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巨大アメマスとの格闘 その壱
20XX-10-24(日) 曇り
朝9時。F氏と私たち夫婦の三人でとある道東の渓流へむかった。
途中の山間部で覆道が続くあたりは右手崖にキリンソウが一杯ありジョウザンシジミがいるという。
やがて目的の川に到着。本流添いに上流へと走り、アスファルトが切れダートの道になってゆく。目的の支流への林道を右折しその源流方向へ進む。
当初、地図で入念に検討していた最初の右手支流ダム下を釣る予定であったがそこを発見できず通り過ぎ、その上流の支流に入ったのであった。結論から言うとこれがよかった。
この渓流は海からここまでダムなどの河川遮断構造物がなにも無い近年数少ない川の源流域にあたる。
一見るしたところ概してダラダラ川だ。さらに、かなりの暴れ川でもあるみたいであちこち、その痕跡がめだつ。
この日、鹿撃ちランクルが二台入ってきたのみでこの山奥の渓流に釣り人はいなかった。
まず最初の橋の前後の深みで釣ったが、思いがけず大型の魚がかかりギューンと竿が引き絞られたとたん一発でハリス切れ。
釣り針をセットしなおし振り込むとあっと言う間に再度ハリス切れ。
普通、この規模の渓流でこんな大型魚がいることははあり得ないことだ。
おそるおそるたまりを透かすようにのぞき込むと、おーっ、いるいる、巨大な魚たちが群れていた。
50-68cmの大型アメマスがたまりに群れて産卵行動の最中であった。
おおかたの個体は餌に見向きもせず、近くに流れてきた餌をみるとぴゅーっと逃げてゆく始末。
しかし、しばらく入念に流してゆくと中には餌に食いつく個体がいて、ある程度コツがわかると面白いように釣れはじめた。
強烈な引きで、力一杯に竿を立てていないとのされてハリス切れ、針折れ、針のび、その他で逃げられることが続く。
道糸が水面を切り、しばしばうぃうぃと糸鳴りがする。最も多いのは一発でハリス切れのパターン。
しかし今日は大型魚専用の仕掛けを用意していないのでこのパターンを繰り返すしかない。
3mの短い渓流竿でこの大型アメマスを釣るのは、まさに格闘技といってよい。
魚が岸に向かって突進する形に誘導し、勢いつけて浅瀬に乗り上げさせたところでエイヤッと魚を押さえつけて確保する。
40~50cmくらいまでのアメマスはこれで何とか確保できた。
撮影させていただいたアメマスたちは全てもとの場所にリリースしました。 おもわぬ大型魚に驚きましたが、こんなことはほんの序章にすぎませんでした。
この項、続く。
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