五条坂周辺は、昔、陶器を焼くための窯が多数あり清水焼の生産地だった。今窯の工房は市の郊外へ集団移転し、この地で生産することはない。街を歩くと、僅かに残る古民家に往事の姿を感じる。だが既に産業が移転したあとの寂しさだけが漂っている。
清水という名称は世界に知れ渡っている。インバウンドが多数やってくるお寺と一つ清水焼きだ。いまも陶器は健在だが、かっての街に焼き物の空気はない。
5月の日差しが強く蒸し暑い夕方。それで身体はぐらぐらと揺れていた。しかも機材の設定が映像用ではなかった。万事意欲喪失の散策だった。手持ちだから静止画を意識した画像が撮れるかもしれないと考えたのは甘かった。結局画像がブレているので編集場面で手ぶれ補正をかけたら補正の限界を超えていたのか、さらに歪んでしまった。
そんなわけで意欲喪失の映像だが強引にまとめてしまった。なんでも撮りゃよいというわけではないだろう。少し映像の勉強もマンネリ化するから休もう。
この日は暑さで頭が全然働かなかった。これからこんな日が続くのだろう。
Fieldwork934.From Gojozaka to Gion, Kyoto.
Equipment: SONY α6600, Zeiss Sonner FE1.8/55ZA