【大規模気象変動に備えよ!】
今年最大級の台風30号(秒速は約78メートル、最大瞬間風速は約93メートル)がフィリピンを直撃す
る。人口が密集する中部地域では台風上陸に備え住民2500人以上が7日未明までに避難場所へ移動し
たと報じた。このためレイテ島のタクロバン市の住民が大半となっている。フィリピンでは2012年に
南部ミンダナオ島を直撃した大型台風では推定で最大1900人の住民が犠牲となっいる。参考に、中心
気圧は895hPaで、我々日本に接近する台風は低くても940hPa、通常は960hPaぐらいが一般的。その強
さの勢力は「猛烈な」というカテゴリに属す。因みに欧米のハリケーン・スケールに換算するろ中心
の最大風速は65mでカテゴリ4、気圧が895hPaであれば5に相当。7日午後の早い時間帯での暴風圏
は直径約800キロの地域に広がり、数百万人規模の住民に影響。フィリピンの気象観測当局は7日、
30号の襲来で20州以上で洪水や地滑りなどの被害が懸念されると警告している。このような太鼓簿気
象変動は今後益々、多発・拡大することが予測される。
【偽証表示事件を産業の高品位化に転換させろ!】
外食チェーンに関する限り、デフレ解消の兆しはまったく見えていない。スーパーの200~300円台と
いう低価格帯の弁当やセブン-イレブンを中心とするコンビニエンスストアの新商品による攻勢を受
け牛丼チェーンが苦境に陥っている。また、食材価格の高止まりも追い討ちをかけ、今上期まではコ
メの価格が高かったほか、2月に輸入規制が緩和されたことで仕入れ価格が下がると見込んだ米国産
牛肉の価格も各社の想定ほど下落しなかった。中国などアジア諸国を中心に牛肉需要が高まったこと
が主因だと言われている。まず、牛丼チェーンの「すき家」などを展開するゼンショーホールディン
グスは、今上期(2013年4~9月期)の連結営業利益を期初見通しの99億円から前年同期比52%減の43億
円になると修正発表。さらに通期の営業利益見通しも188億円から83億円と半減以下、一転減益とな
る見通しとした。
子会社のスーパー「マルヤ」や米国で展開するファミレスの業績不振などもあるが、最大の下方修正
要因は、稼ぎ頭である「すき家」の苦戦。すき家の今上期の既存店売上高は前年同期比で92%(期初
計画は98.9%)と低迷。新規出店も55店と、計画していた76店に至らなかった。ゼンショーは11月12
日の第2四半期決算発表時に上期決算の詳細や今後の具体的な挽回策について説明するとしている。
直近では顧客の回復を狙い11月15日からは5日間限定で牛丼並盛を280円から250円に値下げし、その
他の牛丼類も全品30円引きで提供する。とはいえ、値下げは確実に利益を圧迫する。長期的かつ効果
的な策が打ち出せなければ厳しい状況は続く。
一方、吉野家ホールディングスは今上期(2013年3~8月期)の既存店売上高を唯一プラスに転じさせた
ものの、これは値下げの効果。今年4月に牛丼並み盛り価格を380円から280円に引き下げて客数が増
加、既存店売上高の上期累計は前年同期比7.1%増となった。上期の連結売上高も867億円と前年同期
比で7%増を達成。「価格帯の変更で再びお客様が戻ってきて吉野家という選択肢を再認識していた
だいた」と河村泰貴・吉野家ホールディングス社長は強調する。しかし、代償は大きかった。食材価
格の高止まりに加え、値下げをしたことで吉野家の原価率は41.3%と前年同期比で4.1%増となり、
結果、上期の連結営業利益は7億円、前期比半減した格好になる。併せて通期の営業利益見通しも30
億円から16億円に、ほぼ半減の下方修正。「足元のコメの値下がりは織り込んでおらず、少しかため
の数字かもしれない」(河村社長)とはいうが、下期に入り既存店売上高の前年同月比は9月が98.3%、
10月が102.2%と上期の値下げ効果の勢いがすでに鈍化してきており、楽観できない見通しだ。
ゼンショーと吉野家の上期営業利益が減益となる一方、増益を達成したのが業界3位の松屋フーズ。
既存店は苦戦しており、今上期(2013年4~9月期)の売上高は386億円と前年同期比1%増にとどまった
が、営業利益は前年同期比48.4%増の6.3億円となったものの、最大の増益要因は当初計画していた
新規出店や店舗の改装を抑制している。「今上期累計の既存店売上高が前年同期の95.5%と苦戦する
なか、正直、新店を出すにはリスクが高いと判断した」と緑川源治・松屋フーズ社長という。通期の
出店計画は新規出店25店(期初計画50店)、撤退18店(同10店)と大幅に抑制。店舗改装も期初の62店の
計画から10店に下方修正した。コスト圧縮により利益は確保し、通期見通しは期初計画の売上高821
億円、営業利益18.5億円から、売上高792億円(前年同期比0.1%増)、営業利益21億円(10%増)に上方
修正した。とはいえ、出店が停滞することは来期以降の成長に影を落とす。いずれも、その場しのぎ
の弥縫策にとどまっている牛丼各3社。価格、出店戦略とも手探り状態が続くなか、下期に説得力の
ある浮揚策を打ち出せるか不安視させている。
外食産業の低迷はを見ていると、昨夜のブログの掲載した、食品産業偽装表示とデフレ不況で通底す
る。非マクロ経済政策除く外食産業の不況対策は(1)社交性の差別化であり、(2)非内飯の差別
化の二つが考えられる、1つめは、偽装表示騒動(コンプライアンスの現在化)が落ち着けば収束す
る。2つめは、利便性で価格競争する以上、差別化は、内飯との差別化による、特に無形物の付加価
値の追求、コンビニの企画力に打ち勝つことは難しいと考えている。
【スマート・マニファクチャリングの加速させよ!】
センサやアンテナといった電子回路を構成する素子を製造には高価な機器が必要で、手間と時間もか
かることから、短期間に手軽に何度も試作を繰り返すことができないか?今回、この課題に応える方
法を、川原圭博東大准教授と、英国マイクロソフトリサーチと米国ジョージア工科大学と共同で、一般的
な家庭用のインクジェットプリンタと市販の銀ナノインク、紙、導電性接着材料を組み合わせて、高
精度のタッチセンサや通信用アンテナ、電子回路の配線を紙やPETフィルムといった柔軟な素材上に
印刷することに成功。百分の一程度の価格の機器を使い、従来の百分の一以下の1分程度の短い時間
で高度な電子回路素子の作成した。このことで(1) 家庭用インクジェットプリンタを用いて様々
な電子回路素子を印刷できる(ローコスト化)。(2)市販の機器や材料をうまく活用することによ
り、電子回路基板のほか、タッチセンサやアンテナを低価格な機器で作ることができる。(3)三
次元プリンタやオープンソースハードウェアの普及の相乗効果で、専門的な経験なくても高度な電子
回路を手軽に作れることができる。
木村鋳造所(静岡県清水町、木村寿利社長)は、3次元積層造形システムを使った新しい鋳造法「D
MP」を開発、受注活動を始めた。砂の上に樹脂を印刷。さらにその上に砂を積層して砂型をつくり
鋳造する。成分を変えた人工砂を開発し、これまで困難だった1650℃度の高温下で、小物の複雑構造
の鋳物が高精度にできる。納期は最短3日。一般の木型法に比べ10分の1以下。 業界最高水準のI
T技術をベースに、アルミナ系人工砂を使うことで熱膨張を抑え、バリが発生しない中子・砂型の作
製技術を確立。設計自由度の高いDMP造形技術は、製品に使用する中子を主型側で一体化すること
が可能となる。材料を国産に切り替え、砂のリサイクルのための焙焼再生装置の開発コストを下げることがで
きたという。それにしても、昔の鋳造現場は様変わりしたもんだ。技術は無限に進化していくこと改めて実感
する。
ところで、経産省は、超複雑形状の鋳造品を効率良く生産する技術(ハイパー・キャスティング・テ
クノロジー)を開発するナショナルプロジェクト、「超精密三次元造形システム技術開発プロジェク
ト」が7月より始動させた。製造原価に占める電気代の割合が鋳造業は高く、昨今の電力料金の値上
げによりますます厳しい状況に陥いる。こうした中、付加価値の高い鋳造製品を効率良く製造するこ
とが不可欠となり、国内に「良いものづくりの現場」を残すことが重要と考え、ハイパー・キャステ
ィング・テクノロジーを産学官が共同で開発し、普及・活用させる枠組みを構築させた。そこで、超
精密三次元造形システム技術開発プロジェクトの概要を以下に記載する。
(1)事業目的:製造業の国際競争力の強化を図り、国内生産の維持、雇用の確保と持続的な発展を
目指すため、高速三次元(3D)積層造型システムの構築と鋳造技術の開発等により、ものづくり産業
の基盤技術である鋳造の生産プロセスの革新的技術開発を行い、これまでにない軽量・高剛性の超複
雑形状鋳造製品を一体成型で製造する。
(2)事業概要:自動車・船舶等の高効率エンジン用のシリンダーヘッド、高効率ガスタービンの動
翼や今後の需要増加が見込まれる電気自動車用軽量化モーターケースから省エネ・高速生産プロセス
に対応する金型など、超複雑形状鋳造製品を製造するための以下の技術開発を行う。
(3)開発目標:技術開発が終了する時点の2018 年において、以下の二つを目標に掲げた。
① 超複雑形状鋳造技術を試作レベルから少・中量生産レベルに引き上げる。
・インクジェット技術を用いた高速三次元積層造型技術を開発し、現状の速度の約10倍(約10万cc/h
)の造型速度を確立する。
・ 既存のバインダ(砂を固める薬剤)は鉄系の高融点金属では溶解してしまうことから、鉄系高融
点金属でも溶けず、インクジェットで噴射できるバインダを開発する。
・ 三次元積層技術によって砂の種類を層によって変えることにより、作製した砂型(鋳型)の冷却
性能を局所的に制御する技術を開発する。これにより、肉薄な鋳造品が製造可能となり、現状の
鋳造品を50 %軽量化した製品を製造できる技術を確立する。
② 超複雑形状鋳造技術の普及・活用の枠組みを構築する。
具体的には、ユーザー企業・団体などを含め、一般財団法人素形材センター、一般社団法人日本鋳造
協会、一般社団法人日本自動車部品工業会等とともに普及検討委員会(仮称)を設置し、本技術開発
における知財・規格の戦略的な確保策や本技術の普及・導入策について成案を得る。
死んでしまおうなんて 悩んだりしたわ
バラもコスモスたちも 枯れておしまいと
髪をみじかくしたり つよく小指をかんだり
自分ばかりを責めて 泣いてすごしたわ
ねぇおかしいでしょ若いころ
ねぇ滑稽でしょ若いころ
笑いばなしに涙がいっぱい
涙の中に若さがいっぱい
人生いろいろ 男もいろいろ
女だっていろいろ 咲き乱れるの
恋は突然くるわ 別れもそうね
そしてこころを乱し 神に祈るのよ
どんな大事な恋も 軽いあそびでも
一度なくしてわかる 胸のときめきよ
いまかがやくのよ私たち
いまとびたつのよ私たち
笑いばなしに希望がいっぱい
希望の中に若さがいっぱい
人生いろいろ 男もいろいろ
女だっていろいろ 咲き乱れるの
『人生いろいろ』
作詞:中山大三郎
作曲:浜口庫之助
島倉千代子が亡くなったニュース映像が映されている。"会者常離" という言葉を思い浮かべた。そ
れにしても、時の経つのは早いもので、もう、週末だ。今日は、珍しく赤ワインを買って飲む。それ
も、セブンイレブンの「酸化防止剤無添加赤ワイン」(メルシャン株式会社製造)。容器はPETボ
トル製ときている。キャップもPET製のネジ栓だ。時代の変容も激しい。