームの危険性に対して同様の断固とした行動をとらないのでしょうか?』」

 フィジカルな事故とメンタルな事故を同列に扱うという乱暴な論法に私は辟易するが、メタのザッカーバーグ氏は「あなた方が経験したすべてについて申し訳なく思います」と述べたそうだ。今GAFA企業の社会的責任が問われている。そんな情報をTensa(注3)のサイトで読んだ。
 YouTubeのサイトでは、動画をアップさせる際に子供用か、大人用かを質問される。当然私がアップする動画は全て大人用に設定してある。それがgooのブログにないのは少し不思議だ。今時このブログ程度のオペーレーションは小学生でもできるからである。面倒くさいけど、その程度の分類はあってもよいと私は考える。
 そんな事件後、美術館をゆうする化粧品会社のサイトから、ピカソの「女と子供」と題する絵画の画像が消えていた。もともとピカソは性的描写の大好きな画家であり、そうしたスケッチも発見されているが発表できないとなると、抽象画の技法を開発したぐらいだ。それがキュビズムとして表現様式を形成してきた。
 そんな性的モラルを社会的にみれば、歴史的時間によって緩くなったり締まったりするようだ。インターネットが登場しアダルトサイトが登場すると、社会は反射的にモラリティに向かってバランスをとろうとする。だから今、そしてこれからはモラリティの時代に向い続けてゆくと私は推測している。
 そうしたモラリティある律儀な考え方を地政学的に捉えると結果として対立の構図を生むというのも今の特徴でもある。モラリティという概念は国によって全て違う。だからウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ、水利権をめぐるエチオピアとエジプトなどといった具合に結果として紛争に発展する。どちらも自国の律儀で規範的なモラリティを立てて対立している。それが地政学的に対立の構図と紛争を形成している。私にいわせれば、規範主義の大好きな文科系知識体系の誤算だろう。
 これからも規範的で律儀な社会を目指そうとすれば、対立の構図は、さらに数多く発生してくるだろう。そうした二項対立構造では正と反しかない。なんでも二項対立に追い込もうとする文科系学問の最大の欠点だ。今は、そのような二項対立構造では解けない問題が多数あるのが現実である。構造的だから議論しても解決は出来ない。だから新たな構造を探すほかないのである。そうしたクリエイションをする事が必要だと私は解釈している。

注1):YouTube:Social media CEOs testify before Senate committee on child safety | full video CBS News
注2)AppleのiPhon用 アプリ。これを用いて日本人が児童裸体などを流通させるネットワークをつくりあげ、アクセス数トップとなり億以上の費用を受け取っていた。結果アメリカでは性的画像の拡散により自殺者まで出し社会問題となってきた。このアプリは2024年初頭に廃止された。
注3)誰が私を拡散したのか、性的画像の拡散被害に遭われている方々へ(22)
Tensahttps://tansajp.org/investigativejournal/10520/
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ドローイング915. 小説:小樽の翠823.遠雷

2024年09月10日 | field work

 明奈姉ちゃんと彼氏の家は、相変わらず二人だけの住処となっている。海外赴任している両親も時折メールはくれるが、心配のそぶりも無い。明奈姉ちゃんが家事をしきっているので両親も安心しきっている。
明菜「美希姉ちゃんは盲腸で入院だし、小春は捻挫だ。まわりは病人ばかりだな。元気なのはうちらだけ。」
彼氏「だって大学は9月下旬からだから、今は一番よい時ではないですか?。」
そういって彼氏がベッドに明奈姉ちゃんを誘っている。
明菜「今が一番よい時か・・・、ほなら一発やるか・・・。」
彼氏「オオッ、男みたいなセリフ・・・。」
明菜「なあに?、したくないのか・・・??」
彼氏「ちゃうちゃう・・・。」
そういって明奈姉ちゃんはブラの紐をはずし彼氏の上に覆い被さる。
突然家の中が明るくなり、しばらくすると雷鳴が聞こえた。
明菜姉ちゃんが「ギャッ!」といって彼氏のボディにすがりつく。
彼氏「まだ遠いから大丈夫だよ。」
明菜「遠くたって、こっちにやっくるでしょうよ。」
するとまた家の中が一瞬明るくなり同時に雷鳴が響き、家が揺れたようだ。
明菜「こわーーい。」
そういって明奈姉ちゃんは、彼氏のコックにしがみつく。
彼氏「うぐっ!!!、痛っ!!!!、怖いといってそこは違うんじゃないかい。」
明菜「なんでもいいのよ。固く尖っていたから頼りになりそうじゃん。」
きつく握りしめたコックが赤く腫れている。
彼氏は肩で息をしている。
明菜「きつく握ると死にそうになるのか?。」
いやそうではないが、そのまま昇天しても良い気分になる。
明菜「じゃ、一杯だして昇天だな。」
よっこらしょと明奈姉ちゃんが彼氏の上にまたがった。
彼氏「慣れるとなかなか恥じらいもなくやるねぇー。」
明菜「こんなの恥じらっていったしょうがないじゃん。さっさと燃えようぜ。」
彼氏「慣れきったが為にどこか事務的なセックスだけど快感ぐらいは欲しいな。」
明菜「タップリ締めてあげるよん。アイラブユー・・・・。」
そういって遠雷の音を聞きながら、喘ぎ越えが家中に響いていた。
・・・・
この雷がいってしまうと小樽秋だ。
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ドローイング914. 小説:小樽の翠822.小春捻挫する

2024年09月09日 | field work

 グギッ!。
小春「あっ、やっちまったか・・・」
高校の部活のバレーボールでジャンプして着地したときに足首をねじったみたいだ。部員が駆け寄って保健室へつれていってくれた。
保健師「うーーん、捻挫かなぁー。湿布でもしておこうか。あとで病院へいってね。」
そんな事故は学校ではよくおきるので保健師も手慣れている。
保健師「さて、この時間にあいているクリニックがあるからゆきなさい。後でお家の人の保険証を持ってゆけば大丈夫。お家の人でも呼ぶか・・・。」
小春「両親は学校の先生だからお家にはいないよ。でも図書館にあいつがいる。」
そんなわけで図書館に籠もっていたユウ君がやってきた。
ユウ君「僕がおぶって連れて帰ります。」
それで小春はユウ君にオンブされて下校することにした。
小春「ユウ君、私って重たい?」
ユウ君「女の子って重たいぜーーー。でもクリニックまでおぶってゆくさ。」
小春「ユウ君もたくましくなったね。」
ユウ君「まあ頑張ってゆくさ。」
そんなわけで整形のクリニックへ。
クリニックでは、骨の形を直して湿布しテーピングしたら痛みはあるけど心は安堵したみたいだ。
ユウ君「じゃあ、お家までかついでゆくか。」
小春は再びユウ君に担がれて
小春「ユウ君、今日も溜まっているよね?。女ってさ優しくされる時って、不思議ナ事に燃えるんだよね。しようよ。してからお家に帰る。」
ユウ君「えっ、嘘。足痛いんじゃないの?。」
小春「足は痛いけど、なんかしたい気分なんだ。それに簡単な夕飯をつくってあげる。小麦粉があるからピザを焼こうよ。」
ユウ君「大丈夫かなぁ?。」
小春「だってユウ君ズボンが膨らんでるよ。」
ユウ君「小春を負ぶっているからさ。」
小春「男の人って力を出すと勃起するの?。」
ユウ君「うん・・・・・×・△・・・」
そんなわけで右へゆくところを左に曲がりユウ君の家に向かった。
もちろん溜まりきったユウ君と足をかばいながら燃えたけど・・・。
・・・
小樽の秋も足早にやってくる。
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ドローイング913. 小説:小樽の翠821.夕立

2024年09月08日 | field work

 文さんの二階の物干しに夏物の衣類が風になびいている。そんな風景はいかにも夏らしいのだが、天気が崩れてきた。
文「夕立でもくるかなぁー・・、とりこうもうかな。」
それは夕べ健さんと燃えたときに着ていたんだった。
夕べはこんな格好をしていたら、健さんが色っぽいといって股間に頭を入れてきた
・・・
健さん「文の臭いが溜まらん・・・」
文「なんか熊みたいねぇー。私の股間に頭をつっこんでさぁー・・・。」
そういって健さんは舌でショーツをさげて文さんの股間をなめていたんだ。
文「ああっーーん、もうスケベねぇー。私、感じてきますよ・・・。」
健さんがショーツをはぎとり文さんの足をあげて股間に舌をいれる頃、文さんも次第に高まってきて、そのまま健さんに抱きかかえられて座位でコックをぶち込まれたんだ。そして力のある健さんだから文さんの骨盤を上下に自在にゆすり燃え尽きた。
そんな記憶を思い出すなんて洗濯物も卑猥な感じもする。
その健さんは、朝早く仕事場に軽トラででかけていった。
お店のステーキの燻製を焼かなきゃといって・・・。
・・・
天気が崩れてきた。
夕立が来そうだから、今日はお客も少ないだろうけど、そろそろお店を開ける準備をしなきゃ・・・。
・・・
小樽の夏の風景も、この夕立が最後かな。
健さん大丈夫だろうか・・・。
・・・
夏の最後の夕立がくる小樽の街である。
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ドローイング912. 小説:小樽の翠820.美希姉ちゃん急病になる

2024年09月07日 | field work

 美希姉ちゃんの札幌のアパートの休日。
美希「お腹が怠い。妊娠にしては早すぎるし、昨日なんか悪いものでも食べたかなぁー?。」
昨日の出来事を反芻していた。
美希「ええっと、夕べは家で食べたから悪い物は無いはずだ。食後の後どうしたかなあ。そうだ、直人と食後のセックスをして燃えていたんだ。だって直人が『入れようよ!』と騒ぐから膣を貸したんだ。いれられているうちにこっちも燃えてきた。それからわかんないぐらい燃えて寝てしまったな。今朝起きたらお腹が張って痛い。昨日の無理な体位がたたったかなぁー。」
そう思って下腹をさすっていると、その痛みが次第に下がってくる。
なんか微熱も出てきた。
直人がコンビニから戻ってきた。
直人「うん!、体調が変!!。どれどれ・・・」
そういって直人君が腹をさすりながら、手はショーツの下の鼠径部へもぐりこみ指先が割れ目を撫でている・・・。
美希「そこじゃないってばー。」
直人「気持ちよくしたら痛みもやわらぐかと・・・。」
美希「もう、痛いんだから・・・。ママに電話かなぁー・・・。でもママは研修で出張中だし、パパは頼りない。そうだ!、看護師の翠さんは休みだっていってた。症状を尋ねてみよう。」
翠「うん症状は盲腸ぽいね。そのうち痛みが増してくるよ。あとでアパートへいってみるよん。」
・・・
2時間後に翠がアパートにたどりついたら、美希姉ちゃんは痛いとさわいでいて直人君がオロオロしている。
翠「やっぱ盲腸ぽいな。救急車を呼ぼう。」
直人「急病ですか・・・。」
翠「大きな病院へゆこうよ。そっちのほうが安心だからさ。社会保険があったよな。それだけあればいっか。」
ほどなく救急車が来て、3人を乗せて地域拠点病院の救急外来にたどりついた。
やってきたヒゲズラの医師が、即診て盲腸と診断。レントゲン撮影で盲腸と確定。看護師が採血している。
「これからオペをします。あっ、ご主人!、この書類書いといてね。」
そういって美希姉ちゃんを乗せたストレッチャーのまま手術室へ運んでいった。
直人君が書類を書きながら「美希はアア見えても恥ずかしがり屋だから剃毛しておけばよかったなぁー・・・」
翠「そんなの近所の床屋のオッサンがやってくれるよ。」
直人「美希が拒絶しなければいいけどなぁー・・。」
翠「痛いからわかんないよ(*^▽^*)。」
待合室で1時間ぐらいまっていると、さっきの医師が出てきた。
医師「手術完了です。あとは1週間入院です。看護師から手続きの書類をもってください。書いといてね。」
そういって術後の説明が終わると医師のポケットから・・・
「ゴードフルー!、場所は奥尻町。患者は循環器系の症状を持っている。」
医師「おっお客様だ・・。」
翠「あら!、晃子さんの彼氏?。」
そういったら医師がサムズアップのサインをして笑って外にでていった。
やがてヘリが飛び立つ音が聞こえた。
看護師さんが入院の書類をもってきた。
オロオロと看護師さんに尋ねた。
直人「あのー・・、床屋さんが剃毛したんですか?」
看護師「あ・た・し・・・」
翠が笑っている。
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ドローイング911. 小説:小樽の翠819.暑気払い宴会の続きの続き

2024年09月06日 | field work

宴会は続く
ベーヤン「女ってだってやりたいときとやりたくないときがある。まあ男もそうなんだとげ、お互いの波長が合わないというのが男と女の日常かなあ。」
「波長が合わなきゃ子供も増えないよ。現代人はストレスが多いから、人口減少もやむなしかなぁー。」
榊原「フィリピーナはもっと起伏が激しいですよ。やりたくないときは知らん顔。やりたいときは3発撃て、そしてべイビーとハチャメチャよ。おまえちゃんと妊娠の仕組みを勉強したのかよと思うけど。最も勉強しなくても多産だけどね。」
「その性欲の権化みたいなのが歳をとると立派に肥えておばんはんだもん。」
榊原「結婚すると太りますな。じゃぁダイエットしろとかエアロビクスを進めても、『私は美しいから、そんなのはいらない』だよ。オイオイお前の眼は大丈夫かだよね。」
「美の規準が違うよね。」
榊原「まあそうですね。色っぽいから抱くというのは男の気分だけど、子供が欲しいから身体を貸してやるという気分だよ。まあ女の言うことは色気無いですね。もっとも色気あって騙されなき、こちらは元気にならないからねぇー。」
「そのあたりが、永遠に埋まらない男と女の溝かなぁー!?」
ベーヤン「まあ元気ないの。じゃ揉んでみるかとかさ、それでゴシゴシと鍋釜でも洗うような手つきでさでっ!。まだ元気でないの!、男の人は面倒なんだねとかブチブチいってさ。なんかつきあいか長くなるとやることが事務的なのよね。」
「それがお互いが慣れきった了解の姿かなぁー!」
ペーヤン「女も好きものだと、そこは手慣れていて、男をうまく騙してくれるんだけどね。」
・・・
暑気払いの宴会も夕方になると、もう今年最後の入道雲がでていて、すこし赤く染まっている小樽である。
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ドローイング910. 小説:小樽の翠818. 暑気払い宴会の続き

2024年09月05日 | field work

ベーヤンと榊原さんとの宴会は、まだ続いている。
何しろ話題が下ネタに落ちているから・・・。
ベーヤン「ほら!、ブラはサイズによってカテゴライズされてるじゃん。人間工学の知見なんかを大量に詰め込んでさぁ。さらに美学の感性も詰め込んで、どんな寸法にもあっていて形態も美しいじゃん。」
「今は、乳房よりブラの形の方が美しいよね。だから外観もすっこぐスタイリッシュになる。」
ベーヤン「そうなんだよ。それで男は騙されて美ボディたど思っちゃうわけさ。それで全部剥いでみたら、なんだー・・なのだよ。」
榊原「それに引き換え男のブリーフなんか、腰の大きさぐらいのカテゴライズしかないですね。まあ布の合間になんとなく納まればよいぐらいかなぁー。」
ベーヤン「そうだよ。美しくみせようという美学がない。」
「美しく!?。これも人間工学だな。一人一人のサイズを計測して・・・。」
ベーヤン「ボッキしたときはどうすんだ。一番美しくみせたいときだよなぁー。」
「そんなのデータがとれるんかなぁー。メーカーも付き合いきれないんでは?。」
榊原「トランクスに至っては、そんな話は聞いたことがない。」
ベーヤン「そうだよ。風に吹かれてぶーらぶら、だよ。」
「ファウルカップというのがある。スポーツ用の防護具だよ。空手とかのね。」
ベーヤン「考えているのはスポーツメーカーか。」
「でも美学はないよ。なんか形が不細工だし目的が防護だから・・・。」
榊原「美学をもちこんで女がみたら魅力的な形態にして騙そうとする発想がないですなぁー。」
ベーヤン「それってずるいよなぁー。男だけが騙されるというのは不平等だ!。」
「まあ乳房と比較してボリュームが小さいからでしょう。そんで布の縫合の隙間に納めておいて・・、みたいなところじゃないかなぁー。」
ベーヤン「まあ美学より一発やることに意味があるから、男のブリーフやトランクスに美学なんか持ち込まないのだろう。」
榊原「美学のない粗野な感じが男らしいというわけですね。」
・・・
平日だから客の来ないラウンジは貸し切り状態だ。
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ドローイング909. 小説:小樽の翠817.暑気払いの宴会

2024年09月04日 | field work

 ベーヤンから暑気払いだといって宴会のお誘いだから、小樽のオーセントホテルのラウンジへ出かけた。フィリピンの建築家榊原さんも日本へ帰ってきているからだ。
「最近、よく日本へ来るのですか?。」
榊原「ええっ、なぜか最近ジェットスターが安いのですよ。平日だと日本まで12,500円というのがあるんですよ。サービスが良いでしょう。だから来やすいのですよ。」
ベーヤン「うーーん、そんなに安けりゃ国内移動の方が高いぜ。だって俺、沖縄まで仕事でロケに行ったんだ。peach乗り継ぎで片道5万だもん。制作会社の社長が格安航空でゆく時代だけどさ、まだ高いよなぁー。サービスなし。」
「沖縄とフィリピンは近いよね。たしか2時間ぐらいでゆけるのでは?。」
べーヤン「俺も沖縄でロケして、そのままセブにとんでCFつくれば時間節約だと思ったんだわ。でもあらへんのよ。沖縄からフィリピンへゆくヒコーキが・・・。」
榊原「サービスの時代なのに、そりゃ寂しいですねぇー。」
べーヤン「そうだよ。女もサービスしてくれない時代だもんね。」
榊原「そんなにサービスされたきゃ、ソープにゆけと嫁に言われたことがあるなあ。」
べーヤン「結婚して時間がたつと、女もすぐに馬脚を現すよなあ!。それでどんなサービスなん・・・。
榊原「男も歳とると立ちにくいじゃないですか。そんでしゃぶって元気にさせてよっていったら、これですもんね(*^▽^*)。」
「あんましテクニック的なことはしないんだ。」
榊原「フィリピーナは、そうですね。日本人から見たら下手の部類ですよ。それでベイビーと叫んでいるからねぇーー。子供欲しけりゃもっとサービスしろよと私は思うんだけど・・・。その点では、日本人の女の方がテクニシャンではありますな。」
べーヤン「だからもったいぶってんだよ、日本の女は。だってさあ以前年増の女とやったらさあ、微妙に腰をつかって『どうアタシの腰の使い方は感じたでしょう』だって。俺ケツ蹴っ飛ばしたもんね。そんでさよならよ。」
「まあテクニック情報というのは、貯まりきった若い男性をイメージしているんでしようね。」
べーヤン「それはあるよな。もう破裂寸前の男だったら腰をつかって締め上げたら最高!、というかもしれない。だから日本の女は勘違いも甚だしいのだよ。もうバカかよ。」
「じゃあ70歳で元気ですっていう薬は、誇大広告?。」
べーヤン「誇大広告ではなく、嘘広告だな。」
榊原「一緒になってから時間がたつと、女もサービスの手抜きがありますな。」
「そのあたりが、飽きる女と長続きする女の違いかな。」
しだいに話しは下に落ちる一方で酒のメートルは上がってくる。
男3人の酒宴というのは、そんなもんだろう。
・・・
窓の外に月がでている。秋の満月かな・・・。
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ドローイング908. 小説:小樽の翠816.お盆の頃

2024年09月03日 | field work

 お盆休みだから、ナンタルの文さんの飲み屋もお休みだ。
静まりかえった朝の空気がただよう。
文「店がないとこんなに朝が楽だなんて・・・。」
そういって文さんが健さんのコックをしごいている。
文「あら、すぐに元気になるんですね。フフフ。」
健さん「ほなら、おいで。」
そういって文さんを健さんの熱い胸に乗せて、コックを文さんの膣に射し込んでまどろんでいる。
文「ダメダメ!、動かしちゃ。すぐにいっちゃうでしょ。そのままにしておいてくださいな。こうして健さんの毛深い胸に抱かれているときって、女は幸せなんですから。」
健さん「文の膣の感触を感じながらもいいもんだ。俺の女の膣だもんね。」
文「こうしているっていいでしょう。男の人って出しちゃうと萎んじゃうからつまんない。出来ることならば一日中こうしていたいでね。」
健さん「文の膣の感触で次第に燃えてくるんだよ。」
文「ならば少し締めてあげますね。」
健さん「ウグッ、気持ちいい。」
文「まだいっちゃダメですよ。今日はこうして一日中たてておいてくださいね。」
健さん「それはちと・・、むずかしいかも。」
文「ほら、気を抜くと萎んじゃうから、少し刺激しますね。」
健さん「萎みかけたら刺激して、たたせて、また萎みかけたら刺激して・・・、それを一日中?。」
文「そうですよ、あっ、動かさないでください。あまり動かすと痛いですから。」
萎みかけたらたたせてを繰り返しながら熱い夏の風が通り過ぎてゆく。
健さん「文、もうだしていいかぁー・・、いきそうだよ!。」
文「あらダメですよ。あれからまだ1時間もたってないですから。
健さん「たっぷりチャージしているぞ!。過充電だよーーー。」
文「ダメダメ。まだですよ。なんかすごく大きくなったみたいに感じるんですよ。女の幸せな時間なんですから。」
萎みかけては、たたせてを繰り返している。
健さん「文、もうだしていいか・・・。股間が痛いよ。」
文「ダメダメ我慢・・・。」
健さんのコックがグイッと文さんの子宮をつきあげた。
健さん「ウグッ、ウグッ・・・・」
文「あらいっちゃったん。すっごーーい、たくさん吹き出している。火山の噴火見たいですよ。」
健さんが布団に沈み込んで脱力状態。
文「男の人ってすぐに出しちゃうからつまんない。もうしばらくしたら、また刺激してたたせてあげますね。」
健さん「文がそんなに性欲が強い女だってしらんかった。」
文「あら、健さんが私の身体を開発したんですよ。」
健さん「・・・・・」
文「そうだ!、夜になったら神社の縁日にゆきましょうよ!。新しい浴衣を用意したんですよ・・・・。」
・・・
小樽もお盆の頃である。
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ドローイング907. 小説:小樽の翠815.ベッド・モーニング

2024年09月02日 | field work

 夏のある日ユウ君のママが東京で保険会社の研修だというので2週間は不在だ。なにしろ小春が泊まりに来てユウ君のご飯をつくってくれるので、ママは彼女によろしくねっていって心置きなく出かけていった。やっぱ彼女を早くつくっておくと便利なのだということをママは知っている。
 だから小春も、泊まり込みでユウ君と夏の休暇だ。このときばかりは学校もないから、さすがに勉強をしなくてよいし、時々通う塾の夏期講習だってお盆の頃は休みだ。
 だから朝の光射すベッドの上でユウ君に抱きかかえられながら小春はめざめた。ユウ君はまだ眠りの底だし、小春はまどろんでいる。
 昨日は、久しぶりの自由だといってユウ君が3回も続けてやったんだった。
だからユウ君はピクリとも動かずに熟睡しているし、小春も股間が少し痛い。
 3回目は、もっとしようとユウ君がいって小春がユウ君のコックを口にほうばり刺激を繰り返した。でもなかなかでなかったな。それでも少し時間をおくと、ユウ君はウウッと唸って最後の一滴みたいなものを絞り出したんだった。そしてそのまま意識がとおのいていったんだ。
 そんなわけで頭は動くのだけど、身体がとてもだるいから二人とも金縛りにあったみたいに動けない。それを動かそうとする意識がわくのは、お腹がすいたという現象だ。なんかたべて元気にならなきゃという人間の本能みたいなものだろう。
ユウ君「おなかすいた・・・」
小春「じゃあ、なんかつくろう・・・、冷蔵庫にポテトサラダがあったからサンドイッチとスプライトだな。おっ、身体がよろよろする・・・」
そんな使命感でもつくらないとベッドから抜け出せない。
小春が痛い股間を引きづりながら少しガニ股で階下に降りてぃいった。やがてサンドイッチを抱えてベッドにやってきた。
小春「寝ながら食べようよう。」
そういってベッド・モーニングだ。
少し食べると元気が出る。
ユウ君「夜は庭でバーベキューをしようよ。」
本気なのかどうかはわからないが、元気になったらお肉と野菜を買いにゆこう。
そう思いながらまた寝てしまった。
・・・
夏の風が通り過ぎる小樽だ。

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ドローイング906. 小説:小樽の翠814.クレイマー・クレイマー

2024年09月01日 | field work

 9月かぁー・・、本土は残暑だが小樽は秋の空気を感じる。翠は夜勤のお茶タイムだった。今日は、いつもの晃子さんと札幌の病院から転勤してきたあおいさんがやってきた。
翠:おあいさんの旦那ってどんなん?
晃子:「そうよ、その話し聞いてないよーーー。だって時々小学生の男の子がナースにやってくるじゃん。『ママのお弁当もってきました。届けてください。』っていって帰ってゆくよ。あんなしっかりした子供がいるんだ。」
翠「結婚したのは1年前だよね。子供は当時7歳だった。そっかぁー・・、結婚前に子供をつくったんだ!。」
あおい「実は私の子供ではなくてぇー・・・、旦那の連れ子なの。」
晃子「じゃ、子持ちの旦那に口説かれたんだ。」
あおい「口説いたのは旦那ではなく、あの子なのよ。」
翠「子供に口説かれた!。そのいきさつは?。」
あおい「前の病院に勤務していたとき、私も35過ぎたし、まあ看護師をしながら生涯独身暮らしでもしようと思っていたの。そんなとき仕事で大けがをした今の旦那が病院に運ばれてきたの。それで、いつも小さな小学生の男の子がお見舞いにくるわけ。奥さんの姿はみなかったな。」
晃子「クレイマー・クレイマーかよ。」
あおい「そう!、それそれ。入院カードをみたらスマホの緊急時連絡先があったけど、その子供のスマホなのね。それで私が病棟の検温をしているときにカーテンの後から聞こえちゃった。『ちゃんとご飯食べてるか?』。『うん、夕べはインスタントカレーをつくった。今朝はお父さんと一緒にゆくいつものコンビニで食べて学校に行ったよ』。それでお父さんがよくなってリハビリをはじめた頃かな。私の所に来て『いつも父がお世話になってます。』それで六花亭のストロベリーチョコをもってきたわけ。『これ、皆さんで召し上がってください』だって。すっごいしっかりしてんの。だから私もなんとなく気をとめていたわけ。だからお父さんともときどき世間話をしたかな。」
晃子「そんで子供と親しくなった切っ掛けはぁーーー?。」
あおい「ある時、子供が廊下で配膳車にぶつかって廊下に器や食べ残しなんかが散乱したわけ。それでナースにモップを貸してくださいといってくるから私ついていったの。そしたら子供が不器用そうに掃除なんかしているわけ。偉いとおもったもん。もちろん配膳の叔母さん呼んでかたづけた。そしたら床に血のようにものがついているじゃない。それれで私『足を見せなさい!』ていってみたら擦過傷よね。だからナースにつれていって治療したの。それから子供と親しくなったわけ。病院へ見舞いに来ると小学校の話しとか、お菓子もってきたりするわけ。愉しい子だなって思った。」
翠「きっとお父さん一人だから寂しかったんだろうね。」
晃子「それで嫁になる決心は、どうしたんだい。これじゃ話しがつながらねぇーよ(*^▽^*)」
あおい「退院時に病室にいったら、子供がうつむいて寂しそうな顔をしているわけ。それでお父さんが身支度して帰ろうとすると子供が『看護師さん!。お願いがあります!!、僕のお母さんになってください!!!』っていったの。一瞬回りがシーンとなったもん。」
翠「すばらしい切っ掛けじゃん。」
あおい「それで子供に『こんな叔母さんがママでいいの?』といったら飛び込んで抱きついてきて顔ぐしゃぐしゃにして泣いてんのよ。それから患者さん達から盛大な拍手が起こったもん。それがきっかけかな。」
晃子「オオッ!、泣けてくる!!」
あおい「それが今の旦那。そしたら最近子供が私の腰をさすってお尻に顔を埋めて妹が欲しいというのよ。お父さん、ウグッ!って唸っているもんね。」
翠「この病院は託児室あるよん!。」
晃子「じゃ頑張って毎晩旦那とやるだなぁー・・・(*^▽^*)。高齢出産は女の子ができる確率が高いよん。」
・・・
小樽の空にクッキリと月が見える。空気が澄んでいる。
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