Zooey's Diary

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「the cave サッカー少年救出までの18日間」

2020年11月20日 | 映画

タイでサッカーチームの少年たちが豪雨のため洞窟に取り残された遭難事故と、その奇跡的な救出劇を映画化。
事故発生から18日目に奇跡的に生還した救出劇は、どんなものだったのか?
報道されなかった事実もあるというので、興味津々で観ました。


2018年6月23日、12人の少年とコーチはサッカーの練習の後、チェンライの洞窟に入るが、豪雨で洞窟内の水位が急上昇し、奥へ奥へと入り込み、身動きが取れなくなる。
洞窟前の自転車を見つけた公園管理人からの連絡で警察、タイ王国海軍が出動。
強力な排水をするためのターボジェットの排水装置を持って駆け付けた民間業者や、世界中から駆け付けた経験豊かなケイブ・ダイバーを、「許可がないから」と受け付けないお役所仕事にイライラする。
そういえば日本でも震災の後、世界中からボランティアが来てくれたのにそんなことがあったなあと思い出す。
国中いや世界中が見守る中、洞窟前では仏僧によるお祈りや、洞窟に棲むという伝説の王女のための踊りも披露される。
お祭りのような派手な踊りには驚きますが、この辺りは文化の違いなのでしょうね。



紆余曲折の後、洞窟入口から4キロも離れた地点で少年たちを発見したのは、遭難から9日目のことだった。
さあ、どうやって助け出すか?
水没部分はかなり狭いので、ケイブ・ダイバーたちが一人ずつを抱えて連れ出すしかない。
ここまでは知っていましたが…
こんなマイナーな映画を観る人がそうそういるとも思えないので、ネタバレします。



”報道されなかった事実”というのは、少年たちに強力な鎮静剤を注射して、
眠らせた状態で救出したということです。
真っ暗な深い水中を長く潜るとパニックを起こしてしまうからだそうです。
そのために、医者でもないダイバーたちが少年たちに注射をしたのです。
そんな危険なことがあの時行われていたとは。


映画には、アイルランドから駆け付けたジムなど、実際のダイバーたち本人が何人も出演していました。
そのせいか、ドキュメンタリーのような味わいがありました。
あざとい盛り上がりもない代わり、結果が分かっていてもドキドキするほどにスリリングなのは、そのせいでしょうか。
誰一人欠けることなく救出された少年たち、命を落としてしまったタイ人ダイバー、世界中から駆け付けたケイブ・ダイバーたち、淡々とした中にも人間愛を謳い上げた作品でした。
日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)やJICA(国際協力機構)も大きく貢献したそうです。


2019年タイ映画。
公式HP 

コメント (2)
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