『ゼロトレランス』
NOLL TOLERANS(ZERO TOLERANCE)(1999年スウェーデン)
監督:アンデルス・ニルション
脚本:アンデルス・ニルション
ヨアキム・ハンソン
出演:ヤコブ・ベルクンド
マリー・リチャードソン
ペーター・アンデンション
ハンナ・アルステルランド
ジャクリーン・ラメル
■ストーリー■
ストックホルム市警の巡査部長のユーアン・ファルクはクリスマスイブの晩、偶然、宝石店強盗を目撃して犯人を追跡する。
犯人たち2人は逃走するも通りかかりの幼い娘を人質にしたが、ユーアンの活躍により犯人の1人は射殺され人質は救出される。
しかし、そのとき、残りの犯人によりサンタクロースのかっこうをした通行人が子供の前で殺され、なおかつ犯人は逃走してしまうのだった、、、。
事件の目撃者により犯人は前科のあるガウトだとわかるが、翌日以降の証言で目撃者たちはガウトではないと証言を変えてしまうのだった。
ガウトによって目撃者たちが脅されているに違いないのだが、わずか1日で目撃者全員に接近、脅迫することはできないとのことでガウトは釈放されてしまう。
目撃者の情報は警察署にしかないはずなのだが、、、!
■感想■
スウェーデン製の刑事アクション映画。
この作品のうたい文句によると“本国スウェーデンで1999年に公開され『タイタニック』を押さえて興行収入第1位を記録した”とのコトです!
まぁ、『タイタニック』と今作なら、自分なら迷わず今作を観ますけどね!
劇場に来る大多数の観客が『タイタニック』じゃなくて今作を見たってことです!
スウェーデンの映画ファンってすばらしすぎッ!
スウェーデン製だけあって全編、北欧の香り、雰囲気プンプンしてます。
スウェーデン映画といえば元CIAのエージェント、カール・ハミルトンの活躍を描く傑作アクション『D(デッド)スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』(1993年ドイツ、スウェーデン)が思いだされます。
その他の作品でも、同じくカール・ハミルトンの活躍を描く『神々のテロリスト』(1989年スウェーデン)、『ハミルトン』(1998年スウェーデン、ノルウエー)等々、アクション映画として傑作をたくさん作ってます!
で、今作なんですけど刑事アクションの出来としてはごくごく普通の1980年代風の刑事ものって感じです!
→ってことはかなり面白いってことですね!
これはかなりのホメ言葉になってます!日本の1970~80年代刑事アクションドラマのノリと言えば、わかりやすいかも!
観ている間、一切退屈しないです。
ただし、こういう刑事アクション映画を観慣れてる映画ファンには、ストーリー展開が想像がつく展開になりますけど、そこがまた良かったりして!
どこかで観たことあるようなシーンが次から次へとでてきますけど、それもまた刑事アクションとして安心して観てられます!
例えば、犯人のところに行って逆に暴力振るったって言われるのは『ダーティハリー』(1971年)にありました。
まぁ、定番といえば定番の展開ですけど、エンターテイメント映画としては正しい展開です!
それでも、珍しいスウェーデン製の北欧の街並みの中でのアクション映画、最高です。
主演のヤコブ・エクルンドは、ヒロインのヘレン役(女性刑事の方ではないです。目撃者の方です!)のマリー・リチャードソンとの間に子供がいるそうです。(あんまり本編と関係ないですけど豆情報として)
スウェーデン映画のポリスアクション映画っていうことと北欧の雰囲気にプラス5点オマケで 85点
ちなみに今作は、大ヒットしたので続編が作られました。続編は『エクゼクティブプロテクション』です。こっちも面白いです!