『迷宮の女』
DEDALES(2003年フランス)
監督 ルネ・マンゾール
出演 シルヴィー・テステュー、ランベール・ウィルソン、フレデリック・デフェンタール、ミッシェル・デュショーソワ
■ストーリー■
フランス、パリ、銃砲店で若い小柄な女性がショットガンで店主を殺害し逃走した。その後も銃砲店から奪った銃で殺人を繰り返した。犯人としてクロードという女性が逮捕されるが、多重人格の疑いがあるため精神鑑定にかけられることになるのだった。心理カウンセラーのブレナックは、精神鑑定をしている親友のカールからクロードの精神分析をたのまれるのだった。一方、時間はさかのぼり、警察のプロファイリラー、マチアスが、この事件を解決するため連続殺人犯クロードを追いつめていくのだった。
□■□ネタバレあり!勘の鋭い人は読まないように!□■□
■感想■
ヴァネッサ・パラディの『奥サマは魔女』(97年)のルネ・マンゾール監督が描くサイコスリラー映画です。
出演はシルヴィー・テステュー、『タイムライン』(03年)のランベール・ウィルソン、『TAXi』シリーズのフレデリック・ディフェンタール。
今作は、ミステリーですけど、犯人当てではなく、シルヴィー・テステューが演じる連続殺人犯クロードは、映画が始まってすでに逮捕されちゃいます。
ストーリーのメインは、「犯人が誰か?」ではないってコトですネ。逮捕されたあと、彼女が“精神が不自由かどうか”を精神鑑定をする心理学者ブレナックの治療篇と、時間軸が戻って逮捕される前のクロードを追う警察のプロファイラー、マチアスの捜査篇が平行して描かれていきます。
主人公は、2人!精神科医のブレナックと、刑事のマチアス。2人の捜査が平行しながら、時間軸が行ったり来たりして映画が進んでいきます!
最近のこういう作品の流行な感じの時間軸が行ったり来たりする構成になってます。
「時間軸が行ったり来たりするの、面倒だなぁ~!」とか思って観ちゃいました!
ブレナック編とマチアス編が平行して描かれていますけど、犯人のクロードを追うマチアスの捜査編が、かなり面白いので、もう1人の主人公ブレナックの治療編が無くても良いのかな??って思うくらいです!
今作の警察のプロファイラーのマチアスって、スゴイです!!犯罪現場に現われたとたん、周りの刑事たちから
「ノストラダムスの登場だ!水晶で見てもらおう!!」
とか言われて、まわりの刑事たちから茶化されてますから。でも、そんな風に茶化されるマチアスも、銃砲店の店主の死体の運び方、カーペットの跡からわかっちゃうんですから、ホントにスゴイです!!あんた、スゴスギ!刑事コロンボよりすごい??
でも、「こんなに捜査編が面白いのに、なんで治療編があるの~??」って思って見てました。
まぁ、100歩譲って「治療編があっても良いけど、時間軸行ったり来たりしなくても良いのに!!」って。
今作は、フランス製のサイコサスペンス映画ですけど、ホントに良く出来てます!!!
「やられちゃいました!!」
そうです!気がつきませんでした!!
ギリシャ神話のテセウス、アドリアナ、ミノタウロスの名前を、クロードの多重人格の違う人格の名前に使って、ストーリー的にも、ギリシャ神話のミノタウロスのエピソードのエッセンスを入れて、まるで、ギリシャ神話のミノタウロスの話が謎解きのキーのように見せてますけど、それも、観てる人へのミスディレクションだったんですネ!!
イヤ~、ホントにやられちゃいました!!全然気がつきませんでした!
そう思ってから、思い返してみると、いくつものヒントが映画の最初から、たくさんちりばめられてました!!!ヒントが山ほどあるのに、観ている間は全然気がつかない!
確かに、途中から少しオカシイなぁ、このシーン!な~んて思うシーンもあったんですけど、全然気にしてませんでした!!
ショック!こういう作品のネタはすぐわかっちゃう方なのに!!もうフランスのスリラー映画の力を見せつけられちゃいました!!
でも、今作を観てて、ネタがわかっちゃった人っているんですか??いたらスゴイです!香港映画『ベルベット・レイン』(04年)のときよりもビックリしました!本当です!!
もう、今年度、自分が見た映画マイベスト10入りです!ホントに面白かったです!ミステリー映画ファン必見です! 90点
DEDALES(2003年フランス)
監督 ルネ・マンゾール
出演 シルヴィー・テステュー、ランベール・ウィルソン、フレデリック・デフェンタール、ミッシェル・デュショーソワ
■ストーリー■
フランス、パリ、銃砲店で若い小柄な女性がショットガンで店主を殺害し逃走した。その後も銃砲店から奪った銃で殺人を繰り返した。犯人としてクロードという女性が逮捕されるが、多重人格の疑いがあるため精神鑑定にかけられることになるのだった。心理カウンセラーのブレナックは、精神鑑定をしている親友のカールからクロードの精神分析をたのまれるのだった。一方、時間はさかのぼり、警察のプロファイリラー、マチアスが、この事件を解決するため連続殺人犯クロードを追いつめていくのだった。
□■□ネタバレあり!勘の鋭い人は読まないように!□■□
■感想■
ヴァネッサ・パラディの『奥サマは魔女』(97年)のルネ・マンゾール監督が描くサイコスリラー映画です。
出演はシルヴィー・テステュー、『タイムライン』(03年)のランベール・ウィルソン、『TAXi』シリーズのフレデリック・ディフェンタール。
今作は、ミステリーですけど、犯人当てではなく、シルヴィー・テステューが演じる連続殺人犯クロードは、映画が始まってすでに逮捕されちゃいます。
ストーリーのメインは、「犯人が誰か?」ではないってコトですネ。逮捕されたあと、彼女が“精神が不自由かどうか”を精神鑑定をする心理学者ブレナックの治療篇と、時間軸が戻って逮捕される前のクロードを追う警察のプロファイラー、マチアスの捜査篇が平行して描かれていきます。
主人公は、2人!精神科医のブレナックと、刑事のマチアス。2人の捜査が平行しながら、時間軸が行ったり来たりして映画が進んでいきます!
最近のこういう作品の流行な感じの時間軸が行ったり来たりする構成になってます。
「時間軸が行ったり来たりするの、面倒だなぁ~!」とか思って観ちゃいました!
ブレナック編とマチアス編が平行して描かれていますけど、犯人のクロードを追うマチアスの捜査編が、かなり面白いので、もう1人の主人公ブレナックの治療編が無くても良いのかな??って思うくらいです!
今作の警察のプロファイラーのマチアスって、スゴイです!!犯罪現場に現われたとたん、周りの刑事たちから
「ノストラダムスの登場だ!水晶で見てもらおう!!」
とか言われて、まわりの刑事たちから茶化されてますから。でも、そんな風に茶化されるマチアスも、銃砲店の店主の死体の運び方、カーペットの跡からわかっちゃうんですから、ホントにスゴイです!!あんた、スゴスギ!刑事コロンボよりすごい??
でも、「こんなに捜査編が面白いのに、なんで治療編があるの~??」って思って見てました。
まぁ、100歩譲って「治療編があっても良いけど、時間軸行ったり来たりしなくても良いのに!!」って。
今作は、フランス製のサイコサスペンス映画ですけど、ホントに良く出来てます!!!
「やられちゃいました!!」
そうです!気がつきませんでした!!
ギリシャ神話のテセウス、アドリアナ、ミノタウロスの名前を、クロードの多重人格の違う人格の名前に使って、ストーリー的にも、ギリシャ神話のミノタウロスのエピソードのエッセンスを入れて、まるで、ギリシャ神話のミノタウロスの話が謎解きのキーのように見せてますけど、それも、観てる人へのミスディレクションだったんですネ!!
イヤ~、ホントにやられちゃいました!!全然気がつきませんでした!
そう思ってから、思い返してみると、いくつものヒントが映画の最初から、たくさんちりばめられてました!!!ヒントが山ほどあるのに、観ている間は全然気がつかない!
確かに、途中から少しオカシイなぁ、このシーン!な~んて思うシーンもあったんですけど、全然気にしてませんでした!!
ショック!こういう作品のネタはすぐわかっちゃう方なのに!!もうフランスのスリラー映画の力を見せつけられちゃいました!!
でも、今作を観てて、ネタがわかっちゃった人っているんですか??いたらスゴイです!香港映画『ベルベット・レイン』(04年)のときよりもビックリしました!本当です!!
もう、今年度、自分が見た映画マイベスト10入りです!ホントに面白かったです!ミステリー映画ファン必見です! 90点
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「やられたーッ」って
思ったよ!
今まで見た映画の中で
“見て驚いたベスト10”に入るよ~
「やられた~!」です(^^ゞ
気づきませんでした、最後まで(^^;;)
そう、良く考えると(思い出すと)いろいろヒントは散りばめられてたんですけどね~(^^ゞ
ほんとですね、フランス映画の力を見せつけられた感じがします♪
TBさせていただきましたm(_ _)m
TB&コメントありがとうございます!
こんなに、いくつものヒントが、
ちりばめられていたのに、全然気がつかない
なんて!
思わず「ヤラレターッ!」って叫んじゃいました