『トゥルー・クライム』
TRUE CRIME(1999年アメリカ)
監督:クリント・イーストウッド
脚本:ラリー・グロス
ポール・ブリックマン
スティーヴン・シフ
原作:アンドリュー・クラヴァン「真夜中の死線」(創元推理文庫)
出演:クリント・イーストウッド
イザイア・ワシントン
ジェームズ・ウッズ
デニス・リアリー
■ストーリー■
オークランドトリビューンのスティーヴはやり手の記者だが女にだらしないのが難点。
今は、デスクのボブの妻とつきあっていた。スティーヴは事故死した同僚の代わりに、刑務所で真夜中の0時1分に死刑が執行される死刑囚フランクのインタヴューをすることになるのだが、事件の取材を始めるうちに、事件に疑問を抱くようになるのだった、、、。
■感想■
クリント・イーストウッド監督、製作、主演のサスペンス映画です。
原作はアンドリュー・クラヴァンの「真夜中の死線」です!劇場公開したとき全然知りませんでした!
アンドリュー・クラヴァン原作の映画化といえば『サウンド・オブ・サイレンス』(2001年)が有名ですが、「真夜中の死線」も映画化されてたんですネ。
今作は、「あ~、イーストウッドの映画なのかぁ」くらいの感想しかなくて、見逃していました!
ランニングタイム127分と長めだし!もうこのランニングタイムだけで、少し見る気無くしてました。
1990年代前半くらいまでは、イーストウッドの映画も喜び勇んで見てたんですけど、だんだん観ない作品も増えてきて、今や、全然見てないです。
今作『トゥルー・クライム』も、先週の日曜洋画劇場で放映されてたんで、やっと観ました。でも、TV放映版なんで、30分くらいカットされてますけど…。
タイトルが、「真夜中の死線」が『トゥルー・クライム』。でも、原作の原題も“TRUE CRIME”です。
あと、6年間の間に何回も裁判で争われたであろう事件が1日で解決っていうのは、ちょっと疑問ですけど、原作通りだからしょうがないですね。
原作も600ページ近い長編なんで、映画も長くなっちゃうのかな??って思っちゃいますけど、原作も映画同様、ミステリーの要素はけっこう低いんですよね。
原作からして、死刑まで17時間っていうタイムリミットが1番のサスペンス要素で、あとは、どうしようも無い主人公スティーヴや死刑囚フランクの描写にかなりページを費やしてます。
TV放映版で十分面白かったです。
原作にある映画的なシーンもしっかり映画化されてて原作ファンが見ても十分面白いようにできてます。
原作では35歳の主人公が、イーストウッドかぁ??って思っちゃいますけど。映画版のスティーヴは何歳の設定なんでしょうか?
原作もすごく面白いです。あっという間に読み終わっちゃいます。
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