A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ロック!年の差なんて~ストライプス/ウィルコ・ジョンソン&ロジャー・ダルトリー/ザ・ボゥディーズ

2014年04月02日 00時19分20秒 | ロッケンロール万歳!


ロケンローに年齢は関係あるのか?かつて「Hope I Die Before Get Old(歳喰う前に死んじまいたい)」と歌ったバンドの半分は70の声を聞いた今もロックし続ける。「It's Only Rock'n'Roll But I Like It(こいつはただのロケンロー、でもおれは好きなんだ)」と転がる石に苔は生さない。半世紀の年の差とレパートリーの狭間には、孫と祖父の心の交流以上の真摯な背差琢磨が刻まれている。



ザ・ストライプス


デビュー・アルバム『スナップショット』リリースから半年、平均年齢は1歳上がったが、ロケンローの熱量に変わりはない。初のUSツアーに合わせてリリースしたEP『4 TRACK MIND』では、シンプルなR&Bに留まらぬ豪快なロケンローを鳴らし、懐古趣味の誹りを軽々飛び越える。唸りを上げるスライドギターは『東京ロッカーズ』の幕開けのフリクション「背中のコード」と同じく時代の発破の導火線に火をつける。ストライプスはロックの未来じゃないと断言するTANASO氏には申し訳ないが、未来を騙る似非予言者には退散願いたい。





ウィルコ・ジョンソンロジャー・ダルトリー


ロジャー70歳、ウィルコ66歳。おじいちゃん世代が鳴らすロケンローには確かに未来はないが、「今を生きよう」との決意表明こそ電光石火のリアルロケンロー。年を取ったらブルース回帰がお約束の業界だが、ブルースとR&Bは別世界。孫(ストライプス)とやっても兄貴(ロジャー)とやってもガギグゲゴと引っ掛かるウィルコのギターは冥土逝き最終列車の発車のベル。リアル刹那はロケンロー的にはリア充に違いない。





ザ・ボゥディーズ


日本のガキも負けてはいない。結成10周年、デビュー5周年、平均年齢30歳の4人組初のカヴァー集はウィルコ&ロジャーと同じ『ふるさとへ帰ろう』。彼らのふるさとはパブロック、ガレージロック、ブリティッシュビートのルーツを探る50-60年代の渋いR&B/ソウル。遠く離れた極東の地にストライプスの兄貴バンドが存在する事実に「ロケンローは皆兄弟」説の裏付けを得た。





フジロックやサマソニではなく、R&B・ソウル・ゴスペルに特化した野外フェスの開催を望む。

ふるさとと
書いてR&B
と読む

▼全米No.1の人気エンターテインメントTV番組『レイトショー・ウィズ・デヴィッド・レターマン』でのパフォーマンス。もはや大物の風格。


コメント
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