『ヘブンズ・プリズナー』
HEAVEN’S PRISONERS(1996年アメリカ)
監督 フィル・ジョアノー
脚本 ハーリー・ペイトン
スコット・フランク
原作 ジェイムズ・リー・バーク
出演 アレック・ボールドウィン
ケリー・リンチ
メアリー・スチャート・マスターソン
エリック・ロバーツ
テリー・ハッチャー
■ストーリー■
元ニューオーリンズ警察の刑事デイヴ・ロビショーは退職し、今では貸しボート屋をして生計をたてていた。ある日、妻のアニーと湖にいるときに飛行機が湖に墜落する事故に遭遇するのだった。デイヴは湖中に潜り飛行機の中から少女を救出するのだった。
この事件に首を突っ込むなという麻薬取締官の忠告を無視して事件の捜査を始めるのだった。この飛行機の事故には麻薬がからみ、デイヴの昔からの知り合いでギャングのボス、ババが関わっていそうなことを知るのだった。
■感想■
ジェイムズ・リー・バーグ原作「天国の囚人」(角川文庫)の映画化作品。
フィル・ジョアノー監督は『愛という名の疑惑』(1992年)を観たときに、けっこう面白かったので、「もしかしたら、サスペンス、スリラー映画が得意な新しい監督か??」と思っていたんで、前から観たいと思っていたんですがノビノビになって観ていませんでした。
その後、フィル・ジョアノー監督作をチェックしていたら、ドラマ系の作品やら、スポーツ系の作品とか撮っているので、特にスリラー映画に興味がある監督で無いんだなと思ってちょっとガッカリした気持ちに。
今作は原作は未読なので良く分からないんですが、映画の主人公としては行動が意味不明!!
ハードボイルド作品の主人公としては、事件の捜査を始めてしまうのがサガなんでしょうが、映画の主人公としてはバカにしか見えない!!
麻薬取締官が、宝を失いたくないなら「首を突っ込むな」と忠告しているのに、ワザワザ首を突っ込んでいくんですからね!!
アレック・ボールドウィンが捜査を始めるから、次から次へと事件が起きている状態!!
「お前が原因だ!!」
と思わず突っ込んじゃいました!!ジェイムズ・リー・バークのデイヴ・ロビショーシリーズも、今作が映画化されたときでもかなりあったのに、なぜこの「天国の囚人」を映画化しちゃったんでしょうか??
それとも今作が1番、映画化しやすい作品だったんでしょうか??
フィル・ジョアノー監督の演出は普通で、可もなく不可もなくって感じでした!!
ストーリーも可もなく不可もなくって感じだったんで、本当に観終わった瞬間、観たことしか記憶に残らないような作品になっちゃいました。
ところで、今作のラニングタイムは、ネットで調べてみたら132分(133分)らしいのですが、VHS版は114分なんですよね~。日本で劇場公開されたのは132分版だったんでしょうか??
114分版でもかなり長く感じたので、132分版はどんな感じなんでしょう??
今作のDVDは、廉価版が字幕のみで発売されていますが、ランニングタイム126分のようです。これはPAL早回し版ってことなんでしょうか??それとも6分カット版?? 60点
「エレクトリックミスト」では、トミー・リー・ジョーンズがデイヴ・ロビショーを演じていました。
原作です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます