「決して見てはいけない」というところ、でもその禁を破って台無しになってしまう悲劇、日本のイザナギとイザナミの話とそっくりです。
登場人物も舞台装置も最低限までこそげ落として、シンプル極まりなし。
オルフェオをローレンス・ザッゾ、エウリディーチェをヴァルダ・ウィルソン、指揮は鈴木優人。
「不思議の国のアリス」
最初に新国立劇場バレエ団の芸術監督、吉田都氏の舞台挨拶がありました。
2020年6月に公開予定だったこのバレエ、コロナ襲来で中止になって、ようやく開演の運びになったのだとか。
アリス役は米沢唯、指揮はネイサン・ブロック。
この演目は、文句なく楽しい。
カラフルな衣装を着たダンサーたちが、夢のような不思議の国を舞台に所狭しと踊ります。
舞台装置が何しろ楽しく、隅々まで凝っていて、英国がこの作品を作る意気込みが感じられます。
これはルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」を題材に、2011年に英国ロイヤルバレエ団で初演され、アジアでは唯一、新国立劇場バレエ団だけが上演を許可されたのだそうです。
ようやく外国人歌手やダンサーが来日して上演できるようになったのは嬉しいが、幕間のホワイエのカフェは相変わらず営業停止。
シャンパンもワインもコーヒーもなく、華やぎもなくてちょっとつまらないのですが…
コロナ禍でダンサーやオーケストラ団員や劇場関係者の受けた被害の大きさを考えたら、贅沢を言っちゃいけませんね。
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