2013/2/1
・75歳でゲイをカミングアウトした父親と、彼の人生に思いを馳せつつ自らの恋愛と向き合おうとする息子を描いた話。
・こんなに軽やかに「性」と「愛」、「死」と「人生」について語られていいもんだろうか。どんだけ包容力があるんだ。上品過ぎる。
・「新しいことを始めるのに年齢なんて関係ないんだ」というメッセージは陳腐。でも、いいんじゃないかとちゃんと思える。
・喜劇だと思い込んでいたので不意をつかれた感じ。
・逆にコメディ要素は全然なかった。
・親が息子に「私はゲイだ」って言った予告編はおもしろかったけど、コメディ的にはそこが最高点。しかも、そこすらそんなに笑える演出をしちゃいない。
・コメディ要素を捨てたからこそ、出てくる味わいもあったと思う。
・「恋をしている父さんを初めて見た」。そりゃそうだ。
・犬が案外いい演技をしていない件を除けば、かなりの感動作。
・演劇だと「わが町」の感じに一番近い。衝撃的なシーンは何ひとつないんだけど、しみじみできる。
・ゲイの周りには必ず人間ドラマがある。実際のところはどうなのかしらね。もっとドロドロしているもんなのかしら。
・父親と息子の関係も面白いけど、それぞれの恋人との関係のほうが面白い。
・息子がどうでもいい質問をドンドンして、彼女が答えていくところとかもいいシーン。
・行くのか行かないのか、別れるのか別れないのか、そんな描写が丁寧。生々しく、切ない。そして結構うらやましい。
・父親の最期のあり方が大人すぎる。憧れるけど、そこにはファンタジーが含まれていそう。
・現実にはそんなにキレイに人生を終わらせられないはずだけど、目標であることには違いない。
・父と母のエピソードがほんとにもうどうにもならないくらい救われない。
・サントラほしい。音楽もかなり仕事してる。
・脚本監督はマイク・ミルズ。覚えておきたい。
・登場人物の肉声が聞ける字幕がオススメ。
※以上の感想をかなり酔っ払った状態でしました。あしからず。
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