ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

90人の元気なリーダーたち―中学校リーダー研修

2008-08-06 11:27:20 | ワークショップの報告

2008年8月5日。某中学校のリーダー研修におじゃましました。私にとっては、画期的出来事。中学生は初めて。一泊二日の研修初日の午後。

少し前に到着すると、さっそく生徒代表が集合をかけ、班毎に整列して生徒達が座ります。「生徒主体で」という先生方のこれまでの取り組みが、良く見てとれます。

13時スタート。まずは、「ゲームを通してリーダについて考える」今日の目的といつものごとく「チャレンジ、よく聴いてよく見てよく感じよう、楽しもう、無理をしない」を確認。

「バン!」から始め、ウォーキング「空間を均等に」「ゴー・ストップ」「ポーズ」へ。東京タワー、水泳、花火など。一緒に加わってくださった先生が一生懸命に表現してくださって、生徒たちは大喜び。二人で花と蝶、二人で浦島太郎とカメで、二人一組に。

次は「ガッチャン」。実は会場があまりにも狭いので、どうしようかと思ったのですが、とにかくやってみることに。なんとかやれました。でも、最初のオニが男子だったので、男子しかオニにならない。そこで、女子のオニを増やしました。何がどうなっているのやらつかめないぐらいワーワーキャーキャー。

そこで次にブラインドウォーク。頼る・頼られるを経験してみることに。まずは男子が障害物となって、女子のグループから。次は男子と、交代しながらやりました。

あまりにも人数が多くて、黙ってやるのは難しい。でも、見ているだけで、男子と女子はまったく雰囲気が違うことが分かります。女子は慎重、男子は大胆。

今度は班毎に分かれて、相談しないで黙ってお互いを感じながら形作り。7班にまずお手本として矢印をつくってもらいました。最初に偶数班が四角。これはまずまず。次に奇数班が三角。三角は意外と難しい。次に偶数班がS。奇数班がN。さらに偶数班が運動会。さあ、こうなるともう黙っては無理。でも、どの班も次々形を決めていきました。最後に奇数班が結婚式。九班は常にろくに相談もせず、さっと形が決まりました。

「なぜこんなにうまくいったの?」と九班に聞くとひとりの女生徒が「私がいるから」。その生徒が常に要にしっかり立っていたので、みんながそれをみて自分のポジションを決めやすかったのです。

14時30分。ここで10分休憩。

「仲間探し」。「せーの」で大きな声を出しながら、仲間を集めるものです。「生まれた月」「好きな季節」「好きな色」で分かれました。

また班に分かれました。「夏」で思い浮かぶこと。まずそれぞれの胸に思い浮かべます。それを班の中でひとり1分ずつ話します。話されている間は、他の人は聞くことに集中。全員が話し終わったら、誰かの話をもとにシーンをつくる。これを1班ごとに発表してもらいました。まずポーズを決めて、誰かが解説をして、もう一度ポーズを決めました。

各班10人という人数は多すぎるのですが、これまでもこの合宿むけて班で活動してきているので、とてもスムーズに展開しました。班によってはリーダーがしっかりしているところ、そうでないところがあり、相談の様子をみているとそれが良く分かります。それでも、どの班も全員参加で発表にこぎつけることができたのでした。

最後に何人かの感想をきいて、予定通り16時に終了。

私としては予想以上にうまくいったのですが、実はこれは事前の先生方の準備のおかげ。一週間前に中学へおじゃまして、生徒会総務とこの研修を担当する七班のメンバーと打ち合わせ。やることを前もってシミュレーション。

だから当日も彼らが実に生き生きと協力してくれたのでした。そこまで生徒を育てられた先生がいらっしゃってのこと。

最近、自主活動を育てるよりも教師が生徒を動かしてしまうことが増えているとか。ドラマ教育は生徒が主人公。「生徒を主人公に」と思う先生がいるからこそ、この研修もなりたったと思います。

それにしても、約90人はやはり多いなあ。何か感じてくれることがあったでしょうか。感想が楽しみです。

コメント
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