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『スパニッシュ・ホラー・プロジェクト』クリスマス・テイル

2007-01-02 00:28:09 | 外国テレビシリーズ
 新年1つめの記事は、スペインのTVドラマのホラーアンソロジー「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」のフランシスコ・プラザ(パコ・プラザ)監督の「クリスマス・テイル」です。
 12月22日にレンタル&セルでリリースされてたんですけど、年末は忙しくて、あんまりレンタルビデオ屋にも行けず見てませんでした。

クリスマス・テイル
CUENTO DE NAVIDAD
 監督 フランシスコ・プラザ(パコ・プラザ)
 出演 マル・バルディビエルソ、イバナ・バケロ、ダニエル・カサデヤ

 ■ストーリー■
 1985年のクリスマス、コスタ・ドラダの町に住むコルド、ペティ、エウヘニエ、ティト、モニたち少年少女のグループが、森の中の枯れた井戸に落ちたサンタクロースのかっこうをした女性を発見する。彼女を助けようとした少年たちだったが警察署で彼女が指名手配犯だと知り、井戸に閉じ込めたまま銀行強盗で得た金のありかを聞き出そうとするのだった。

 ■感想■
 『ダーク・チャイルド血塗られた系譜』(02年)、『ガリシアの獣』(04年)のフランシスコ・プラザ監督が描くホラー。
 ホラー映画というより、少年少女たちのファミリー系の作品なのかな??って感じでラスト10分くらいまでいくんですけどね。アメリカだったら、完全なファミリー路線にしちゃうような作品ですけど、そこはスペイン、そうはいかないです。
 完全なホラー映画になっていきます。まず、主人公たちの少年少女たちが、イヤな子どもたちばかりっていうのも、良いです。実際、子どもっていうのも残酷な1面を持ってますからね。アメリカのTVだったら、こんな子どもたちを主人公にしないですからね。

 「あ~、どうなっていくんだろう??」って、前半と後半でかなり雰囲気が変っていくんで、面白く見てると、最後の展開には、ビックリ!てっきり、子どもたちの残酷さを描く作品なのかな??とか思ってたんで、ビックリ!
 今作は面白いですよ!「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」の中でも、最高の面白さです。どちらかというと、オーソドックスなストーリーの多い「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」ですけど、今作は、ちゃんとヒネリのある2000年代のホラー映画になってます!(実は80年代ユーロホラーという話も)
 ランニングタイムが70分以上の作品が多い「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」ですけど、今作くらいのデキだったら、70分使っても全然OKですよ!あとの作品はランニングタイムが長すぎ!
 ちなみに「クリスマス・テイル」は72分。「ベビー・ルーム」が77分。「リアル・フレンド」が77分。「エル・タロット」が81分。「悪魔の管理人」が67分です。
 ちなみに、今作の教訓は「自分に危害を加えない人には優しくしましょう!」ってことです。

 フランシスコ・プラザ監督は、要チェックです!今後も名前を忘れないようにしときます。その前に『ガリシアの獣』を見ないといけないですね。

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