極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

デジタル・エネルギーの国

2013年11月02日 | びわこ環境

 

 

 

 

 

フランス・パリで開かれている世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」で、日本人
パティシエ2人が最高賞を受賞。
最高賞の「板チョコ5枚プラス星つき」を受賞したのは、石川県出身
の辻口博啓と、パリを拠点に活躍する青木定治の2人。
初出場の辻口さんの作品の見た目は、四角くシ
ンプルだが、座右の銘は「和をもって世界を制す」という、和とチョコレートの融合に、フランススイ
ーツ界の巨匠、ピエール・エルメも高い評価を示したという。
ピエール・エルメは「サンショウが入っ
たチョコを食べました。とてもおいしく、繊細で、まろやか」とのこと。
この作品には、チョコレート
の原料・カカオを、熊本県のプラントでナノ(分子)レベルにまでミーリング(微細化)することで、
風味や食感を、より豊かにした
日本のハイテクが取り入れられている。このように、
日本人パティシエ
は、3年連続で最高賞を受賞、クリエイティブな日本のチョコレートづくりの実力に世界が驚嘆する格
好になった。 尚、2012年まで2年連続で最高格付けと最優秀外国人チョコ菓子職人に選ばれた京都市
身のコヤマ・ススム(本名・小山進)の「パティシエ・エス・コヤマ」(兵庫県三田市)は、今年は
1ラ
ンク下の評価だった。今年はこのほか、日本の4店が入賞。主催団体発行のガイド本には、日本の
店を
紹介する特別コーナーが設けられるなど、日本のチョコ店に対する関心の高まりを印象付けた。

チョコレートもナノテクノロジーか?!と驚くものの、分子レベルといえばナノサイズが常識の世界で
食品工学のこだわりがここまで深耕してきたという証なんだなぁ~と。考えていると“生物工学=食品
工学”と誇大妄想がまたシームレスになっていく。そういえば、スリーディープリントで彦にゃんのチ
ョコレートフィギアについてブログ掲載していた~っけ?(『チョコレートモールドなひこにゃん』)

     



 

【デジタル・エネルギーの国】

九州工業大学の早瀬修二教授らは、色素増感太陽光発電の課題であった完全封止を実現した円筒型色素
増感太陽電池を開発したと発表。今後、平面型太陽電池では設置が難しい用途の展開をはじめ、透光性
と発電を両立できるため、農業用用途での展開が期待されると語った(2011.11.01 環境ビジネス)。

このニュースに接しやっと、産業レベルでの実用性のある商品として提案させたという思いがある。有
機エレクトロニクスデバイスが湿気と酸素に弱いことは常識ではあるが、その問題を解決したという。
それによると、高価な透明導電膜基板を必要としない太陽電池の開発を進めてきたが、透明導電膜の代
わりに金属浮遊電極を用いる。フレキシブルな金属浮遊電極を使うことができるため、いろいろな形の
太陽電池を作ることが可能になった。円筒型の太陽電池も作製できることを既に実証している。従来の
透明導電膜基板を使うプロセスでは非常に作りにくい形であるが、フレキシブルな金属電極を使うこと
により、比較的容易に作製できるようになった。一方、ウシオ電機株式会社はランプをはじめとした円
筒型
ガラスの封止に優れた技術を持ち、九州工業大学の円筒型太陽電池作製技術とウシオ電機株式会社
の円筒型
ガラス封止技術を融合し、容易に完全に封止できる円筒形太陽電池を作製することに成功する。
なお、この円筒型太陽電池は次のような特徴があるという。

①円筒型太陽電池はいろいろな方向から光を集めることができ一日の総発電量が多くなる。
②水平、垂直に設置できる。垂直設置では設置面積を少なくすることができる。
③ランプが並んだような太陽電池モジュールは風圧を受けにくく、安定した設置が可能である。
④ランプと同じように設置できるためメンテナンスが容易である。
⑤光を通しながら発電できる。


事業としては、写真製版プロセスの露光装置のランプメーカ(真空技術)であるウシオ電機が販売して
いくことになるだろうが、農水林産業での分散型発電システム(デジタル・エネルギー)をはじめとし
た産需拡大には多方面の産業技術を必要とする。乞うご期待ということに!?

 

 


【符号の説明】

1 管状容器 1a 管(管状容器成形用)7 電解液 8 対向電極 9、10 内部リード 11、12
金属箔 13、14 外部リード 15 絶縁部材 
20 集電端子 21 コイルバネ(集電端子)  22
平板バネ(集電端子)  M  電極マウント

 

 

米原市須川の柏原東部工業団地内に、建設会社の昭建(大津市)が総出力2千キロワットのメガソーラ
ー(大規模太陽光発電所)を建設する計画を10月30日発表。岐阜県境に近い積雪地域で事業化に挑む。
計画は、敷地約2万6千平方メートルを購入し、製太陽光パネル計約9千枚を設置する。1期の出力約
1800キ
ロワット分の発電を来年3月に始め、その2年後の全面稼働を目指す。総工費は約7億円。年間
の総発電量は
約2百万キロワット時と一般世帯約7百戸の使用量が賄える規模。全量を関西電力に販売
する。なお、設計・
施工はきんでん(滋賀支店)が行い、完成は2014年3月の予定。同社は、今年2
に滋賀県湖南市で1.8メガワットのメガソーラー「昭建石部ソーラー発電所」の送電を開始しており、
メガソーラー開設は2カ所目となる。

それにしても、滋賀県のメガソーラー敷設の速度は遅かったようにみていたが、ここにきて着々と進み
出している。それというのも固定価格買取制度の下支えによる効果が大きい。考えてみれば、滋賀県は
地産地消の条件に恵まれている。北部は豪雪地帯ではあるが、蓄電システムが完備されればエネルギー
の地産地消は安定するだろう。その意味では、後背地森林里山のバイオマスを活用しながら、都市部の
廃棄物バイオマスと合わせ、“オールバイオマスシステム”を構築しながら、前述した色素増感型太陽
電池などのデジタル・エネルギーを活用しながら“オールソーラーシステム”を構築し、バイオとソー
ラを融合させた“森と湖に恵まれた理想郷”あるいは“デジタル・エネルギーの国”として変容してい
けるはずだ。やるべき仕事は既に見えている。
 

 

  いくたびか/時雨のあめの/かかりたる/石蕗の花も/つひに終はりぬ    斎藤茂吉

 

また、また、モーニング・写メールが届く。今夜は、冬から春にかけて、若葉をつみとって塩ゆでにし
て葉を火であぶったものは、腫れ物や湿疹に薬効があり、九州名産の「佃煮キャラブキ」は、このつわ

ぶきの葉っぱで作られるという石蕗(ツワブキ:Farfugium)。花言葉は、困難に傷つけられない。

 


 

 

コメント
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