秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

アルザスワインのテロワール

2015-04-23 | 世情雑感


大事にとってあったフランスワインを開けた話を今月はじめに書きました。

2015-04-05 アルザス グランクリュ リースニング

うちにはちゃんとしたワイン保存庫ないので、せっかくの上等がまずくなってる可能性もあります。
何のために保存してるのか意味わからんようになりました。
格付けもわからん舌だというのもあるし、で、次のワインを開けました。


今度もAlsace Grand Cru アルザス・グラン・クリュの Riesling リースリング 
畑が違うみたいで、Steingrubler
これをテロワールというのですね。

テロワール(Terroir)とは、 ワインに現れる葡萄畑の気候・地勢・土壌の個性。
もともとはワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴をさすフランス語らしいです。


アルザスのグランクリュの最高峰のワインはあまり日本には輸入されてないようで、この先もそうそう飲む機会もないと思うので記録残します。



フランスとドイツの国境、ライン川西側の平原とヴォージュ山脈の東斜面に挟まれた細長い地域がアルザス。
100km以上にわたる縦長な地域で東西の幅は最も広い所でも4km程しかありません。
山や川に囲まれた雄大な景観とドイツの文化を色濃く受けた独特な街並みがとても美しいそうです。

ライン川を使った交通の利便性がよく、豊富な石炭や鉄鉱石資源に恵まれたアルザス・ロレーヌ地方は戦略的にも重要な地域とみなされていました。
ドイツとフランスの狭間で中世以降、50年から100年ごとに支配者が変わり戦争と平和に翻弄された歴史が続きました。
第1次大戦後はフランス領となったものの、今なお地名などドイツの面影が強く残っているのです。

アルザスワイン街道は、ワインを産する103箇所の市と町と村々、それらを結ぶ昔からの道筋の別称です。
中世の風情を残すいくつかの村は「フランスの最も美しい村」に指定されているそうです。



アルザスは、使用するぶどうの品種の名前をそのままワインにつけて販売するフランス唯一のワイン産地。
ラベルには、ブドウ品種、収穫年、テロワール名を表記することが義務づけられています。

アルザスワインの説明は、フランス・アルザス地方を発見する旅「あるざすかい」のがわかりやすいです→こちら
このページの説明によれば

Alsace Grand Cru アルザス・グラン・クリュ

上質指定4品種(リースリング、ミュスカ、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ種)のいずれかひとつを使うことが義務付けられているワイン。
51の指定小地区Lieux-ditsから生産され、ぶどうの熟度や収穫量などの生産基準を満たすことが必要です。


51の特級畑のひとつがSteingrublerであり、Hengst であったのですね。


気候に恵まれた地中海ではなくて、ぶどう栽培の北限近くで良質のワインをつくる銘醸地が多いのはワケがありました。


フランスワイン事典のテロワール より以下引用
土壌の種類とワインの品質の関係は非常に微妙なものがあるが、
一般的には、
石灰質の土壌からはまろやかでふくらみのあるワインが得られ、
粘土質では色が濃くしっかりした酒質のものが造られ、
理土質では軽やかで繊細な味わいのワインが生まれると言われている。

肥沃な土地は、ブドウの樹の成長をよくし、収穫量も増えるが、それに反して果実そのもの品質は落ちてくる。
従って、ヨーロッパでは古代から麦のような穀物が育たない痩せた土地にぶどうが植えられてきた。

ブドウはよく熟し糖は十分に乗るのだが、酸が減りすぎて大味なものになってしまうからと言われているが、ぶどうの栽培がしやすいことと、いわゆる銘醸地は必ずしも一致しない。



自然条件だけが銘酒を生み出すものではなくて、
幾世代にもわたる畑への「人間の営為」が積み重ねられた結果だったのです。

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