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空知川水系の支流でカワマスおよびアメマスとの雑交F1を釣った。
以下は以前に空知川水系支流でカワマスを釣ったという情報をいただいた K. I さんへ 2018年のカワマス調査結果を報告したときの手紙です。少し加筆しました。K,I さんには空知川のカワマスの画像をいただき御寄稿もいただき、はじめて見た空知川水系のカワマス画像にとても感激しました。
2018-9-14(金) 晴れ
朝8:45自宅出発 →高速を走り 9:10小利別IC → 陸別9:28 → 足寄 9:55 →給油満タンにする。→ 足寄IC 11:05
→ えんえんと走って占冠IC 12:35 さらに 1時間20分高速を走って 3160円→道の駅で ソフトなど食べ休息 →13;00 目的の空知川支流 N川上流へむけて出発。→ 14:00 現地到着 カワマス調査開始。
2018-9-14 午後 北見から4時間走ってあなたに教えていただいたN川のカワマスポイントへ入りました。
真っ先に狙っていた真ん中の橋へ行きますとちょうどランクルできた釣り人2名が川におりて釣り始めるところでした。
私が入ろうとしていた場所に私よりも数分はやく到着し、すぐさま釣り支度を始めましたので、まさにこのポイントを目指してきたもようです。
橋げたの下流のとても良いたまりに執着してせっせと フライ、 ルアー、最後は長竿で餌釣りを始めましたが最終的に何も釣れず引き上げてゆきました。
状況からは、まさにカワマス狙いではないかとおもいました。
私は少し離れたところから一部始終を見ていましたが、二人の釣り人が粘りにねばっていたのをみると、きっと実績のあるポイントなのでしょう。
私はその場所はあきらめ、橋の上流300mほどを入念にさぐりましたがなかなかの良いたまりが続くものの、まったくアタリなし。
やがて25cmアメマスが二匹かかりましたが1匹は撮影時に逃げられました。
川はイメージしていたよりかなり多い水量で 水温も12度Cでやたら冷たく、場所によっては ごうごう と流れ 徒渉不可能の場所が多かったのは意外でした。
実はこの場所は私も以前、まさにカワマス調査で入っている水域ですが春のせいか水量はとても少なく、この日は別の川みたいでした。
左手、一部 細いゆったりした流れで畑工事の泥水でひどく濁ったところがあり、そこで思いがけず 良型カワマス2匹 アメマスとカワマスの F1 1 匹を釣りました。
確かにカワマスですが道東の個体群のような息を呑む美しさはなく、やや黄色調が強く赤青のコントラストが弱く、まあカワマスといえばカワマスだなあといった地味なカワマス個体群に見えました。当初、この付近でカワマス養殖が盛んであった頃の種苗の違いかもしれません。
カワマスとアメマスとの F1 と思われた個体は幼魚ただ1匹でしたが、これがF1だとすれば、確かにカワマスが在来種アメマスと交雑している証拠といえます。
オショロコマとカワマスとの自然雑交F1 は多数の画像と、その特徴をまとめてこのブログで何度も示してきました。しかしアメマスとカワマスとのF1についてはまだ資料が十分とはいえません。
今回、この個体をF1とした根拠は他地域で多数のこの段階のアメマス幼魚を見てきた経験上、体側の斑紋(白斑)のサイズ、形状がとても不規則で乱れており明らかに異常と思われたということです。
しかし、これは空知川水系のアメマス幼魚一般に普遍的に見られるものなのかどうか、いまのところ私にはわかりません。
ご参考までに釧路川水系源流域の、ごく正常とおもわれるアメマス稚魚〜幼魚の画像を提示しておきます。
次に一番上の橋下大たまりへ行くと、さらにものすごい水量で驚きました。
ちょうど近くで草刈りをしていた農家のおじさんと話しました。
今日は釣り人が多くて、30分前にも一人来てみんな 何も釣れずに帰っていった。
最近、土日はかなりたくさんの釣り人が来るとのことでした。
すばらしいたまりですが 私は 20Ccm アメマス1匹釣り撮影。
今年は雨が多く最源流の大湿地帯の保水量が多いのでそこを水源とするこのN川も水量が多い との話でした。
最後は 一番下の橋の上流200m ほどをさぐりましたが魚信なし。
夕方になってもライズらしきものはみられませんでした。
そのあとホテルへ向かいましたが N川のかなり下流で森のなかから釣り終わった若い釣り人が一人、でてくるのを見ました。
どうも かなりの悪条件下の釣りになったようですが カワマス アメマス F1 が釣れて これらの良い写真も撮れて幸運であったとおもいました。
このたびは 貴重な情報を本当にありがとうございました。
あなたが実際にカワマスを多数釣った事実をみますと、空知川支流N川一帯にひろく薄く生息するカワマスが 渇水状態の年には ある程度水が残った場所に集合状態でたまる可能性が考えられました。
2020-3-6(金) 猛吹雪
先日、空知川水系のカワマス調査でお世話になった K,I さんからの連絡で 千歳でGO という You tube の投稿で空知川水系支流でカワマスを釣った映像が出ているとのことで、さっそく拝見させていただきました。
自然豊かな渓流というより里に近いそのへんによくある小川みたいなところで、大繁殖している小型ニジマスに混ざって少数のカワマスが釣れていました。個体数はとても少ないようです。
空知川水系のカワマスは道東のように息を呑むような美しい個体は無いようで、黄色味がつよく色彩が地味で、まあカワマスといえばカワマスだなあという感じが大きな特徴のような気がします。おそらく最初の種苗が異なるのかも知れません。
現状をみますと、空知川水系でも道東でも、カワマスの勢力は、おもっていたほど強くはありません。
ブラウンやニジマスほどの旺盛な繁殖力はないようにも見えますが、交雑する力はこの 2 種よりカワマスが遙かに強いかに見えます。
繁殖時期のせいかも知れませんが実験的にはどうなのでしょうか。
ブラウンはカワマスと交雑しF1タイガートラウトができますがニジマスと在来種との交雑例は知られていません。
時間の経過とともに今後はどのようになってゆくのか慎重に経過を見て行きたいとおもいます。
この項、続く。
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空知川水系の支流でカワマスおよびアメマスとの雑交F1を釣った。
以下は以前に空知川水系支流でカワマスを釣ったという情報をいただいた K. I さんへ 2018年のカワマス調査結果を報告したときの手紙です。少し加筆しました。K,I さんには空知川のカワマスの画像をいただき御寄稿もいただき、はじめて見た空知川水系のカワマス画像にとても感激しました。
2018-9-14(金) 晴れ
朝8:45自宅出発 →高速を走り 9:10小利別IC → 陸別9:28 → 足寄 9:55 →給油満タンにする。→ 足寄IC 11:05
→ えんえんと走って占冠IC 12:35 さらに 1時間20分高速を走って 3160円→道の駅で ソフトなど食べ休息 →13;00 目的の空知川支流 N川上流へむけて出発。→ 14:00 現地到着 カワマス調査開始。
2018-9-14 午後 北見から4時間走ってあなたに教えていただいたN川のカワマスポイントへ入りました。
真っ先に狙っていた真ん中の橋へ行きますとちょうどランクルできた釣り人2名が川におりて釣り始めるところでした。
私が入ろうとしていた場所に私よりも数分はやく到着し、すぐさま釣り支度を始めましたので、まさにこのポイントを目指してきたもようです。
橋げたの下流のとても良いたまりに執着してせっせと フライ、 ルアー、最後は長竿で餌釣りを始めましたが最終的に何も釣れず引き上げてゆきました。
状況からは、まさにカワマス狙いではないかとおもいました。
私は少し離れたところから一部始終を見ていましたが、二人の釣り人が粘りにねばっていたのをみると、きっと実績のあるポイントなのでしょう。
私はその場所はあきらめ、橋の上流300mほどを入念にさぐりましたがなかなかの良いたまりが続くものの、まったくアタリなし。
やがて25cmアメマスが二匹かかりましたが1匹は撮影時に逃げられました。
川はイメージしていたよりかなり多い水量で 水温も12度Cでやたら冷たく、場所によっては ごうごう と流れ 徒渉不可能の場所が多かったのは意外でした。
実はこの場所は私も以前、まさにカワマス調査で入っている水域ですが春のせいか水量はとても少なく、この日は別の川みたいでした。
左手、一部 細いゆったりした流れで畑工事の泥水でひどく濁ったところがあり、そこで思いがけず 良型カワマス2匹 アメマスとカワマスの F1 1 匹を釣りました。
確かにカワマスですが道東の個体群のような息を呑む美しさはなく、やや黄色調が強く赤青のコントラストが弱く、まあカワマスといえばカワマスだなあといった地味なカワマス個体群に見えました。当初、この付近でカワマス養殖が盛んであった頃の種苗の違いかもしれません。
カワマスとアメマスとの F1 と思われた個体は幼魚ただ1匹でしたが、これがF1だとすれば、確かにカワマスが在来種アメマスと交雑している証拠といえます。
オショロコマとカワマスとの自然雑交F1 は多数の画像と、その特徴をまとめてこのブログで何度も示してきました。しかしアメマスとカワマスとのF1についてはまだ資料が十分とはいえません。
今回、この個体をF1とした根拠は他地域で多数のこの段階のアメマス幼魚を見てきた経験上、体側の斑紋(白斑)のサイズ、形状がとても不規則で乱れており明らかに異常と思われたということです。
しかし、これは空知川水系のアメマス幼魚一般に普遍的に見られるものなのかどうか、いまのところ私にはわかりません。
ご参考までに釧路川水系源流域の、ごく正常とおもわれるアメマス稚魚〜幼魚の画像を提示しておきます。
次に一番上の橋下大たまりへ行くと、さらにものすごい水量で驚きました。
ちょうど近くで草刈りをしていた農家のおじさんと話しました。
今日は釣り人が多くて、30分前にも一人来てみんな 何も釣れずに帰っていった。
最近、土日はかなりたくさんの釣り人が来るとのことでした。
すばらしいたまりですが 私は 20Ccm アメマス1匹釣り撮影。
今年は雨が多く最源流の大湿地帯の保水量が多いのでそこを水源とするこのN川も水量が多い との話でした。
最後は 一番下の橋の上流200m ほどをさぐりましたが魚信なし。
夕方になってもライズらしきものはみられませんでした。
そのあとホテルへ向かいましたが N川のかなり下流で森のなかから釣り終わった若い釣り人が一人、でてくるのを見ました。
どうも かなりの悪条件下の釣りになったようですが カワマス アメマス F1 が釣れて これらの良い写真も撮れて幸運であったとおもいました。
このたびは 貴重な情報を本当にありがとうございました。
あなたが実際にカワマスを多数釣った事実をみますと、空知川支流N川一帯にひろく薄く生息するカワマスが 渇水状態の年には ある程度水が残った場所に集合状態でたまる可能性が考えられました。
2020-3-6(金) 猛吹雪
先日、空知川水系のカワマス調査でお世話になった K,I さんからの連絡で 千歳でGO という You tube の投稿で空知川水系支流でカワマスを釣った映像が出ているとのことで、さっそく拝見させていただきました。
自然豊かな渓流というより里に近いそのへんによくある小川みたいなところで、大繁殖している小型ニジマスに混ざって少数のカワマスが釣れていました。個体数はとても少ないようです。
空知川水系のカワマスは道東のように息を呑むような美しい個体は無いようで、黄色味がつよく色彩が地味で、まあカワマスといえばカワマスだなあという感じが大きな特徴のような気がします。おそらく最初の種苗が異なるのかも知れません。
現状をみますと、空知川水系でも道東でも、カワマスの勢力は、おもっていたほど強くはありません。
ブラウンやニジマスほどの旺盛な繁殖力はないようにも見えますが、交雑する力はこの 2 種よりカワマスが遙かに強いかに見えます。
繁殖時期のせいかも知れませんが実験的にはどうなのでしょうか。
ブラウンはカワマスと交雑しF1タイガートラウトができますがニジマスと在来種との交雑例は知られていません。
時間の経過とともに今後はどのようになってゆくのか慎重に経過を見て行きたいとおもいます。
この項、続く。
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