『リトル・ジョー』
LITTLE JOE(2019年オーストリア、イギリス、ドイツ)
監督:ジェシカ・ハススナー
脚本:ジェシカ・ハススナー
ジェラルディン・バヤール
出演:エミリー・ビーチャム
ベン・ウィショー
ケリー・フォックス
キット・コーナー
デヴィッド・ウィルモット
■ストーリー■
シングルマザーのアリスは息子のジョーと2人暮らし。アリスは、バイオ企業で新種の植物の開発を行っていた。アリスは遺伝子操作で人を幸せにする成分を出す不稔性の植物リトルジョーを開発する。アリスは息子ジョーへのプレゼントとしてリトルジョーを持ち帰るのだった。
ある日、研究所の同僚のベラの犬ベロがいなくなるが、同僚クリスがリトルジョーの温室で見つけるのだった。しかし、そのとき、クリスはリトルジョーの花粉を浴びてしまうのだった。
後日、ベロは凶暴になり、ベラの噛みつくのだった。ベラは、ベロが変化してしまったため殺処分するのだった。ベラはアリスにリトル・ジョーの花粉には生物を変化させる成分が含まれていて、そのためベロが変わってしまったと言うのだった。また花粉を吸ったクリスも変わったと忠告するのだった。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
オーストリア、イギリス、ドイツの侵略Sci-Fi映画。
監督&脚本は『Hotel ホテル』(2004年)のジェシカ・ハウスナー。
遺伝子操作されて、人を幸せにする花リトル・ジョーの静かな侵略を描いています。
侵略と言っても、人食い植物になるとか、人間をゾンビ化させる花というわけではないです。
花粉によって、人の性格を変えて、リトル・ジョーを増やそうとする、、、。それだけです。
ヒロインの同僚の女性研究者ベラの犬ベロが凶暴になって、飼い主に噛みついたコトを考えると、あまり良い影響はないみたいです。
でも、ヒロインの子ども、ジョーによれば「幸せになる」みたいなコト言っていたので果たして、このリトル・ジョーは人類に対してどうなんでしょう??
ランニングタイム105分と少しだけ長めの作品ですが、途中でだれることなく普通に面白く観れました。
ストーリー的には『SFボディ・スナッチャー』(1978年)の静かなヴァージョンって感じでしょうか??でもこちらは、別の何かがその人物になるのでなく、性格が変わるだけです、、、。と思ったら、インタヴュー記事によると、ジェシカ・ハスナー監督が影響を受けた作品が『ボディスナッチャー』だそうです。1956年のドン・シーゲル監督『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』も1978年の作品、両方とも好きだそうです。
でも、よーく考えると、ジョーが父親と過ごしたくなったのや、クリスの性格が変わったのも、リトル・ジョーの花粉のせいではないかも??仕事が忙しい母親よりも父親と過ごしたくなったとか、、、。
アリスやベラの思い込みかも??とSci-Fi映画ファンやホラー映画ファンも満足できるように心理スリラーだと思わせる要素も残しています、、、。
ヒロインのアリスも精神分析医にかかってますしねー、、。
やっぱり犬のベロが飼い主に噛みついたのを考えると、花粉の影響ですねー。
登場人物はベラ以外、とりあえずみんな幸せそうな感じですが、ハッピーエンディングと考えていいのでしょうか??でも、リトル・ジョーが世界中に広まったらどうなるんでしょうね??
今作の監督&脚本のジェシカ・ハススナーの『Hotel ホテル』は未見なので今度観てみます、、。
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