『ジョジョ・ラビット』
JOJO RABBT(2019年ドイツ、アメリカ)
監督:タイカ・ワイティティ
脚本:タイカ・ワイティティ
原作:クリスティン・ルーネンズ "Caging Skies"
出演:ローマン・グリフィン・デイヴィス
トーマシン・マッケンジー
タイカ・ワイティティ
サム・ロックウェル
スカーレット・ヨハンソン
■ストーリー■
第2次世界大戦中のドイツ、ヒトラーを空想上の心の友人にしているジョジョは、青少年団ヒトラーユーゲントの軍事訓練中、ウサギを殺すよう言われるが、殺すことができなかった。教官のクレンツェンドルフ大尉からウサギのジョジョと呼ばれてしまう。
2日目、心の友人アドルフに励まされ、手りゅう弾の投てき訓練に走って参加するものの、投げた手りゅう弾が木に跳ね返り近くで爆発!大けがを顔と足に負ったジョジョは、ヒトラーユーゲントで奉仕活動に従事することに。
ある日、ジョジョは亡くなった姉インゲの部屋で隠し部屋を見つけ、そこで母親のロージーにかくまわれたユダヤ人の少女エルサを発見するのだった。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』(2014年)のタイカ・ワイティティ監督の描く戦争ドラマ。
なんと主人公はナチスドイツにあこがれ、ヒトラーが空想上の心の友人の10歳の少年。
ナチスドイツの言うことは正しいと信じきいています。
ナチスドイツ正しい!
アーリア人優秀!
実際、当時の国民の多くはそうだったんでしょうが、、まさかそんな考えの少年を主人公にするなんて。
しかも、今作は軽いコメディ調とはいえ、主人公の少年の身近な人間も殺されるというリアルな展開もあり。
色調がカラフルです!登場人物たちが着ている服装とか。
靴ひもを結ぶエピソードも感動的!
母親に結んでもらっていた靴ひもを、最後エルサにむすんであげるシーンとかも成長したっていうことを象徴するようなシーンで感動的、、。
靴ひもといえば、靴も重要なアイテムで、母親の靴をある場所で発見するシーンとかも悲しいシーンです。
悲しいシーンもありますが、ジョジョの友達のヨーキーのバズーカ暴発とか笑えるシーンもあって、絶妙なバランスです!!
ヒトラーユーゲントの教官、キャプテンKことクレンツェンドルフ大尉がカッコ良すぎです。最初の教官のスピーチのシーンで、すでにドイツ軍の敗戦することをみんなに言っちゃってます、。本当は、こんなコト当時ではあり得なかったんでしょうが、、、。
ジョジョの死んだ姉インゲになりすましたエルサの誕生日を聞くシーンとかも、思わず感動、、、。そのシーンでなく、感動的なのは誕生日が間違えていたことにエルザが気づくもう少しあとのコトですが、、、。
こういう感動的な映画ってあんまり観ないんですよね、、もっと悪意のあるブラックユーモアの作品と思っていたので、こんな直球の感動的な作品だとは、、。
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