ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

ふたりでもできるドラマの授業

2015-10-13 20:56:00 | 授業・教育
今年初めて、茨木キャンパスでの応用ドラマ教育論。
登録5人、出席4人でスタート。

でも、教育実習や介護等実習でお休みのため、先週も今週も受講生ふたり。
ふたりでドラマの授業ができるのかなあ…と思っていましたが、案外できるものですね。

今日は、ふたりでワンタッチオブジェをつくるということから始めました。
最初は形をつくるだけ。三人をA、B、Cとしたら、AとB、BとC、CとAというように、順にオブジェを作っていきました。
今度は、お題をもらって二人で静止画。

次に、動く彫刻をしました。
最初は単純に音と体で繰り返しの動きをつくる。
次に、3人で動く彫刻。ひとりが例えば「電車に間に合うかどうかぎりぎりのときの焦り」とお題を出し、ひとりめ、ふたりめと順にその動きをつくって、お題を出した人が3人目で入る。

「お題を出した人まで、動く彫刻に加わるってどうよ」とも思ったけれど、見ている人がいないということは、やるほうも照れないので、これが案外よかったです。
鏡のある教室なら、やりながら見ることができたのでもっと良かったかも。
ビデオカメラで撮影して見るという方法もある。

人数が少ないということは、こちらのやりたいと思っていることがかえって良く伝わようで。

最後に、三人でニュース・ショーをしました。
私がアンカー兼解説者、受講生はインタビュアーとインタビューされる人。
私は、椅子をかえることで、アンカーと解説者を演じ分けました。


「ニュース・ショー、やってみてどうだった?」

「これは何にでも使えるって訳ではなくて、事実に関わることがないとできないですね」

「そうよね。実際でも創作でもいいけど、何か事実か事件がないと、ニュース・ショーにならないですよね。でも、例えば本能寺の変をいろいろな角度からニュース・ショーで表現してみるということもできるし、ある地域の特色を調べてニュース・ショーにしても良いだろうし、社会科には使えそうね」

「解説者をしようと思うと、知識がないとできないと思った。何かを調べて、それをニュース・ショーで表現するのも良いと思う」

「ほんとね。解説者は何かの専門家なわけだからそれなりの知識がないとね。生徒がリサーチしたり、あるいは教師側が資料を提供したり。同じものをリサーチしてもニュース・ショーで表現するとそれぞれ別の切り口から表現するから、情報リテラシーにも使える。ニュースって事実を提供していると思っているけれど、報道する側の視点で切り取られたものでしかないってことが実感できる。今日はグループが一つだから、実感できなかったけれど。」

いやはや、たったふたりでも、ポイントとなることはちゃんと指摘してくれるのでした。

次回からはふたりということはないはずだけど、少人数でもドラマの授業はやれると自信をもちつつあります。
コメント
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