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2008-7-20 晴れ のち小雨 霧 曇
下流域の生態系が破壊された
知床RA川源流のオショロコマ その壱
かってRA川下流域には無尽蔵といっても良いほどのオショロコマが棲んでいたが、おびただしい数のダムが造られてその勢力は大きくそがれた。
さらに2007年頃からそれらのダム群に巨大な魚道工事が次々と追加され、この大工事でRA川のオショロコマの生息環境(特に川底環境)は完膚なきまでに破壊された。
RA川下流全域がほっくりかえされ、コンクリート3面張り部分が増えて、RA川は多数の魚道付きダム群の間に本来の川部分があるといった本末転倒の哀れな姿に改造されてしまった。
その結果、RA川固有の形質をもったオショロコマは激減、さらにその穴埋めに他の渓流由来ののオショロコマがかなり放流された。
背ビレやエラ蓋を切って標識されたRA川以外から移植されたと思われるオショロコマが確認されている。
知床の各渓流固有のオショロコマに興味を持ってきた私にとって、背筋が凍るような不愉快な出来事であった。
世界遺産には再審査があり、先年の知床世界遺産の再審査のおり、知床の渓流にあまりにもダムが多いことを強く指摘された経緯がある。
私は知床の渓流にダムが多すぎることを理由に知床世界遺産登録をはずされることを恐れてのアリバイ的工事だと推測する。
ひどい自然破壊だ。
しかし、これは人間も地球上の生物の一種に過ぎないという視点からすれば、広い意味での自然現象に過ぎない。
人間を別格視するおごった視点からすれば、自然破壊だなどと腹も立つのである。
地球の生態系を攪乱する最も悪質な生物はブラウンでもブラックバスでもアライグマでもディンゴでもなく、正に人間そのものである。
また、さらにもっと大きなスケールで生態系を大破壊・攪乱するのは、しばしば自然そのものである。
その地域固有の生態系の保護、さらには自然保護一般の概念には人間のご都合主義や各時代の流行、その他との折り合いが常に問題となってきたし、これからもそうなのであろう。
RA川のオショロコマに対して何というひどいことをするのだと、ブログに ごまめの歯ぎしり を書き連ねるのも一興だが、さてRA川はその後一体どうなって行くのだろうといった方向に私の興味が移りつつある昨今である。
RA川下流域に繁栄していたオショロコマはかなり特徴的な個体群であったが、それらはほぼ壊滅した。他水系からのオショロコマ移入がそれに拍車をかけている。
おいおい、ここは、自然が売り物の知床だぞ。オショロコマなんてどこの川のも同じといった愚かな考えはこれまでにしてほしい。
ところでRA川のダム群よりかなり上流域のオショロコマは一体どのような個体群であろうか。
RA川源流域にはアクセスの大変さから、これまでオショロコマの撮影に出かけるのがとてもおっくうであった。
このあたりはヒグマの恐怖も、冗談ではなく、かなり深刻なので、なかなか実行できないでいたのであった。
この日、意を決して大石ごろごろの川を遡行してRA川源流域のオショロコマの撮影を試みた。
多岩ごろごろの荒々しい暴れ川。
このあたり、本当にクマだらけだよー。 早くオショロコマ撮影してもどろーよ。
この項、 つづく。
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2008-7-20 晴れ のち小雨 霧 曇
下流域の生態系が破壊された
知床RA川源流のオショロコマ その壱
かってRA川下流域には無尽蔵といっても良いほどのオショロコマが棲んでいたが、おびただしい数のダムが造られてその勢力は大きくそがれた。
さらに2007年頃からそれらのダム群に巨大な魚道工事が次々と追加され、この大工事でRA川のオショロコマの生息環境(特に川底環境)は完膚なきまでに破壊された。
RA川下流全域がほっくりかえされ、コンクリート3面張り部分が増えて、RA川は多数の魚道付きダム群の間に本来の川部分があるといった本末転倒の哀れな姿に改造されてしまった。
その結果、RA川固有の形質をもったオショロコマは激減、さらにその穴埋めに他の渓流由来ののオショロコマがかなり放流された。
背ビレやエラ蓋を切って標識されたRA川以外から移植されたと思われるオショロコマが確認されている。
知床の各渓流固有のオショロコマに興味を持ってきた私にとって、背筋が凍るような不愉快な出来事であった。
世界遺産には再審査があり、先年の知床世界遺産の再審査のおり、知床の渓流にあまりにもダムが多いことを強く指摘された経緯がある。
私は知床の渓流にダムが多すぎることを理由に知床世界遺産登録をはずされることを恐れてのアリバイ的工事だと推測する。
ひどい自然破壊だ。
しかし、これは人間も地球上の生物の一種に過ぎないという視点からすれば、広い意味での自然現象に過ぎない。
人間を別格視するおごった視点からすれば、自然破壊だなどと腹も立つのである。
地球の生態系を攪乱する最も悪質な生物はブラウンでもブラックバスでもアライグマでもディンゴでもなく、正に人間そのものである。
また、さらにもっと大きなスケールで生態系を大破壊・攪乱するのは、しばしば自然そのものである。
その地域固有の生態系の保護、さらには自然保護一般の概念には人間のご都合主義や各時代の流行、その他との折り合いが常に問題となってきたし、これからもそうなのであろう。
RA川のオショロコマに対して何というひどいことをするのだと、ブログに ごまめの歯ぎしり を書き連ねるのも一興だが、さてRA川はその後一体どうなって行くのだろうといった方向に私の興味が移りつつある昨今である。
RA川下流域に繁栄していたオショロコマはかなり特徴的な個体群であったが、それらはほぼ壊滅した。他水系からのオショロコマ移入がそれに拍車をかけている。
おいおい、ここは、自然が売り物の知床だぞ。オショロコマなんてどこの川のも同じといった愚かな考えはこれまでにしてほしい。
ところでRA川のダム群よりかなり上流域のオショロコマは一体どのような個体群であろうか。
RA川源流域にはアクセスの大変さから、これまでオショロコマの撮影に出かけるのがとてもおっくうであった。
このあたりはヒグマの恐怖も、冗談ではなく、かなり深刻なので、なかなか実行できないでいたのであった。
この日、意を決して大石ごろごろの川を遡行してRA川源流域のオショロコマの撮影を試みた。
多岩ごろごろの荒々しい暴れ川。
このあたり、本当にクマだらけだよー。 早くオショロコマ撮影してもどろーよ。
この項、 つづく。
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