バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

ガキのちサラリーマン一時バアサン

2009年01月14日 23時49分53秒 | バス運転士

朝、某駅のバス乗り場にバスを着けて、休憩室へ入ろうとした時「ちょっと! 何、これぇ?」と背後から声が聞こえた。まさか私を呼んだわけではないだろうと思いつつ振り返ると、推定10代の金髪男が携帯電話片手に私を見ていた。そして、そいつは「●●行く?」と言ったので、私は無表情で「●●行かない」と答えた。すると、そいつは「じゃあ、何、これぇ?」と言ったけれど、私はただ「●●行かない」と繰り返して休憩室へ入った。口の利き方も知らないガキには、必要最小限の応対で十分である。

夕方、某大手ショッピングセンターのシャトルバスをやっていた。走り出してしばらくすると、小鳥のさえずりのような女性客同士の会話を引き裂くように、一人の男の大きな声が聞こえてきた。話し方から察するに、電話をしているようだった。しかし、通路に立っている乗客が壁になっていて、運転席からその姿を確認することができなかった。私が「本当に電話だろうか?」と思っていたところ、迷惑そうな顔をしている“おめめパッチリのスレンダー美女”とミラー越しに目が合ってしまった。私が「確認できていないけれど、注意してみようか…」と迷っていたその時、携帯電話を耳にあてて話している推定30前後のサラリーマンの姿が窓ガラスに映って見えたのである。私はすぐに力強く「バスの中で電話しないで!!」と言った。すると、奴は「今、バスの中だから、あとで掛け直す。ん? だからぁ~バスの中だから…」と言って電話を切った。わずか数分間の乗車さえも我慢できんのか!?

夜、引き続きシャトルバスをやっていた。某駅で降りたお婆さんが、すぐにバスから離れずにウロウロしていた。私は「何か聞きたいことでもあるのかな?」と思って声を掛けようとしたのだが、お婆さんはバス乗り場に立っている係員のところへ行ったので、私は「これで一安心だ」と思った。しかし、聞こえてきたのは… 「今のバスの中で、若いアベックがずっとイチャイチャしていて… 一体、どういう教育をしているの!」とかなんとか… バアサン、そんなことを彼に言っても… その時のバスは満員だったので、私は“イチャイチャ”を確認できなかったのである。残念! ハハハ…