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『ボビーZ』ドン・ウィンズロウ原作

2008-05-02 00:01:37 | 犯罪/ノワール
ボビーZ(ジー)
THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z(2007年アメリカ、ドイツ)
 監督 ジョン・ハーツフェルド
 脚本 ボブ・クラコワー、アレン・ローレンス
 原作 ドン・ウィンズロウ
 出演 ポール・ウォーカー、ローレンス・フィシュバーン、オリヴィエ・ワイルド、キース・キャラダイン、ヨアキム・デ・アルメイダ

 ■ストーリー■
 元海兵隊員のティム・カーニーは、ツキの無い人生を歩んできて、今は刑務所暮らしだった。ティムは刑務所でマッドドッグというギャングのボスに手下になるように言われてきたが拒み続けてきた。しかしある日、言うことを聞かないティムに怒ったマッドドッグに襲われそうになり反撃し、マッドドッグを殺してしまい、マッドドッグの部下に命を狙われる始末だった。
 そんなとき麻薬取締局のクルーズからある提案がされるのだった。カーニーが、カリフォルニアの伝説的な麻薬の売人ボビーZに似ているということで、ボビーZの替え玉になって欲しいとの依頼だった。この件を飲めば自由の身になれるという条件を聞いたティムは、その条件を飲むのだった。麻薬取締局の捜査官が人質に取られており、勢力を伸ばそうとしているメキシコのドン・ワテロの麻薬組織にボビーZと捜査官の人質を交換するというものだった。本物のボビーZはタイで死んでおり、捜査官の身柄を確保するには替え玉が必要だったのだ。

 ■感想■
 ドン・ウィンズロウ「ボビーZの気怠く優雅な人生」(角川文庫)の映画化のクライムアクション。
 出演は『ワイルド・スピード』(01年)のポール・ウォーカー。
 邦題の「ボビーZ」ですけど、もう少しサスペンス映画っぽい邦題に出来なかったのかな??とも思うんですけど、原作も「ボビーZの気怠く優雅な人生」ってタイトルなんで、原作のファンは気づくから良心的なタイトルなんですよね。まぁ、原題も“THE DEATH AND LIFE OF BOBBY Z”からね。
 
 原作の小説があるおかげか、久々に面白い作品を観ました!ストーリーも面白いですし、どんどん画面に引き込まれていきます。ノリは最近の映画のように軽快ですけど、ストーリー的には1980年代チックなクライムアクションです!
 「面白い!面白い!」
 いや~、本当に面白いです。
 原作があるだけで、映画がこんなに普通に観れる作品になるなんて!映画にとって、面白いストーリーがいかに大切かが良くわかります。
 まぁ、ストーリー的には、悪党のボビーZの替え玉になった主人公が、それほどイヤなやつじゃなかったおかげで、どんどん好転していって、最後は良くありがちなラストになるんですけどね。

 でも、ちょっとしたシーンが引き付けるんですよね。砂漠に逃げ込んだティムを追いかけるキース・キャラダインが「サーファーに何ができる??」みたいな発言するシーンがあるんですけど、このシーン、けっこう好きです。キース・キャラダインたちが、育ちの良いサーファーの麻薬の売人と思っているボビーZが、実は海兵隊上がりのタフガイなんですからね!
 それにしても、主人公のティムって、今作に登場する悪党たちに比べて、なんて小物なんでしょう!その小物の主人公に、大物の悪党たちがしてやられてしまうあたりが、またオカシイんですけどね!
 コメディタッチとまでは行かないですけど、すごく軽快なノリでどんどんストーリーが進んでいきます。しかし、実は、題材が題材なだけに、ハデな銃撃戦やら、ナイフを使った格闘、爆発といった、バイオレンス度の高いシーンが随所に散りばめれていて、一切退屈しません!!とにかくポール・ウォーカー行くところ、死体の山が築かれていきます!アクション映画ファンは、こういうバカバカしいほどに人が死んでいくのも楽しめるはず!

 ストーリーも面白いですけど、ローレンス・フィッシュバーン、キース・キャラダインと出演者も豪華です!キース・キャラダインが出演しているっていうだけで喜べるような映画ファンにはオススメの作品です。
 出演者といえば、ボビーZを演じるポール・ウォーカーですけど、普通こういう作品で似ている役を演じるときは、1人2役ですけど、今作では違う俳優がボビーZを演じています。こういうのは珍しいですよね。ちなみにボビーZを演じるのはジェイソン・ルイスです。
 確かに似ていると言えば、似ています!うまいキャスティングです!アクション映画ファン必見!!でも本当は、どちらかといえばメジャー級の作品じゃなくてB級アクション映画ファン必見かな。75点
ボビーZ

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コメント (2)
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『イノセント・ワールド天下無賊』サギカップルIN中国

2008-05-01 22:20:16 | ドラマ
イノセント・ワールド天下無賊
A WORLD WITHOUT THIEVES 天下無賊(2004年中国)
 監督 フォン・シャオガン
 脚本 フォン・シャオガン
 出演 アンディ・ラウ、レネ・リウ、グォ・エオウ、リー・ビンビン、ゴードン・ラム

 ■ストーリー■
 ワン・ポーとワン・リーは、詐欺、スリをして生計を立てる犯罪者だった。しかし、ある日、そんな生活に嫌気が差したワン・リーは、大陸の平原をカモからせしめたBMWでの移動中、ワン・ポーとケンカして車から締め出されてしまうのだった。大平原に残されたワン・リーは偶然自転車で通りかかった青年シャーケンに出会い、駅まで送ってもらうのだった。ワン・ポーとワン・リーは駅で再会するものの、とそこへ田舎へ帰郷するシャーケンもやって来た。純朴なシャーケンは出稼ぎで貯めた6万元を持ち歩いていることを駅で大声で叫んでしまうのだった。ワン・ポーはその金を奪おうとするが、ワン・リーはそれを阻止しようとするのだった。ワン・ポーとワン・リーとシャーケンは同じ列車に乗り込むのだった。しかし、その列車には、リー率いる窃盗団も乗り合わせていたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 アンディ・ラウ、レネ・リウ主演のクライムタッチのドラマ。
 監督は『女帝エンペラー』(06年)のフォン・シャオガン。
 本国、中国では大ヒットした作品らしいです。香港映画の旧正月映画は、コメディタッチのハッピーな作品が多いのに、中国映画なんで、超マジメ!!これが、香港映画だったら、同じ題材でも、もっとコメディタッチのハッピーな作品になるんでしょうね!なんてたって、スリやサギで生計を立てる男女のカップルが主人公で、男性がアンディ・ラウなんだから、どう考えてもコメディっぽい作品になりますよね。

 でも、スリ、サギで生計を立てるカップルが主人公なんで、中国映画なんでラストは少し考えたら分かるはずなんですけど、アンディ・ラウが主演なんで、ついウッカリ香港映画を観てるつもりになっちゃって、ラストの展開には少し衝撃的でした。
 それに卵のカラむきの技を、アンディ・ラウと窃盗団のリーダーが競い合う(っていうより見せびらかす)シーンがありますけど、あのシーンなんて、どう考えても「香港映画」っぽい表現でしょ!あんなカラむき出来るわけないでしょ。ありえないシーンをどうどうと見せちゃうのが香港映画ですからね。

 なんで、最後の展開がああなるのか、せっかく楽しく見てたのに少し暗い気持ちに!「悪いコトしてる人間には最後にはバツがある」って感じでイヤなんですよね。エンターテイメント作品にあういうラスト、好きじゃないんですよね!
 そういえば、香港映画の傑作ノワール『インファナル・アフェア』(02年)も中国で公開されるときは、別エンディングだったんですよね。
 今作には、警察が出てきますけど、悪い人間じゃなかったりと、やっぱり中国映画ですよね。

 作品の事前情報もなく、DVDのパッケージも良く見ないで観たんで、中国映画って知らずに観たんで、このラストにはビックリでした。でも、観てるあいだに「今作って香港映画じゃないな、中国映画かも」とは思ったんですけど、香港の俳優アンディ・ラウや台湾出身の女優で香港映画にも出演しているレネ・リウを見ているあいだについ勘違いしちゃいました。本当は、監督がフォン・シャオガンなんで、その時点で気がつかなきゃいけなかったんですけどね。

 でも、こういうエンターテイメントっぽい、マジメな作品がヒットしてしまう中国って、やっぱりマジメな作品が多いんでしょうね。「THE エンターテイメント」作品ばっかりの香港映画とは大違いです。
 香港映画は、アクション映画、コメディ映画と、とにかく観客が喜ぶ映画ばっかりですからね!中国映画とはいえ、こういう作品が公開されるのはウレシイことです!最近は、韓流ブームに押されて、韓国映画以外の香港映画とかってあんまり公開されないですからね!
 自分の好みの作品ではないですけどアンディ・ラウのファンには面白いかも!!中国映画と思えば、十分エンターテイメントな映画にはなってるんですけどね。でも、あのラストの展開には、マイナス5点です!55点
イノセントワールド 天下無賊

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