『ファイナル・オプション』
WHO DARES WINS(1982年イギリス)
監督 イアン・シャープ
脚本 レジナルド・ローズ
原案 ジョージ・マークスタイン
原作 ジェームズ・フォレット
出演 ルイス・コリンズ、ジュディ・デイビス
リチャード・ウィドマーク、ロバート・ウェバー
エドワード・ウッドワード、イングリット・ピット
トニー・ドイル
■ストーリー■
反戦グループの「人民の会」がテロをはたらこうとしている情報をつかんだイギリス政府は、SASのスケルン大尉を、人民の会に潜入させテロの情報を得ようと試みるのだった…。
■□■ネタばれあり!■□■
■感想■
㈱スティングレイさんから05年11月11日に『特捜班CI★5』のDVD-BOXとDVDが同時発売されたイギリスのSAS(特殊空挺部隊)の活躍を描くアクション映画です。
特殊部隊のSASといえば、イギリスの友好国の特殊部隊の訓練生を受け入れたりして各国の特殊部隊に支援している組織です!
その厳しい訓練から、世界最強の特殊部隊と言われてます。
1982年のフォークランド紛争でも活動しました!
SASとは、SPECIAL AIR SERVICEの略です。“AIR”の字が付いていますが、空軍でなく、陸軍の特殊部隊です。ネーミングのAIRは、敵国をかく乱するためにつけたそうです。(←ミニトリビアですけど、みんな知ってますよね)
その他に、有名な特殊部隊と言えば、DVDに同封されているブックレットにも書いてありましたけど、1977年のルフトハンザ機ハイジャック事件で大活躍して人質60名を無事救出したドイツのGSG9があります。
ちなみに、アメリカのデルタフォースは、残念ながら1980年の4月のテヘランのアメリカ大使館人質救助作戦では失敗してます。
今作は、1982年の作品ですけど、当時、イギリスで多発していたIRAのテロに対して、原案のジョージ・マークスタインがテロは、こりごりということで原案を書いたらしいです。
だから、まさに“SASの宣伝映画”になってます。
原題もSASのモットー“WHO DARES WINS(勇気ある者が勝つ)”ですからね。
映画のストーリーは、実際にあったロンドンのイラン大使館人質事件を題材にして描いてます。
ジョージ・マークスタインはイギリスの作家で、日本でも「クーラー」(角川書店)、「裏切り者と朝食を」(文春文庫)、「UKUSAウクーサ協定秘密作戦 国に仕える者すべてに捧ぐ」(KKダイナミックセラーズ)とかが翻訳されました。
映像関係で言うとイギリスのカルトスパイSFTVシリーズ「プリズナーNO.6」や、ロジャー・ムーアのセイントの続篇「テンプラーの華麗な冒険」(←イアン・オギルギーがセイント演じてます)のエピソードや、フレデリック・フォーサイスのスリラー小説の映画化作品『オデッサ・ファイル』(1974年)の脚本を書いてます。
リノ・ベンチュラ、ミッシェル・ピコリ主演、イブ・ボワッセ監督のTV公開のスパイスリラー『殺しの季節』(ビデオ題:『遅れてきた死神』)(1981年)の原作も書いてます。
監督はTVシリーズ「特捜班CI★5」のいくつかのエピソードの監督や、『コードネームキリル』(1987年)のイアン・シャープ。
脚本は『十二人の怒れる男』(1957年)、『ワイルド・ギース』(1978年)、『ワイルド・ギースII』(1985年)のレジナルド・ローズ。
出演は、主人公スケルンに「特捜班CI★5」のボーディ役が印象的なルイス・コリンズ。
共演はジュディ・デイビス、リチャード・ウィドマーク、ロバート・ウェバー。
また『鮮血の処女狩り』(1970年)、『バンパイア・ラヴァース』(1971年)、『ウィッカーマン』(1973年)のイングリット・ピットが出演してます。1970年代のイギリスホラー映画ファンにはなつかしいです。今作でも充分怖い役です。
スタッフ、キャストともにマニアックなアクション映画ファン向けの今作ですが、1番の見どころは、何回も、何回も、劇中に出てくるSASのキリングハウスでの特訓シーンでしょう。
SASのハドリー大佐の「もう1回だ!」みたいな怒鳴り声がこだましてます。今作を前に観たときは
「こんな特訓あるはず無いでしょ!007の映画や“ゴルゴ13”じゃあるまいし」
とか思ったほどハードな訓練のシーンですけど、あういう訓練所ってホントにあるんですよね、キリングハウス(キルハウス)とか言うらしいです。恐ろしいです!
こういう特訓シーンを主人公が受けるシーンをドラマチックに見せ場として描きこんだ作品に、傑作『アサインメント』(1997年)がありましたけど、今作では訓練シーン自体はちょこっとしか出てこないのにインパクトありすぎ!!
で、本当の見せ場のクライマックスのシーンなんですけど、怖い、怖すぎ!
スケルンの家族の救出シーンも怖いですけど、突入シーンも凄すぎ!
だって、今回の敵キャラの「人民の会」って、素人みたいな過激派って感じで、どう見ても銃で武装したアマチュアって感じなのに、対するSASはもうプロフェッショナルですからね…。結果は火を見るより明らかですよね。
とにかく特殊部隊映画ファンは必見の1本です!!
ところで、今作のDVDは、かなりスゴイです。
今作は、TV放映版ではカットされていたので、吹替え新録です!しかも、主人公ルイス・コリンズの声を「特捜班CI★5」のボーディ役のときと同じく若本規夫さんで吹替え新録!!!
DVDを日本語吹替えで観て、吹替えになったり字幕になったりするのってイヤですもんね。吹替え新録にプラス10点で 90点
WHO DARES WINS(1982年イギリス)
監督 イアン・シャープ
脚本 レジナルド・ローズ
原案 ジョージ・マークスタイン
原作 ジェームズ・フォレット
出演 ルイス・コリンズ、ジュディ・デイビス
リチャード・ウィドマーク、ロバート・ウェバー
エドワード・ウッドワード、イングリット・ピット
トニー・ドイル
■ストーリー■
反戦グループの「人民の会」がテロをはたらこうとしている情報をつかんだイギリス政府は、SASのスケルン大尉を、人民の会に潜入させテロの情報を得ようと試みるのだった…。
■□■ネタばれあり!■□■
■感想■
㈱スティングレイさんから05年11月11日に『特捜班CI★5』のDVD-BOXとDVDが同時発売されたイギリスのSAS(特殊空挺部隊)の活躍を描くアクション映画です。
特殊部隊のSASといえば、イギリスの友好国の特殊部隊の訓練生を受け入れたりして各国の特殊部隊に支援している組織です!
その厳しい訓練から、世界最強の特殊部隊と言われてます。
1982年のフォークランド紛争でも活動しました!
SASとは、SPECIAL AIR SERVICEの略です。“AIR”の字が付いていますが、空軍でなく、陸軍の特殊部隊です。ネーミングのAIRは、敵国をかく乱するためにつけたそうです。(←ミニトリビアですけど、みんな知ってますよね)
その他に、有名な特殊部隊と言えば、DVDに同封されているブックレットにも書いてありましたけど、1977年のルフトハンザ機ハイジャック事件で大活躍して人質60名を無事救出したドイツのGSG9があります。
ちなみに、アメリカのデルタフォースは、残念ながら1980年の4月のテヘランのアメリカ大使館人質救助作戦では失敗してます。
今作は、1982年の作品ですけど、当時、イギリスで多発していたIRAのテロに対して、原案のジョージ・マークスタインがテロは、こりごりということで原案を書いたらしいです。
だから、まさに“SASの宣伝映画”になってます。
原題もSASのモットー“WHO DARES WINS(勇気ある者が勝つ)”ですからね。
映画のストーリーは、実際にあったロンドンのイラン大使館人質事件を題材にして描いてます。
ジョージ・マークスタインはイギリスの作家で、日本でも「クーラー」(角川書店)、「裏切り者と朝食を」(文春文庫)、「UKUSAウクーサ協定秘密作戦 国に仕える者すべてに捧ぐ」(KKダイナミックセラーズ)とかが翻訳されました。
映像関係で言うとイギリスのカルトスパイSFTVシリーズ「プリズナーNO.6」や、ロジャー・ムーアのセイントの続篇「テンプラーの華麗な冒険」(←イアン・オギルギーがセイント演じてます)のエピソードや、フレデリック・フォーサイスのスリラー小説の映画化作品『オデッサ・ファイル』(1974年)の脚本を書いてます。
リノ・ベンチュラ、ミッシェル・ピコリ主演、イブ・ボワッセ監督のTV公開のスパイスリラー『殺しの季節』(ビデオ題:『遅れてきた死神』)(1981年)の原作も書いてます。
監督はTVシリーズ「特捜班CI★5」のいくつかのエピソードの監督や、『コードネームキリル』(1987年)のイアン・シャープ。
脚本は『十二人の怒れる男』(1957年)、『ワイルド・ギース』(1978年)、『ワイルド・ギースII』(1985年)のレジナルド・ローズ。
出演は、主人公スケルンに「特捜班CI★5」のボーディ役が印象的なルイス・コリンズ。
共演はジュディ・デイビス、リチャード・ウィドマーク、ロバート・ウェバー。
また『鮮血の処女狩り』(1970年)、『バンパイア・ラヴァース』(1971年)、『ウィッカーマン』(1973年)のイングリット・ピットが出演してます。1970年代のイギリスホラー映画ファンにはなつかしいです。今作でも充分怖い役です。
スタッフ、キャストともにマニアックなアクション映画ファン向けの今作ですが、1番の見どころは、何回も、何回も、劇中に出てくるSASのキリングハウスでの特訓シーンでしょう。
SASのハドリー大佐の「もう1回だ!」みたいな怒鳴り声がこだましてます。今作を前に観たときは
「こんな特訓あるはず無いでしょ!007の映画や“ゴルゴ13”じゃあるまいし」
とか思ったほどハードな訓練のシーンですけど、あういう訓練所ってホントにあるんですよね、キリングハウス(キルハウス)とか言うらしいです。恐ろしいです!
こういう特訓シーンを主人公が受けるシーンをドラマチックに見せ場として描きこんだ作品に、傑作『アサインメント』(1997年)がありましたけど、今作では訓練シーン自体はちょこっとしか出てこないのにインパクトありすぎ!!
で、本当の見せ場のクライマックスのシーンなんですけど、怖い、怖すぎ!
スケルンの家族の救出シーンも怖いですけど、突入シーンも凄すぎ!
だって、今回の敵キャラの「人民の会」って、素人みたいな過激派って感じで、どう見ても銃で武装したアマチュアって感じなのに、対するSASはもうプロフェッショナルですからね…。結果は火を見るより明らかですよね。
とにかく特殊部隊映画ファンは必見の1本です!!
ところで、今作のDVDは、かなりスゴイです。
今作は、TV放映版ではカットされていたので、吹替え新録です!しかも、主人公ルイス・コリンズの声を「特捜班CI★5」のボーディ役のときと同じく若本規夫さんで吹替え新録!!!
DVDを日本語吹替えで観て、吹替えになったり字幕になったりするのってイヤですもんね。吹替え新録にプラス10点で 90点
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