ドラマのとびら

即興の劇や身体表現で学ぶ、教える、浮き沈みの日々とその後

のじる

2016-03-11 21:22:55 | 日記・エッセイ・コラム
のじる。
動詞です。
「野路る」と書きます。

近江バスの立命館大学(びわこ草津キャンパス=BKC)からパナソニック経由南草津駅行きに乗ると、ひとつ手前のバス停が野路です。
野路から南草津までは、立命館大学内のバス停からキャンパス内の一番奥の建物より近い感じ。南草津まで乗ると230円ですが、野路で降りると180円。それでほとんどの人が野路で降ります。本当は南草津へ行きたいのに野路で降りることを「野路る」と言います。

学生の間で「野路る」が使われていると知ったのは最近でした。
もちろん私も野路っています。

同じ経験を共有し、新しい言葉が生まれる。
文化の共有というのは、こういうことの積み重ねからなりたっているのかもしれない。

今日、バスの中に「4月1日より立命館大学から野路までのバス料金が230円になります」と張り出されていました。
野路る人は少なくなるでしょう。
やがて「野路る」という言葉もなくなるでしょう。

けれど、この一時の文化(?)を共有した世代が集まると、そこでは「野路る」という言葉が生きているはず。こうして言葉が生まれ、言葉が変わっていくのでしょうね。
コメント
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