A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

WEEKEND LOVERS 2013:The Birthday/MANNISH BOYS@新木場 STUDIO COAST 2013.5.20 (mon)

2013年05月22日 00時23分00秒 | ロッケンロール万歳!


Weekend Lovers 2013 最終日追加公演!

Opning Act : Heavenstamp
Live Act :The Birthday (1st), MANNISH BOYS (2nd).

2002年初夏、ROSSO, LOSALIOS presents の名の下に始まったロックンロール・パーティ。複数のバンド&DJとともに各地の週末をまわるオールナイト・クラブ・サーキットととして、その産声をあげた。第2回を開催した2008年ではイベントのスタイルをオールナイトから通常の終演時刻に変更。チバユウスケと中村達也がホストを務めThe Birthday / FRICTION / EOR / JOY HEIGHTSを中心にゲストバンドを交え全国を縦断した。

そしておよそ5年ぶりの開催が決定!




BJC&TMGEのR&Rカオス(→検証記事はコチラ)は21世紀突入時から始まっていた。これを検証すると途中で訳が分からなくなり脳味噌スキッツォイドマン状態間違いないので慌てずじっくり整理しながら進めて行こう。

イベント発起人の2バンドのメンバーから。ROSSO:チバユウスケ(TMGE)、照井利幸(BJC)、イマイアキノブ(FRICTION)、佐藤稔(FRICTION)。LOSALIOS(2002年当時のメンバー):中村達也(BJC)、加藤隆志(Tokyo Ska Paradise Orchestra)、TOKIE(AJICO)、武田真二。ここで注意していただきたいのはLOSALIOSのCDに浅井健一と照井が参加していたとかAJICOは浅井のバンドだとか加藤が浅井健一&Bad Teacher Kill Clubのメンバーだとかいう邪念を捨て去ることである。とりあえずベンジーは現時点では無関係なので断固無視せよ。さもなくばここから先の分析に進む前に脳内ブリッツクリーグバップでオサラバであろう。

<Weekend Loversの歩み>(公式FBページより)
記念すべき第一回開催は2002年初夏。
ROSSOとLOSALIOSのリリースパーティーとして立ち上げ、週末のオールナイト・クラブ・サーキット「WEEKEND LOVERS」の産声をあげた。
Weekend Lovers 2002 全国11都市12公演
Live Act:ROSSO, LOSALIOS, Harry, STROBO, Syrup 16g, ミラクルヤング, THE TRAVELLERS, CLASSIC CHIMES.
DJ:村上淳、坂田カヨ、谷中敦、冷牟田竜之、川村カオリ、他

2回目の開催は2008年。
Weekend Lovers 2008 全国8都市9公演
Live Act:The Birthday, FRICTION, JOY HEIGHTS, EOR, TOKYO No.1 SOUL SET, NICO Touches the Walls, METALCHICKS, MO'SOME TONEBENDER, THE BACILLUS BRAINS, SHERBETS.
DJ:村上淳

3回目にしておよそ5年ぶりとなる今回。
The Birthday & MANNISH BOYS Presents
Weekend Lovers 2013 全国9都市10公演
Live Act : MANNISH BOYS, The Birthday.
Opening ACT : Heavenstamp(5/16&20)
DJ : 村上淳(5/14&16)

4月30日(火) 仙台 Rensa
5月2日(木) 東京 Zepp Tokyo
5月4日(土) 札幌 Zepp Sapporo
5月7日(火) 沖縄 音市場
5月9日(木) 福岡 Zepp Fukuoka
5月10日(金) 大阪 Zepp Namba
5月12日(日) 岡山 CRAZY MAMA KINGDOM
5月14日(火) 広島 クラブクアトロ
5月16日(木) 名古屋 Zepp Nagoya
5月20日(月) 東京 新木場 CLUB COAST(ママ)

注)都市数の変化が日本経済の動きに比例しているとか何故ムラジュンが2回だけの参加かとか名古屋だけゲストが揃うのはソースカツ丼のためかといった雑念は抱かないこと。

過去2回はチバ&達也関連以外のバンドが多数出演のフェス状態だったのが今回2マンになったのは「バンドの演奏時間をこれまでよりも充実させるため」とのことだが昨年チバ&達也&イマイアキノブ(FRICTION)で結成したThe Golden Wet Fingersが重要な鍵を握っていることは間違いない。イマイは第1回ROSSO、第2回The Birthdayで連続出演。あ!第2回はFRICTIONでも参加か?と騒ぐのは早とちり。2008年のFRICTIONはRECKと達也の二人FRICTIONである。ってここにも達也???ヤヴァいヤヴァい危うく迷宮に飛び込む直前で我に返りFRICTIONの名前も頭蓋から追い出そう。ん?JOY HEIGHTSって??メンバー:百々和宏、中村達也、大友良英、tatsu(LA-PPISCH)。なるほど達也はこのバンドでも参加か。バンド内にタツがふたり。。。って百々はMO'SOME TONEBENDERのメンバーぢゃん。ままま待てっSHERBETS発見!やはり出たかベンジーっ!!いやいや頭に血が昇ったら負けだ。グッとこらえてベンジーも忘れろ。。。。。という感じでその他の知らないバンドをググると恐ろしいパンドラの匣を開ける羽目になるのでそっと蓋をすることにする。ところでイマイは今回も沖縄公演で飛入り出演したそうだからご安心のこと。

過去の熱帯雨林ジャングル状態がシンプルに整理された今回は誠に見晴らし良く来場者の顔には迷いがない。月曜日なのに週末の恋人とはこれ如何に?だがこの程度の不合理はR&Rカオスの前では屁でもない。霧雨降るド平日だがロケンローには天気も曜日も関係ない。ぎっしり埋まった客席は開演前から汗ばむほどの熱気。出演者による前口上がお約束の模様。ステージでは無口な硬派で通すロケンローラーのぶっちゃけ普段着の楽しい会話を聞けるのは会場に来たファンの特権だから詳細は割愛。

●Heavenstamp


オープニング・アクトのHeavenstamp。バックライトでシルエットのまま演奏開始。予想に反してヴォーカルが女性だったので軽く驚く。チバ&達也のお墨付きだけあり曲はいいし演奏力もパワフル。ストレートなビートロックからドラマティックなミッドテンポナンバーまで今時珍しい正統派R&Rバンド。個人的にはカワイさ全開ルンルンギャルバンを好むのでど真ん中ではないがとても魅力的な若手である。こんな真摯なバンドが頑張る限りR&Rは鳴りやまない。




●The Birthday


シンプルな編成なのでセットチェンジは15分くらいで完了。前説に続き毎度お馴染み「シクスティーン・キャンドルズ」のSEでThe Birthdayが登場。観客が波のように前方へ押し寄せる。以前からThe Birthdayのステージに何となくプレミア感漂う気品を感じていた。リリースされたばかりの昨年の武道館ライヴDVD「RAISE YOUR BLACK FLAG」を観て気づいた。ステージの床に絨毯を敷きアンプに布を被せ骨董品店または妖しい地下倶楽部または場末のライヴハウスを作り上げているのである。大ステージの上に出現したプライベートな小ステージ。その親密な空間で展開する最高のロケンロー。彼らは1万人を相手に演奏しているのではなくひとりひとりのファンに向かってマンツーマンでがなり・弾き・叩いているのである。ハンドメイドR&Rホームパーティーの千秋楽に相応しいハード&ブルージーなロケンローナンバーを連続プレイ。空飛ぶ絨毯のように大きく波打つ客席が壮観だった。



<The Birthday Set List>
1.涙がこぼれそう
2.Buddy
3.2秒
4.カレンダーガール
5.あの娘のスーツケース
6.SATURDAY NIGHT KILLER KISS
7.狂っちゃいないぜ
8.ALRIGHT
9.Red Eye
10.READY STEADY GO
11.ローリン

●MANNISH BOYS


中村達也と斉藤和義のデュオMANNISH BOYS。先月The Golden Wet Fingersのライヴの後に寄ったタワレコで黄色いジャケの限定CDを見つけた時はこれ以上カオスを助長するのかと目を疑った。斉藤については昔子供番組でヒットした「歩いて帰ろう」と3.11震災直後に発表した反原発の替え歌「ずっとウソだった」が印象にあるくらいで詳しくない。遠目にルックスがベンジーにちょっと似ているが「これからもヨロチクビ」ツアーを行うC調キャラはベンジーの硬派イメージとは真逆。どこでこのR&R無間地獄に巻き込まれたのかは知る由もないがご愁傷様と言うしかない。早速試聴機で聴いたが線の細い歌がどうもしっくりこない。その後この人心攪乱工作対バンツアーを知りこりゃ勝てんわと降参した次第。

▼CDショップのカオス コメント読んでも違いがわからニャい・・・


ステージにはドラムとギターアンプだけ。ベースレスのアッパーなC&W風ナンバー+サバス風ヘビメタ+中村の極道トーク+斉藤のあっけらヴォーカルに眩暈がする。途中で堀江博久(NEIL&IRAIZA、Cornelious)がb&keyで参加しバンド・サウンドに。【無視して欲しい豆知識:堀江はThe HIATUSでウエノコウジ(TMGE)とバンド仲間である。】The Birthdayカヴァーで客席がヒートアップするがこんなに人のいいバースデイソングは初めて聴いた。MANNISH BOYS=「男っぽい少年たち」とは極悪達也のオルターエゴの発散ユニットなのか。



<MANNISH BOYS Set List>
1.MANNISH BOYSのテーマ
2.CRAZY NURSE
3.Mach Venus
4.猿の惑星
5.Dark is easy
6.黒塗りのセダン
7.天使とサボテン
8.DIRTY BUNNY
9.Oh Amy
10.LOVE&LOVE
11.涙がこぼれそう(The Birthdayカバー)
12.あいされたいやつらのひとりごと
13.MANNISH BOYSのテーマ

アンコールでThe BirthdayとMANNISH BOYSと堀江の共演で新曲「Weekend Lovers」を披露。キーボードが入るとスプリングスティーンっぽく聴こえるのが面白い。チバの青春の叫びをバンドが明日なき暴走に導き闇に吠える街を駆け抜けていく。すっかり謎解きは忘れて誰が誰かも関係ないウィーアーザワールド的衝動に身を任せた一夜の週末だった。

<ENCORE>
En1. ざまみふぁそらしど
En2. セッション

★ライヴレポートとTV放映情報はコチラ
★ロキノン的詳細ライヴレポートはコチラ

週末は
パズルを解いて
過ごしましょう

帰宅してまだ一週間が始まったばかりだという当然の事実に気づいた瞬間が最も不条理だったかもしれない。

The Birthday
『Black Doctor Fight Again 12 Nights』

9月14日(土)千葉LOOK
9月16日(月・祝)CLUB CITTA’ Kawasaki
9月19日(木)KLUB COUNTER ACTION MIYAKO
9月21日(土)北見 ONION HOLL
9月23日(月・祝)サッポロファクトリーホール
9月27日(金)名古屋クラブダイアモンドホール
9月28日(土)なんばHatch
9月30日(月)高松DIME
10月2日(水)福山Cable
10月4日(金)福岡BEAT STATION
10月6日(日)長野CLUB JUNK BOX

Barbate Rock Presents“Mirage Of Music”
supported by Barbate Rock 3rd Anniversary
10月12日(土)新木場STUDIO COAST

【!!!この先キ・ケ・ン!!!】
達也つながりのドラマー吉田達也の現行参加バンドは約15、バンド歴は50近い。棲息地の異なるダブル達也を繋ぐキーパーソンが勝井祐二大友良英でありそこからアングラ界の相姦図を思うのは(例えボンヤリした白日夢であれ)人間をやめる覚悟が必要。そこには参加ユニット数が100近い山本精一やリリース作品が500枚を超える秋田昌美(Merzbow)といった研究し甲斐のある猛者がゴロゴロ。R&Rカオスに匹敵するものとしてこっちの世界には一度足を踏み込んだら抜けられない「一生非常階段」という極悪の掟が存在する。あまちゃんで蒙古の如く勢力図拡大中の大友良英も犠牲者のひとり。
コメント (7)
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