コタツ評論

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ゴーストとスター

2014-02-09 16:16:00 | 音楽
あたしも、若い頃、某タレントのゴーストライターをやったことがあるので、はあ、音楽の世界にもあるのかとちょっと驚いたくらいで、とくになんとも思わなかったけれど、新垣隆さんと彼の音楽を高く評価する音楽家たちの記事を読むと、「現代のベートーベン」と話題づくりをしたNHKと「ベートーベン詐欺」と叩いた週刊文春が、まとめてダメ出しされていました。背筋がのびるような率直な文章です。

「感動と勇気をありがとう」と劣情を刺激する美談番組や「全聾と偽るなんて許せない」と俗情に訴える醜聞報道によって、膨満感をともなう消化不良を満腹とかんちがいしている「視聴者」や「読者」に、さらに音楽的な異議や評価という冷静を呑み込むには「別腹」が必要です。

NHKや週刊文春も、しれっと検証番組や記事をつくって、「別腹」を提供する商業主義に徹すればよいのに。この国に、なさそうでないのが理想で、ありそうであるのが精神論で、ありそうでない商業主義こそ中庸の位置を占めるのですから。

ま、個人的には、昨年の収穫は、「あまちゃん」音楽の大友良英と、やっぱ「恋するフォーチュンクッキー」だったなと思っていたので、現代音楽家たちの身も蓋もない指摘には涙目なのだが。

偽ベートーベン事件の論評は間違いだらけ
あまりに気の毒な当代一流の音楽家・新垣隆氏

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39905

より正しい物語を得た音楽はより幸せである ~佐村河内守(新垣隆)騒動について~
http://www.morishitayui.jp/samuragochi-niigaki/

では、新垣さん作曲の現代音楽から。
Ensemble Genesis 2010 no.2


う~ん、やっぱりわかんない。では、もう少しわかりやすい現代音楽から、フリージャズの雄エリック・ドルフィです。1分過ぎたあたりから、気持ちよく吹き倒しています。
Eric Dolphy 'Round Midnight


ついでに、わかりやすいゴーストとスターを。
Blues by Big Mama Thornton - Hound Dog and Down Home Shakedown(1965)


ゆえんなきばらはうんどっぐ♪ と歌っていますね。プレスリーの「ハウンドドッグ」の元歌を歌う、ビッグママ・ソーントンです。この場合、ゴーストとスターのどっちがエライとかエラクナイとか、云えませんよね。

(敬称略)
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都知事選アンケート

2014-02-05 02:54:00 | 政治
Q. あなたは日本人は優柔不断だと思いますか?

A. そう思う
B. そう思わない
C. どちらともいえない

という三択なら、C. どちらともいえない が過半数を越えるのは間違いないという笑い話があります。

Q. あなたは日本は脱原発に向かうべきだと思いますか?

A. そう思う
B. そう思わない
C. どちらともいえない

という三択なら、C. 舛添 が当確というのでは笑い話にもなりません。

Q. あなたは東京都知事には誰がふさわしいと思いますか?

A. 舛添
B. 細川
C. 田母神

という三タコなら、D. 宇都宮 が当選という笑い話はありません。

では、ここで質問です。

Q. あなたは誰が都知事になっても都民は泣くことになるだろうと思いますか?

A. そう思う
B. そう思わない
C. どちらともいえない
D. バカいってんじゃねーよ、お台場カジノでウハウハよ
(回答はコメント欄にどうぞ)

Cry Me a River 訳詞付- Julie London

そうか"Cry Me A River"って、「涙河」なのかと納得しました。keiさんの名訳です。

(敬称略)

追記 : 拍手欄にコメントをお寄せ下さった方、ありがとうございます。ほんのひとときでもお楽しみいただけたら幸いです。
コメント (2)
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