『バトルランナー2030』
THE PRIZE OF PERIL(1983年フランス、ユーゴスラヴィア)
監督 イヴ・ボワッセ
脚本 イヴ・ボワッセ
ジャン・キュルトラン
原作 ロバート・シェクリイ
出演 ミシェル・ピッコリ
ジェラール・ランヴァン
マリー=フランス・ピジェ
ブルーノ・クレメル
■ストーリー■
近未来、失業者があふれる世界でストレスのはけ口として、命を懸けたデスゲーム「危険の報酬」がTV局CTVで放映されていた。「危険の報酬」とは予選を勝ち抜いた挑戦者が、武器を持った5人のハンターから4時間逃げ切れば賞金100万ドルが手に入るというものだった。そして、やはり一般人から集められた5人のハンターたちは、挑戦者を殺すことが出来るのだった。しかし、挑戦者はハンターを攻撃したり反撃してはいけないというのがルールになっているのだった。
今、また、挑戦者としてフレデリック・ジャックモンドという若者が賞金欲しさに「危険の報酬」の挑戦者のオーディションを受けるのだった。
■感想■
ロバート・シェクリイ原作「危険の報酬」の映画化作品。
ハリウッドや、ヨーロッパ映画では、原作小説を映画化するときに、短編を映像化することが多いですが、今作も原作は短編小説です。
ロバート・シェクリイと言っても若い映画ファンには、あまり馴染みが無いかもしれないですねぇ。
有名なところでは、イタリア映画のSF『華麗なる殺人』(1965年)や、ミック・ジャガー、アンソニー・ホプキンス、エミリオ・エステベス出演のSF『フリージャック』(1992年)の原作者です。
『華麗なる殺人』はDVD化されてますが、日本語吹替音声が未収録なんですよね。TV放映時の吹替音声収録して再発しても良いとは思うんですが…。
今作はフランス映画らしく、暗い気持ちで終わる作品に。
同じく、TV中継される死のゲームを扱ったリチャード・バックマン(スティーヴン・キング)原作、アーノルド・シュワルツェネッガー出演の『バトルランナー』(1987年)とは、もちろん原作の違いもあるんでしょうが、同じテーマを扱っていても、まるっきり違うタイプの作品になっています。
『バトルランナー』はコミックチックで、いかにもB級SF映画チックなところを狙っていましたからね。
今作は、フランス製のSF好きなら、すごく楽しめる作品なんでしょうが、エンターテイメント映画ファンには、すごく物足りない感じの作品になっています。アクションシーンとか、ストーリーの中心になっている「危険の報酬」のルールが一方的すぎるとかとか。
原作が未読なので良く分からないですが、原作と同じ設定なんでしょうか?? 40点
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