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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エッグボイラーとデジタルな夜

2011年12月06日 | 時事書評




【EUの夜明けの話】

英米の金融資本主義による揺さぶりを受けながらも、ユーロ危機は、EU財政統
合によって乗り越えられていくだろうという予測がなされている。12月9日のE
Uサミットの後、来年初めにかけて、まだユーロ圏の国債が売りたたかれる局面
が繰り返されるかもしれないが、しだいに財政統合の効果が出るとともに、投機
筋(金融界)を監視するための金融取引課税(トービン税)がEUに導入された
りして、投機筋に揺さぶられにくい体制になることが予測されるという(「田中
宇の国際ニュース解説」2011.12.05)。ユーロが強さを取り戻し、ドルや米金融
界の信用、米財政赤字の問題の方に注目が戻るというがこれは楽観すぎるだろう
か。

Eurozone's darkest hour is just before dawn
Sarkozy reluctant to cede key powers
You are all wrong, printing money can halt Europe's crisis

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【不意打ちを喰らわぬ体制の話】 
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大手食品会社の「明治」は、製造・販売した乳児用の粉ミルク「明治ステップ」
から1キログラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたこと
を発表。国の暫定基準値を下回っているが、会社では製品およそ40万缶を対象に
無償で交換する。
無償交換の対象になるのは、乳児用の粉ミルク「明治ステップ」
850グラム缶。明治によると、先月、消費者から「粉ミルクに放射性物質が含まれ
ているのではないか」という指摘を受け調査したところ、製品の一部から1キロ
グラム当たり最大で30.8ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。「牛乳・
乳製品」についての国の暫定基準値、1キログラム当たり200ベクレルを下回っ
ている。対象となるのは、缶の底に記されている賞味期限が2012年10月の3日、4
日、5日、6日、それに21日、22日、23日、24日。原料の脱脂粉乳は、すべて、東
日本大震災の前に生産されたのも、一部は北海道産で、大半はオーストラリアな
どオセアニア地域から輸入されたものだという。一方、今回、交換の対象となる
製品は、埼玉県春日部市の工場で震災後のことし3月14日から20日までの間に加
工されたということです。このため明治では「原因は特定できていないが工場で
外気を取り入れて乾燥させる加工工程で、東京電力福島第一原子力発電所の事故
による大気中の放射性セシウムが入り込んだ可能性がある」としている。

これも外部からの通報があったからこそ明らかになったことで政府、民間による
主体的、自主的な連携による<不意打ちを喰らわない>体制づくりが重要であるこ
とを示唆するものだと考える。



【スマートシティの構築に関する話】

社会インフラの構築に実績を持つ日立製作所は、その経験を生かして内外各地で
スマートシティ事業を推し進めている。事業を通じて目指すのは、人と地球のバ
ランスの取れた関係、つまり経済発展と環境対応の両立。基本モデルの組み合わ
せを拡張させていく次世代の社会インフラや施設とサービスの関係を組み替えた
次世代の生活インフラをITで結ぶことで、資源を有効に活用しながら新たなサー
ビスを生み出していくという。

 

日建設計が、安心・安全な生活とエコな生活スタイル支える技術を統合し豊かな
都市・建築を設計計画づくりに携わる柏の葉キャンパスシティでは、3月11日に
起きた東日本大震災以降「安心・安全な生活」と「エコなライフスタイル」の2
つをコンセプトに加えた。AEM(エリアエネルギーマネジメント)センターを中
心に安心・安全の確保を図ると同時に、地域内居住者の生活継続に向けたライフ
スタイルを提案している。



【電力変換時の損失を大幅低減する新型トランジスタの話】

 

半導体メーカーのローム株式会社は、超低損失SiCトレンチMOSFETを開発。600V
では0.79mΩ・cm2 、1200Vでは 1.41mΩ・cm2という。世界最小の超低オン抵抗
を実現、1mΩ・cm2以下のオン抵抗を実現したのは世界初の快挙となるという。
今回の開発成果は、従来のSi-MOSFETに比べて1/20以下、量産化されているSiCデ
バイスに比べても1/7以下
のオン抵抗となり、電力送電網の電力変換から、パソ
コンやデジタル家電の電源、冷蔵庫やエアコンのインバータ、電気自動車、鉄道
車両に至るまで、身の回りのあらゆる所の電力変換器で発生している電力損失を
1/20以下にまで大幅低減
するものとして期待できるという。

【電池不要の照明スイッチを実証した話】 

株式会社村田製作所は、EnOcean1を使用した電池不要のエネルギー・ハーベステ
ィングによる無線スイッチとZigBeeRを組み合わせた照明制御システムを2011年11
月1日から戸田建設株式会社本社ビルに設置し、効果および機能の検証を開始。
この仕組みで電池不要の無線照明制御システムを以下のようになっている。

1.人がスイッチを押す圧力を電磁誘導で電力に変換し、この電力を用いてEnOcean
 による無線通信で信号を送信
2.無線照明制御親機がEnOcean無線通信をZigBeeR無線通信に変換
3.無線照明制御子機がZigBeeR無線通信を受信し、AC100V制御リレーを動作させ
 ることで照明器具の点灯・消灯を行う

 

*1ZigBeeR: 無線通信規格の一つ。低消費電力であり、複雑なネットワーク構築
  に適している
*2エネルギー・ハーベスティング: 光、熱、振動など、身近な環境に存在する
   エネルギーを電力に変換すること
*3EnOcean: 独シーメンス社からスピンオフしたICメーカー。同社が開発した無
  線通信方式の名称でもあり、エネルギー・ハーベスティングで動作可能とい
   う特徴を持つ



最悪のコンディションで朝を迎え、これではいけないと吾が手で吾が頬を思い切
りしばきあげて、作業に入るも、つるべ落としの冬の夜を駈けてキーボードに打
ち込む。意識が遠のき、また意識を呼び戻す毎日を明け暮れる。さて、きょうも
3点ばかりネット通販で買い物をするが、これは電子レンジ用エッグボイラー。
デザインが実に面白い。

コメント
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