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『デイ・オブ・ザ・トリフィド』人類SOS時代

2006-03-11 01:38:59 | 外国テレビシリーズ
デイ・オブ・ザ・トリフィド』DAY OF THE TRIFFIDS(81年イギリス)
 監督 ケン・ハンナン
 出演 ジョン・ダッティン、エマ・レルフィ、モーリス・コルボーネ

 ■ストーリー■
 流星雨が降った翌日、強い光のため、流星雨を見た人間たちは目が不自由になっていた。一方、ロシアでエネルギー資源のために作られた歩く肉食植物トリフィドが溢れ出し、街はパニックになっていた。トリフィドの研究をして、トリフィドの毒で目をやられ包帯をしていたたため流星雨を見なかったビルは街へ出て行くのだが、そこはパニックに陥った人々と食肉植物トリフィドが歩き回る世界だった。
 
 ■感想■ 
 イギリスBBC放送が81年に放送したミニシリーズがこのたび初DVD化されました。初公開ですネ!ホントはNHKがこういう作品を日本語吹替えで放映してくれると良いんですけどネ。高い受信料払ってるんだから!!
 イギリスにしろ、アメリカにしろ、こういうSci-Fi系やらホラー系のエンターテイメント作品をミニシリーズでTVで放映するんだから良いですよネ

 原作はジョン・ウィンダムの古典SF「トリフィド時代」(東京創元社)です。62年に『人類SOS』として1度映画化されてます!
 『人類SOS』も60年代前半の作品としては終末SF映画の傑作ですけど、最後が「あれ??トリフィドって、そんな簡単に退治されちゃうの??」って思いましたけど、あのラストはどうやら世間受けを狙っての“撮り直し”だったらしいですネ。
 当時はわからないですけど、30年以上経ってから考えると、あの“ラスト”は、いただけないですネ!

 リメイクの今作は、自由に動き回る食肉植物トリフィドが襲ってくるのを、目の不自由な人々と目が見える人々がどうサバイバルしていくのかがメインテーマではなくて、目が不自由になってパニックに陥った人々から、トリフィドをかわしながら、逃げ回る方が大変です!

 トリフィドも、見た感じでは、そんなにたくさんはいませんしネ!動きもそんなに早くないですし、毒をもった触手さえ気をつければ大丈夫そうだし。
 トリフィドより、野犬とかの方が怖そうですけど、野犬なんかはトリフィドに殺されちゃったんでしょうネ、出て来ないから。と思って見てたら、犬や猫は襲わないみたいです。

 ところで流星雨って地球の反対側でも見えたんですか??自分は文系なんで星のコトとか良くわからないですけど。
 あと、時差とか考えても、真夜中で国民のほとんどが流星雨を見てない国とかありそうですけど。違ってたらスイマセン

 25分のエピソードが6話ということで本作は157分と決して短いわけではないですけど、退屈はしません。
 最初の1話から4話くらいまでは、けっこう丁寧にストーリーが進んで行きますけど、第5話、第6話あたりでは、「オイオイ!展開早すぎ!」って突っ込みたくなるくらいストーリーが早く進んで行きます!
 でも、157分を再編集して120分くらいには出来なかったんですかネ??海外輸出用にネ。なんか50分×3話みたいな感じで輸出した国もあるみたいですけどネ。
 でも、丁寧な最初の方は良いんですけど、第5話、第6話とかは展開が早すぎるんで、ちょっと編集はムリなのかな??

 なんでも、かんでもリメイクするハリウッドですけど、「トリフィド時代」こそ映画化して欲しいですyo!
 スピルバーグも『宇宙戦争』(05年)を映画化しないで、『人類SOS』をリメイクすれば良かったのに!!

 ところで、今作では、TVのミニシリーズの宿命か、途中で出てこなくなるキャラクターがいると次では死んでたりしますからネ。トリフィド以外でも、謎の疫病まで流行ってきちゃって、目の不自由な人は結局死ぬ運命なのか!って感じです。
 イギリスのBBC制作のTVのミニシリーズなんで、ゴアシーンとか、欲望むきだしシーンとかが無いですけど、けっこう終末感のイメージは出てると思いますヨ!

 生き残った人々が種の保存のため、1夫多妻制とかスグ認めちゃうんですね~。なんか自分とかだったら生き残れなさそうだなぁ
 とにかく、Sci-Fi映画ファンは必見です。55点

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