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オホーツク海でニジマス81cmが捕獲された新聞報道記録がある。いわゆる海ニジマス(海洋性ニジマス)である。このニジマスが何故海で捕獲されるに至ったか、その由来については何もコメントがないのがとても残念だが、北海道新聞オホーツク版にその記事が出ていたので、貴重な記録として以下に紹介させていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/18/1de799742dc7c5ae0bf4133dc49569a3.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/6f/6b469e67dd5688ee883a3da36148380c.jpg)
新聞記事では81cmという大きさを強調しているが、大きさでいえば渚滑川水系では1mを越えるニジマスの記録もある。
北見の周辺ではサロマ湖(海水)で海中飼育されていたニジマスが大時化で海中飼育の網が壊れて海へ逃げだし、しばらくサロマスと呼ばれる大型海ニジマスが捕獲されていたことがある。
海でのびのびと育ったにしては、この氷漬け標本のニジマスの背ビレ、胸びれ、尾ビレがとても小さいのが気になる。どこかの海中飼育個体が逃げ出した可能性はないだろうか。一般的に野生化ニジマスのヒレはこんなものではなく普通もっともっと大きく立派だ。
道東の標津沖ではしばしば海で大型ニジマス(銀ピカニジマス)が捕獲されスチールヘッドにちなんでか テツ と呼ばれているそうだ。
私は知床半島羅臼側の川で大挙して遡上してきた ? 大型ニジマスの群れに遭遇し、これを釣ったこともある。
ニジマスが海と川を行き来することは北米などでは普通であり、いわゆるスチールヘッドがそれにあたる。
川から海に降りたニジマスは、状況によっては、また別の川に遡上する可能性はないだろうか。
そうするとブラウントラウトと同じく、川ずたいに分布を広げるというこまった状況も危惧される。
現在、北海道の河川において法的にはニジマス放流はまったく野放し状態だが、オショロコマなどの在来種が棲息する川にも平気で放流する傾向があり、これは恐ろしい問題である。
その辺の釣りマニアの一存、思いつきみたいなニジマス放流で何万年にもわたって築かれてきた精緻なオショロコマ生態系がいとも簡単に破壊消滅する。
しかも、放流した方々は、そのことをまったく自覚していない例がほとんどだと思う。
源流域でそれをつぶさに観察して驚き、そのことをこのブログで一生懸命に啓蒙しようとしてきた。
多くの方は理解をしめして下さる一方、ニジマス釣りが全面禁止になるかの恐怖・錯覚に陥ってか、激しいむき出しの反感しか示さない一部の方もおられる。きっと、いずれ、わかってもらえるものと確信している。
オショロコマ生息域に侵入するニジマスの問題は私のブログの大きなテーマの一つでもある。
放流は河川環境に無知な行政によりなされることもあるし、自然をより豊かにしようとの純粋な思い( 大きな間違いです。)からなされることもあるし、自分だけの秘密のニジマス釣り場を作りたいために密かに個人(グループ)的に行われることもある。
環境破壊が続き、川は残ったが在来の生物、魚類は壊滅したような水域にニジマスを放流するのはなんら問題はない。
行政によるニジマス放流可能水域の設定とニジマス放流のライセンス制・報告制の制度化が早急に望まれる所以である。
ニジマスは釣りの対象魚としてはまことにすぐれており、私自身もニジマス釣りは大好きだ。北海道の川にニジマスがいなかったら渓流釣りをする人は半減するだろう。
しかし、オショロコマ生息域に侵入したニジマスが釣れた場合は持ち帰って食べるしかないと思っている。
一方、もはやニジマスしかいない水域で釣ったニジマスは丁寧にリリースすることにしている。
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