『ダウンレンジ』
DOWNRANGE(2018年アメリカ、日本)
監督 北村 龍平
脚本 北村 龍平
ジョーイ・オブライアン
出演 ケリー・コンエア
ステファニー・ピアソン
■ストーリー■
6人の若者を乗せた車が荒野の真ん中の田舎道でタイヤがパンクする。
パンクを修理しようと車の外に出るが、それはパンクでなく銃で撃たれたためだった。
銃の射程に入った若者たちは、何者かに狙われ狙撃され始めるのだった。
□■□ネタバレあり□■□
■感想■
北村龍平監督がアメリカで撮ったスリラー映画。
シチェーションは、荒野の真ん中の田舎道で、謎の狙撃者に襲われた若者たちを描くだけという低予算映画の見本のような舞台。
同じく北村龍平監督がアメリカで撮ったクライヴ・バーカー原作『ミッドナイト・ミート・トレイン』(2008年)、『NO ONE LIVES ノー・ワン・リヴズ』(2012年)に比べると、どんどん低予算になっていく気がするのですが気のせいでしょうか?
すごく低予算ですけど、ランニングタイム90分なんで、テンポ良く進んでいきます。
実際は、あと5分くらい短くても良かったような気もしますが、まぁ、コンパクトで観やすくOKな感じ。とにかく思わせぶりな描写もなく、事件が次々と起きていきます。
荒野の田舎道なんで、ケータイ(スマホ)が圏外だったり、電波が届くように工夫したりと、細かい描写がちゃんと描かれているので見ごたえあります。
若者6人たち以外にも、ファミリーが出てきたり、警官(保安官?)たちが助けに来たり、登場人物たちが出てくるのもテンポが良くなる要因に、、、。
普通の作品だと、警察が助けに来なかったり、他の登場人物たちが出てこなかったりしますが、今作はそのあたり良く出来ています。
犯人が最後まで正体不明なのも、余計なシーンがなく良かったです。
主人公たちの中で誰が生き残るかは、定番の展開ですが、最後のシーンはこういう作品に珍しい展開。
拳銃やライフルが日常的に、生活の中にあるアメリカなのに、ヒロインのあの行動は、ダメェ~でしょう。
実際にはありがちなのに、映画的にはあまり描かれないですからね。
≪今作の教訓≫
拳銃やライフルは危ないので、丁寧に扱いましょう。
今作は映画祭に正式出品されていて、
【シッチェス・カタロニア国際映画祭】2017 ミッドナイトエクストリーム部門 正式出品
【トロント国際映画祭】2017 ミッドナイトマッドネス部門 正式出品
【釜山国際映画祭】2017 ミイドナイトパッション部門 正式出品
スペインのモリンで行われた【モリン映画祭】2017では、審査員賞にノミネートされました。
20年に1本の名作ではないですけど、スリラー映画ファンは観ておいた方が良いでしょうね。
別に、こういう作品は、特に薦められなくても、スリラー映画ファン、ホラー映画ファン、北村龍平監督ファンは観るんでしょうけど、、、。
どうやら、ソフトは発売されていないようです(残念)
ダウンレンジ(字幕版) | |
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