2013/2/23
「カップ麺の正しい食べ方」。
ラーメン屋のラーメンとの比較がすばらしい。
ラーメン屋のラーメンの重さのほとんどは、容器とスープであるという指摘は重要である。
つまり、それらの重さをほとんど含まないカップ麺(調理前の状態)のラーメンこそが、ラーメンのラーメン的要素が濃縮された、むしろ本質なのである。
慧眼と言うしかない。
さらにお湯を入れる前のカップ麺の世界を「干からびて荒廃し土ぼこりをかぶった廃墟」と称し、お湯を入れてたった三分でこの廃墟が本来の姿を取り戻すくだりは、本稿のクライマックスである。
また、「ゴーヤの丸かじり」は、書名にこそならなかったが、ゴーヤを文字通り丸かじりして、「おすすめしません」という誰もが予想のつく結論に達した蛮勇ぶりに拍手を送りたい。
蛮勇と言えば、イラストでは釈由美子のイラストにも挑戦していた。
もちろん、似てはいない。横に文字がなければ誰だかわからない。
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