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『ラスト・アンドロイド』オーストリアSF

2008-05-13 01:12:24 | SF

ラスト・アンドロイド
AINOA(2005年オーストリア)
 監督          マルコ・カランタリ
 脚本          マルコ・カランタリ
              ニーナ・ムンク
 出演          サイモン・ライト
              ベレーナ・ブラッティ
              ガブリエラ・ベネッシュ
              フォーレンティン・グロル
              マリア・ビル
              エドムンド・ジャガー

 ■ストーリー■
 2014年世界は核戦争に突入しようとしていた。ケレンスキー博士は戦争に勝つための革新的な技術を発明した。博士は自分の発明した技術が恐ろしくなり地下壕へ避難するのだった。未来からデータを送ることができるアンドロイドを発明したのだった。
 人類存続は博士の2世代後の子孫の手にかかっていた。64年後、2078年生き残った人々のあるグループは、データを送信できるアンドロイド、アイノアを奪い過去を変えようとしていた。歴史を変えるには、アイノアを使い、過去の博士に出会い、博士の計画が間違いだと確信させるしかないのだ。博士からの伝言によりユーリ・ケレンスキーはアイノアを連れトゥリアコンの神託所へ向かうことになるのだが、神託所へ行くためにはまず道案内のノークのところへと行かなければならなかった。

 ■感想■
 珍しいオーストリアのSF映画です!オーストラリアでなく、オーストリアです!!オーストリーです。
 ヨーロッパの2005年のSF映画が観れるなんてすごく幸せな感じ!!でも不安度も200%ですけど!!
 小難しいSFじゃないと良いんですけどね!!
 
 アルバトロスフィルムなんで「岩波ホール」系の眠くなるような文芸作品でないとは思うんですけどね!!
 ヨーロッパの映画って、イタリアやフランスのエンターテイメント作品以外は、観客置き去りの小難しい作品を普通に作りそうですもんね。
 まぁ、イタリア映画のエンターテイメント監督ブルーノ・マッティ監督のB級、C級作品もある意味、観客置き去りって感じですけど。

 それにしても、アルバトロス・フィルムはスゴイですね!
 フランスの女流ミステリ作家フレッド・ヴァルガス原作の『サイン・オブ・デス』(『逃げろ!いつか戻れ』)(2006年)、スウェーデン製のミステリー映画『ポゼッション』(2004年)、今作といい世界中のエンターテイメント映画を公開してくれてウレシイです!!

 今作は、さすがヨーロッパ映画ですね。
 ユーリとアイノアを追ってきた軍隊の追っ手がアイノアのいる建物に入るシーンが描かれて、その後、心配して助けに行ったユーリが建物に入ると、次のシーンで映ったのは軍隊の追っ手の死体の山!!
 直接的な戦闘シーンなんか一切無し!!
 ハリウッドだったら、ここで意味のない格闘シーンとかが絶対に入るのに!!
 このシーンの見せ方ひとつでセンスを感じさせます。それに直接的なシーンが無い方が、アンドロイド、アイノアのすごさを感じさせますもんね。
 ヴィジュアル的には、キレイな山の風景の中に突然死体が1人転がったりして良く出来てます。死体はたった1人なのに、危険な場所(か、戦争のときの死体か分からないんですけど)というのを分からせるシーンになってます。観客の想像をかき立てさせてくれます。

 ところでヨーロッパの人にとって、核の脅威ってこれくらいなんですか??ケレンスキー博士のセリフで「50億の人々が死んだ!!」って言ってますけど、それだけ??64年後の世界ではシェルターから出てきたユーリが普通に歩いてるんですけど。あとユーリの姉のキイも普通に暮らしてるし。
 たった64年で致死量の放射線が消えるとは思えないんですけど・・・。
 風景からみて標高の高い地域が舞台みたいですけど、いくら山の上だろうと下だろうと放射線の影響で歩けないと思うんですけど。
 それとも風とかの関係で大丈夫な地域があるっていう設定なんでしょうか??
 途中からユーリがマスクをつける場面があるんで。でもしばらくするとマスクをすぐに取っちゃいます。

 ところで、DVDスルーの作品にありがちなんで驚かないですけど、DVDのパッケージと作品の雰囲気が違いすぎです。今作はヨーロッパ映画にありがちな地味地味地味な作品ですから!
 戦闘シーンや未来の国の景色等は、観てる人が勝手に想像してね!って感じで描かれています。
 自分は、ヨーロッパのエンターテイエンメント作品の、低予算作品のそういうところが好きなんですけどね。オーストリアの珍しい作品が観れてすごくウレシイです!
 最後もハッピーエンドっぽいですけど、良く考えると前の歴史の人たちを考えると、素直にハッピーにはなれない印象です。まぁ、エンターテイメント作品だから、そんなに深く考えないでOKなんでしょうけど。  65点 

ラスト・アンドロイド
クリエーター情報なし
メーカー情報なし



フランスの女流ミステリ作家、フレッド・ヴァルガス原作のミステリー
フランス映画祭では「逃げろ!いつか戻れ」のタイトルで公開しました。

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スウェーデン製のミステリー映画。
イタリアのジャッロの影響というより、アメリカ映画「スクリーム」の影響の方が強い??

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