もともとは、プレイバッカーズの公演とは別に、一ヶ月前ぐらいに私の講演が入る予定でした。
なにしろ、プレイバック・シアターって何か分からないままでは、人が集められないだろう。「コミュニケーションと身体表現」ということで、集まった人にプレイバック・シアターの感触を掴んでもらって、そこから参加者の輪を広げて・・・。
計画が立てられた1年前ぐらいは、そんな話でした。
でも、主催者団体でいろいろ話しているうちに、「二回にエネルギーを分散するより、一回にエネルギーを集中したほうが」ということになったようです。あれまぁ。
これからプレイバック・シアターを見るのに、その前に講演って、どうよ。見たほうが早いじゃない。で、「講演はいらないんじゃない?」と思ったのですが・・・。
でも、やることになったので、気合を入れて準備しました。
ところが、何だったんでしょうね。当日、「ドキドキ」が治まらない。気がつけば、舞台の上。靴の紐は解けているし、メガネは忘れているし。シッチャカメッチャカ。全然、平常心ではありませんでした。プレイバッカーズを迎えて、「ちょっとええカッコせんとなぁ」という気持ちがどこかにあったのでしょう。なつかしい方々の顔をたくさん見つけたせいもあったのでしょうか。「ええカッコ」しようと思うと、かえってずっこけてしまう。
ここぞ!というときになると、自分の器というものを思い知らされます。まあ、こういう経験を経て、また少し、器が広がっていくのでしょう。良い経験をさせてもらいました。こういう機会をつくってくださった翼の会ぎのわんとプレイバッカーズのみなさんに感謝!
ゲームや身体表現がけっして子どもだけのものではなく、大人にこそ大切だ。そこを伝えきれなかったのが、残念です。
とはいうものの、呼びかけに応じて舞台に上がってくださったボランティアのみなさんの助けで、「こういうものか」と分かる人には分かってもらえたと思います。みなさん、ありがとう!