世の中の見える世界から見えない世界まで思いっきり。特に、子供、教育、不登校、自閉症等 情緒に関心あり
天まで届け
スゴイ!安倍首相
安倍首相は2050年をめどに、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)の排出量を50パーセント削減すべく、来年のサミットの場など含め国内は勿論、世界に『美しい星に』と提言するとの談話を発表した。もろ手を挙げて大賛成である。
私は『子供と地球を守る党』を作りたいぐらいの気持ちだから、先の教育3法の法制化、共々(内容は別にして)子供と地球でアピールする総理大臣の感覚は、ある意味で的を得てスゴイ!と思う。どの野党も、(自称)革新政党も全く出し抜かれ対応もままならない感じである。
多分、夏の参議院選挙を意識してのことだとは思うが、可也,「功を奏する」事と思う。
問題はその(真偽の程)である
子供や地球の心配は『格差』や『平和』どころの次元ではない。しかし、提言の実際がどうか?は(教育3法同様)全く別問題である。
早朝から商品紹介の番組が、冒頭に地球の月(鳥)瞰図ではじまる時代である。地球を掘り起こし焼き尽くす現代の産業・経済体制にあって、企業のコマーシャルとして堂々と(月瞰図)が用いられる時代である。
官製談合や政府の教育基本法成立へ向けセットされた国民の意見聴取、大臣の膨大な公金を使った水道料の公認等、そし耐震偽装や、原発の事故隠し、詐欺商法など偽装や騙しは報道された物だけでも数え切れない。そこに官民格差はなく、責任者が責任らしい責任を取らないことも、ほとんど常態化し常識化している。
親殺しや、子殺しも、きっとそんな世の風潮も間接的ではあるが原因の一つになっていることだろう。
現代ほど言葉と事実の間の『真偽』が乖離し問われる時代は、なかったのではないだろうか?
(蛇足になるが、子供たちの不登校や、抑うつ状態、発達障害児の激増が問題になっている今日、教育再生会議で学力を上げるために、毎日の授業時間を増やし、夏休みや土曜日も削って一部授業に振り向けると言う。子供たちの現状を考えたら、【特殊な専門家と特別権威に弱い人以外】その矛盾に気が付かない人がいるだろうか?こんなことが立場や法律で正当化され強要される。さらに最近は従来進めてきた実態を無視した教育の責任を家庭や子どもに転嫁さえしペナルティを掛ける。言い訳を作っては自らの教育行政の責任の結果を他にしかも被害者そのものに責任を回す無責任ぶり!うまく騙すものだ。)
地球の温暖化を止めるため世界が一つになって、知恵を出し合ってほしい。その中で政治の役割は、(米国の元副大統領のゴア氏も気がが引けるぐらい)大きい。ここまでは誰もが願っている。
現在は日本の炭酸ガスの排出量は京都議定書に反し(工場が外国に移転しているにも関わらず)増加している。
多少の実績でも引っさげて提言に臨むのが道理だろうが、現在はその立場に日本はいない。政策的な矛盾をかかえたままで、政治的には「マッチ・ポンプ」(一方の手で火をつけもう一方の手で水をかけて消す。の意)の立場にいる。
良し悪しは別にして「憲法改正」も長年の準備と実績(既成事実)が必要なのに、温暖化の問題の解決の困難さは憲法改正どころか
市民革命や社会主義革命等の体制の革命よりはるかに難しいはずだ。
地球と共生するという従来の人類の価値観とその手法を根本的に変換するもで、提言の出てきた唐突さを考えるとあまりに『軽い』という印象は否めない。
今日の政治や社会にはびこる無責任さを思うと、つい前総理が「自分の党をぶっ壊しても、構造改革!」と豪語して今日に至っているのを成功体験とし、それに輪を掛けて世界を舞台に『再チャレンジ』の道具にしてはいないだろうか?と心配にはなる。
『美しい星』を信頼したいし、提言する美しい(立ち居振る舞い)はいいが、間違っても、世界に向けて『恥さらし』にならぬよう、自分に不都合な人にも眼球が宙を舞うことなく、毅然とした態度で全精力を誠実に傾けてほしい。
若輩と言えども、勝負を掛けたなら、それなりにやるものだ!
そうでなければ、伝統の『菊と刀』が、泣く。!
(もうすぐ66歳になる私は、一人留守番をしながら、風鈴の音と小鳥の声を聞きながら、つい芝居小屋の講談師のような気分になり、一人で笑ってしまいました。)