今夜はボビー・ダーリンです。
Bobby Darin - The Great Performer - Legends In Concert
冒頭の「ビヨンド・ザ・シー」"Beyond the Sea"は、シャルル・トレネが歌った代表的なシャンソン、「ラ・メール」"La Mer"が元歌です。最近では、ジョン・ル・カレ原作のイギリス映画「裏切りのサーカス」のエンディングで、「ラ・メール」が効果的に使われました。歌っているのはフリオ・イグレシアスでした。ちなみに、同映画では、MI6(イギリス諜報部=サーカス)のクリスマスパーティでは、宿敵ソ連の国歌を諜報部員たちとその家族が大合唱する場面もありました。
検索してみると、「ラ・メール」を歌うヨーロッパの歌手は数多いのですが、「ビヨンド・ザ・シー」には、これといったフォロワーは出なかったようです。続く各曲では、シナトラのように、エルビスのように、レイ・チャールズのように、エルトン・ジョンのように多彩に歌いながら、しかしほかの誰でもなく圧倒的にチャーミングなボビー・ダーリンだからかもしれません。
いつかどこかで聴きおぼえのある、おなじみのあの曲、このメロディを大ヒットさせたのは、じつはボビー・ダーリンでした。50~60年代のロックンロールやナイトクラブシーンの彼は、いま聴いても少しも古臭くなく、完成されたスタイルを感じさせます。まるで生まれたときから、ボビー・ダーリンだったかのようです。
最近、彼の伝記映画「ビヨンド the シー 夢見るように歌えば」(2004)でケビン・スペイシーがボビー・ダーリンを好演しました。風貌が似ているだけでなく、玄人はだしの歌を披露して感心しましたが、そこが逆に小物感を漂わせてしまったようで残念でした。ボビー・ダーリンはスター歌手やエンターティナーという評価を越え、アメリカ音楽のひとつのジャンルとして伝説化しつつあるようです。「ビヨンド・ザ・シー」には、そんな彼のスケールの大きさがすでにうかがえるのではないでしょうか。
"Beyond The Sea"
Somewhere beyond the sea
Somewhere waiting for me
My lover stands on golden sands
And watches the ships that go sailing
Somewhere beyond the sea
She's there watching for me
If I could fly like birds on high
Then straight to her arms
I'd go sailing
It's far beyond the stars
It's near beyond the moon
I know beyond a doubt
My heart will lead me there soon
We'll meet beyond the shore
We'll kiss just as before
Happy we'll be beyond the sea
And never again I'll go sailing
I know beyond a doubt
My heart will lead me there soon
We'll meet (I know we'll meet) beyond the shore
We'll kiss just as before
Happy we'll be beyond the sea
And never again I'll go sailing
No more sailing
So long sailing
Bye, bye sailing...
(敬称略)
Bobby Darin - The Great Performer - Legends In Concert
冒頭の「ビヨンド・ザ・シー」"Beyond the Sea"は、シャルル・トレネが歌った代表的なシャンソン、「ラ・メール」"La Mer"が元歌です。最近では、ジョン・ル・カレ原作のイギリス映画「裏切りのサーカス」のエンディングで、「ラ・メール」が効果的に使われました。歌っているのはフリオ・イグレシアスでした。ちなみに、同映画では、MI6(イギリス諜報部=サーカス)のクリスマスパーティでは、宿敵ソ連の国歌を諜報部員たちとその家族が大合唱する場面もありました。
検索してみると、「ラ・メール」を歌うヨーロッパの歌手は数多いのですが、「ビヨンド・ザ・シー」には、これといったフォロワーは出なかったようです。続く各曲では、シナトラのように、エルビスのように、レイ・チャールズのように、エルトン・ジョンのように多彩に歌いながら、しかしほかの誰でもなく圧倒的にチャーミングなボビー・ダーリンだからかもしれません。
いつかどこかで聴きおぼえのある、おなじみのあの曲、このメロディを大ヒットさせたのは、じつはボビー・ダーリンでした。50~60年代のロックンロールやナイトクラブシーンの彼は、いま聴いても少しも古臭くなく、完成されたスタイルを感じさせます。まるで生まれたときから、ボビー・ダーリンだったかのようです。
最近、彼の伝記映画「ビヨンド the シー 夢見るように歌えば」(2004)でケビン・スペイシーがボビー・ダーリンを好演しました。風貌が似ているだけでなく、玄人はだしの歌を披露して感心しましたが、そこが逆に小物感を漂わせてしまったようで残念でした。ボビー・ダーリンはスター歌手やエンターティナーという評価を越え、アメリカ音楽のひとつのジャンルとして伝説化しつつあるようです。「ビヨンド・ザ・シー」には、そんな彼のスケールの大きさがすでにうかがえるのではないでしょうか。
"Beyond The Sea"
Somewhere beyond the sea
Somewhere waiting for me
My lover stands on golden sands
And watches the ships that go sailing
Somewhere beyond the sea
She's there watching for me
If I could fly like birds on high
Then straight to her arms
I'd go sailing
It's far beyond the stars
It's near beyond the moon
I know beyond a doubt
My heart will lead me there soon
We'll meet beyond the shore
We'll kiss just as before
Happy we'll be beyond the sea
And never again I'll go sailing
I know beyond a doubt
My heart will lead me there soon
We'll meet (I know we'll meet) beyond the shore
We'll kiss just as before
Happy we'll be beyond the sea
And never again I'll go sailing
No more sailing
So long sailing
Bye, bye sailing...
(敬称略)
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