『地球外生命体捕獲』
ALTERED(2006年アメリカ)
監督 エドゥアルド・サンチェス
脚本 ジェイミー・ナッシュ
原案 ジェイミー・ナッシュ
エドゥアルド・サンチェス
出演 アダム・カウフマン
キャサリン・マンガン
ブラッド・ウィリアム・ヘンケ
■ストーリー■
田舎町の森の中でデューク、コディ、オーティスの3人の男たちがエイリアンを捕獲する。彼らは子どものころエイリアンに拉致された経験があったのだ。それ以来エイリアンに復讐しようと計画していたのだった。3人は同じくエイリアンに拉致されたワイアットのところに、このエイリアンを連れて行くことにするのだった。
□■□ネタバレあり!□■□
■感想■
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999年)の監督の1人エドゥアルド・サンチェス監督の描くSFホラー。
脚本は日本未公開の“TWO FRONT TEETH”(2006年)の監督、脚本のジェイミー・ナッシュ。
子どものころにエイリアンにアブダクションされた4名の青年を描く低予算スリラー映画です。
ランニングタイム88分と、最近のメジャー作品に比べたら、全然短いんですけど、まだまだダラダラな感じが。あと10分くらい短かったら、テンポも良くなってかなり面白かったのに。
今作も、1980年代前半に、ビデオが普及する前に、TVの映画枠で90分枠で放映されたら、かなり面白く観れたかも??今作が75分くらいの作品だったら、すごく面白いような気がするんですけど。
ところで、今作のキャラクターなんですけど、エイリアンを捕獲した3人なんですけど、子どものころエイリアンに誘拐されたことがあるのに、かなり準備が悪いです。
大体、エイリアンを捕らえた後、どうするつもりだったんでしょうか??
捕らえることが出来たあとで、「ワイアットが自分たちよりエイリアンに詳しいから連れて行こう」って、余りにも泥縄式でしょ!
「考えてなかったのかよ!!」
って、思わず突っ込んじゃいました!
まぁ、ストーリーのそういうところが、B級C級映画の良い所なんですけどね。多分、実際にはエイリアンを捕まえられると思ってなかったんでしょうね!!
どこから来るのか知らないですけど、はるか宇宙の彼方から地球までやってくる科学力がある相手に、地球が勝てるわけが無いでしょ。地球は、いまだ、火星にだって有人宇宙船を飛ばすことも出来ないんだから。
まぁ、そうはいっても、地球の侵略や破壊にやってこられたら困るんで、あういうエイリアンを捕まえたんなら、すぐに空軍にでも連絡しないとダメなんじゃないんでしょうかね??
軍でエイリアンの研究をすすめても、誰かがエイリアンに噛まれたりして犠牲者が増えそうですけど。それに軍隊に連絡したら、エイリアンを観たってことで、主人公たち3人は空軍の施設にでも軟禁されちゃいそうですもんね。エイリアンにアブダクションされた過去があるんで、あの3人も実験台にされちゃいそうですもんね。
それにしても今作も舞台が限定されてるし、登場人物も少ないし、かなり低予算なんでしょうね!!ほとんど舞台劇のような展開!!お金が無ければアイデアで勝負みたいな感じで、そういう製作姿勢は、好感がもてます!あんまり好きな展開の作品じゃないですけど、プラス10点です!!
アメリカ人がいかにも考えそうな感じですけど、結局、エイリアンも拳銃には勝てないんですね!!
「おいおい、科学力は凄くても、エイリアンそのものはあんまり強くないのね」
思わず突っ込みたくなりました!だって、人を操れたり、鎖を断ち切ったり出来るんだから、エイリアンそのものもかなり強いんじゃないの??って思ってたから、あのラストの方で、エイリアンを拳銃で殺しちゃう辺り、あまりのアッサリさにかえってビックリ!!
もっともっと強いのかと、勝手に思い込んでました!だって、拳銃とか向けられても、そんなにビビッて無かったでしょ!ワイアットの恋人のホープを操って何とかしようとは思ってたみたいですけどね。でも、自分で脱出できるんだから、あそこでわざわざホープを操ってカッターでテープを切らなくても良かったのに!!
まぁ、そこは映画ですからね!中だるみしないように「見せ場」を用意しないといけないですからね。
あんなエイリアンなら、空飛ぶ円盤(宇宙船)に大した武器が無ければ、勝てるかも??でも、長く誘拐されてたワイアットが、エイリアンを殺したら、人類皆殺しとか言ってたんで、空飛ぶ円盤とかには、なんかスゴイ武器があるんでしょうね!!
低予算のSF映画としては及第点です!! 50点
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