同性愛者が集まるクラブで銃を乱射して、米国史上最悪の100人以上の死傷者というテロを実行したオマル・マティーン容疑者は、ゲイだけでなく、黒人、女性、ユダヤ人を嫌悪していたという。
このNHKニュースの報道が事実とすれば、シリアやイラクで要衝を次々に失い、追い詰められたIS(イスラム国)による反撃テロというより、強烈な差別意識に基づく「憎悪犯罪」が近いといえる。
実際、オバマ大統領をはじめとするアメリカ政府筋のコメントにも、「ヘイトクライム」の言葉が使われている。だとすれば、オマル・マティーン容疑者は単独犯であり、下見や準備など決行の手引きをしたISメンバーはいないことになる。
もちろん、IS(イスラム国)が容疑者を「戦士」と認めた以上、複数犯の証拠がこれからみつかるかもしれない。だとしても、オマル・マティーン容疑者の動機は、「イスラム国への忠誠」より、マイノリティへの深刻な「憎悪」に駆られた大量殺人だったのではないかという疑問は残る。
ならば、遠いアメリカのフロリダや内戦が続く中東のイスラム過激派の話ではない。日本のネットではマイノリティに対する排外主義的な言論や表現はいっこうに衰える気配はなく、日々増殖を続けている。そうした憎悪をつのらせたとき、アメリカでは銃が身近にあるが、日本では入手しにくい、それだけの違いではないか。
いうまでもなく、ほとんどのイスラム教徒はISのテロリズムを支持しないだろう。トランプを支持するような一部の極右的なアメリカ人もテロをすることはないだろう。日本では、アメリカのようなゲイや黒人、女性、ユダヤ人に対する差別意識は一般的には乏しい。にもかかわらず、ネットをみるかぎり、マイノリティへの侮蔑を煽り、憎悪をたぎらせる人は増えている。
グローバルなスマホに対して、ドメスティックな進化を遂げたガラケーという呼称があるが、「ガラサー」と呼びたいような、歴史はもちろん、現実とも断絶して定向進化した差別意識や感情が蔓延しつつあるように思える。彼我の違いより、近似が見えるのである。
このNHKニュースの報道が事実とすれば、シリアやイラクで要衝を次々に失い、追い詰められたIS(イスラム国)による反撃テロというより、強烈な差別意識に基づく「憎悪犯罪」が近いといえる。
実際、オバマ大統領をはじめとするアメリカ政府筋のコメントにも、「ヘイトクライム」の言葉が使われている。だとすれば、オマル・マティーン容疑者は単独犯であり、下見や準備など決行の手引きをしたISメンバーはいないことになる。
もちろん、IS(イスラム国)が容疑者を「戦士」と認めた以上、複数犯の証拠がこれからみつかるかもしれない。だとしても、オマル・マティーン容疑者の動機は、「イスラム国への忠誠」より、マイノリティへの深刻な「憎悪」に駆られた大量殺人だったのではないかという疑問は残る。
ならば、遠いアメリカのフロリダや内戦が続く中東のイスラム過激派の話ではない。日本のネットではマイノリティに対する排外主義的な言論や表現はいっこうに衰える気配はなく、日々増殖を続けている。そうした憎悪をつのらせたとき、アメリカでは銃が身近にあるが、日本では入手しにくい、それだけの違いではないか。
いうまでもなく、ほとんどのイスラム教徒はISのテロリズムを支持しないだろう。トランプを支持するような一部の極右的なアメリカ人もテロをすることはないだろう。日本では、アメリカのようなゲイや黒人、女性、ユダヤ人に対する差別意識は一般的には乏しい。にもかかわらず、ネットをみるかぎり、マイノリティへの侮蔑を煽り、憎悪をたぎらせる人は増えている。
グローバルなスマホに対して、ドメスティックな進化を遂げたガラケーという呼称があるが、「ガラサー」と呼びたいような、歴史はもちろん、現実とも断絶して定向進化した差別意識や感情が蔓延しつつあるように思える。彼我の違いより、近似が見えるのである。
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