『奇談 キダン』(2005年日本)
監督 小松 隆志
脚本 小松 隆志
原作 諸星 大二「生命の木」
出演 阿部 寛
藤澤 恵麻
ちすん
■ストーリー■
1972年、民俗学を学ぶ大学生、佐伯里美は奇妙な「穴」と「少年」の夢を見るようになる。彼女は、図書室の本から、自分が幼いころ渡戸村にいたことを知るのだった。
彼女は小学生のときに田舎に預けられたのだが、記憶の無い2ヶ月間があったのだ。里美は渡戸村に夢の謎があると確信し調査に向かうのだったが、、、。
■感想■
諸星大二郎のコミック「妖怪ハンター」シリーズの1編「生命の木」の映画化です。
製作は『リング』(1998年)、『発狂する唇』(1999年)の一瀬隆重。
今作のタイトルは「奇談」だとばかり思ってましたけど、「奇談 キダン」らしいです、知りませんでした。
妖怪ハンターの考古学者、稗田礼二郎は人気TVシリーズ「トリック」で超常現象の調査をするハメになる上田次郎役で同じような役を演じている阿部寛が演じてます。
当然、今作では超々マジメモードです(当たり前ですが、、)
コミックそのまんまの映画化なんで、原作のファンは映画になった映像の確認って感じになるんでしょうか??
妖怪ハンターの映画化といえば、1991年に沢田研二主演で『ヒルコ妖怪ハンター』が映画化されてますが、今回の方が自分は好きです!
『ヒルコ妖怪ハンター』までじゃなくて良いですから、せっかくの映画なんだから、「妖怪ハンター」のシリーズも、原作とは違った魅力を出せるような作品を原作にしても良かったのかもしれないですけど、今作は今作でけっこう良い感じです。
ただ、映像化しました!っていう印象もぬぐえないないわけじゃないですけど、、
結局ほめているのか、けなしているのか分からない文章ですいません、、!
ランニングタイム88分とエンタメ作品としてすごく観やすい時間も良いです!!
自分は熱狂的な「妖怪ハンター」のコミック」のファンじゃないので、あんまり原作ファンでない個人的な意見として映画化するなら「黄泉からの声」あたりのエピソードの方が、映画向きな気がするんですけど、どうなんでしょう??
でも、今作は、それなりに良く出来てるので、阿部寛主演でシリーズ化してくれないかな??こういうファンタスティック映画のシリーズ物って、邦画にあまり無いですもんネ。
カッコ良すぎ!阿部寛!
今作の1番の印象は阿部寛カッコ良い!!
でも妖怪ハンターの稗田礼二郎って、事件の傍観者になりやすい印象があるので、原作から多少アレンジして映画化して欲しいですけどネ。それは、それで、原作ファンが怒っちゃいますよね、、。
自分的には原作のイメージから、すごく逸脱しなかったら全然OKですけどネ。