『殺しのロザリオ』
THE ROSARY MURDERS(1987年アメリカ)
監督:フレッド・ウォルトン
脚本:エルモア・レナード
フレッド・ウォルトン
原作:ウィリアム・X・キンツル
出演:ドナルド・サザーランド
チャールズ・ダーニング
ジョセフ・ソマー
■ストーリー■
デトロイトでは、聖職者が殺される連続殺人事件が発生していた。被害者の手にはロザリオが遺されていた。ロバート・ケスラー神父の知り合いのシスターも被害者となるのだった。そんなある日、教会でケスラーは犯人から懺悔をされるのだった。懺悔された内容を口外できない彼は、独自に調査を始めるのだが…。
■感想■
犯人から、殺しの懺悔をされた神父を描くサスペンス映画。
監督、脚本は『夕暮れにベルが鳴る』(1979年)『超高層の死角』(1989年)『新・夕暮れにベルが鳴る』(1993年)のフレッド・ウォルトン。
共同脚本は数多くの映画の脚本を書いて、自らの小説も原作として、数多くの作品が映画化された作家エルモア・レナード。
エンターテイメント映画ファンには『バート・レイノルズのスティック』(1985年)、『ジャッキー・ブラウン』(1997年)、『3時10分、決断のとき』(2007年)の原作者で有名。
フレッド・ウォルトン監督も『夕暮れにベルが鳴る』をリアルタイムで観たときは、
「これは、すごい才能がある監督の登場だぁー!」
と思って、その次の作品以降の作品に期待したんですが、その後、撮った作品は、、、、。
つまらなくないけど、大傑作でもないみたいなどれもこれも”平均以上だけど大傑作でない”みたいな作品ばかりでちょっとだけガッカリした思いが、、、。
今作も脚本にも関わっていますが、特に記憶に残るような作品でもないです。
共同でエルモア・レナードが脚本を書いていますが、、、。
今作の原作は、ウィリアム・X・キンツル(WILLIAM X.KIENZLE)の書いた作品で、どうやらケスラー神父を主人公にしたシリーズの1作目のようです。
日本ではまるっきり知られていない作家ですが、シリーズはかなりあるようで、それなりに人気があったんでしょうね。
カソリックの司祭からミステリー作家に転向したらしいです。
犯人から殺人の告白を懺悔のときにされた神父が主人公という設定が、ヒッチコック監督のある作品ぽくて少し興味がそそられますが、映画全体は少しダレ気味な感じで、ごくごく普通のサスペンス映画でした。
フランスの【コニャック国際映画祭】では評判が良かったらしく、観客賞(フレッド・ウォルトン)、特別脚本賞(フレッド・ウォルトン、エルモア・レナード)を受賞しています。
フランス人は、こういうの好きなんですね、多分。
でも、何も期待しないで、それこそ1990年代以降の日本の2時間ドラマを観るつもりで観れば、かなり面白く観れるはず!!
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