バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

その程度のことで!?

2010年01月16日 22時41分11秒 | バス運転士

午後1時過ぎ、某所から某駅まで約45分の路線を走っていた。大きな荷物を持った乗客の姿がチラホラ… そのあたりが「今日は土曜日だな」と思わせる。土曜日ということは… 「土日自然環境保護運動切符(略して土日切符とする)ください」と言う乗客も多いということである。そして、バスは徐々に遅れていくのである。

2~3分遅れで某バス停に接近していた。待ち人は男性一人… と思ったら、歩道を走っている子供(推定3~4歳)が一人と、その後を追うように大きなカバンを持って走っている母親(推定20代後半)の姿があった。私は男性が乗った後も、その母子が来るのを待った。先に前扉(乗車口)までやってきた子供が「お父さんは!?」と母親に向かって叫んだ。私が「えっ!? お父さんもいるの? 何処に…」と思って左ミラーを見ると、ちょうど脇道から出てきたところだった。

親子3人が前扉から乗ったのだが、母親が土日切符で精算したところで、父親(推定30代前半)が「俺のは?」と言った。母親は「1枚しか持ってこなかった…」と言った。父親は「なんだ… これ(普通のカード)でいいや」と言って精算しながら「チッ!」と舌打ちした。私は「自分の土日切符がなかったくらいで舌打ちするか!? この後、何もなければいいが…」と思っていた。

次のバス停を通過して、その次のバス停を… その直前で「ピィ~!」と降車ブザーが鳴った。私はいつものようにバスを止めて、中扉(降車口)を開けた。すると、先程の父親が黙って降りて後方へ向かって歩き出した… そして、子供が「お父さぁ~ん!」と叫びながら後を追って降りていった… 私は「あ~ぁ、やっぱりなぁ…」と思った。しかし、なぜか母親だけは終点の某駅まで乗っていた。

以前のように、私は少なくなった土日切符を補充するために、“変装”して某駅の改札口へ向かった。すると、先程の母親が電話をしていて、「ちょっと! もう少し普通の会話ができないの!?」と怒っていた。確かに… もしも父親が土日切符の件でヘソを曲げているならば、母親の味方をしてあげたいところだが…

乗車時にみんな(バス&乗客)を待たせておきながら、父親も母親も知らん顔して最後部座席までダラダラとマイペース… まぁ… どっちもどっちだろうなぁ…


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