火星が地球に最接近した、昨夜。そして今夜15日は、美しく赤みがかった満月、通称「ブラッドムーン(Blood moon)」が夜空を彩ると、海外サイト『CNN』が報じています。
真っ赤な月が生まれる秘密、それは、月が完全に地球の影に隠される現象、皆既月食。
太陽光が放つ光には赤と青があり、そのうちの赤い光は、地球の大気にぶつかっても散乱しにくいのが特徴。その赤い光が大気でわずかに屈折し地球本影の内部に到達、月を照らすため、赤い月、「ブラッドムーン」が生まれるんですって。
「赤銅色」あるいは「レンガ色」の月は、皆既月食ならではの現象。稀に月が赤く見えることがありますが、あれは「月の高度が低いため大気の影響を受けている」から。要は夕陽が赤っぽく見える原理と同じ、皆既月食のそれとは全くの別物みたい。
真っ赤な満月だなんて、とってもロマンチック! それじゃあ今夜はたっぷりとブラッドムーンを堪能しようかしらね……な~んて意気込んでいた記者でしたが、調べてみると、どうやら日本では皆既月食を存分に楽しむことができないという衝撃事実が判明!
日本で月が出る頃にはすでに皆既月食は終わっており、月が元の白く丸い姿に戻っていく「部分食」しか、見ることができないのだそう。
その上、部分食が終了する予定時刻は18時半、よって北海道から関東にかけての東日本では高度が不十分。西日本にいたっては、月が出るのは食が完全に終わってからになりそうな気配が、濃厚らしいのですっ。ううう、残念……ちなみに北米やハワイならば、バッチリ見ることができるみたい。
だけどみなさん、がっかりするのはまだ早い! なんと「ブラッドムーン」、今からおよそ1年半の間に、本日も入れて合計4回、世界各地の空に出現するらしいの!
NASAの発表によるとその気になる日程は、2014年10月8日、2015年4月4日、そして2015年9月28日とのこと。そのうち今年10月8日と来年4月4日は、日本でも非常に条件の良い状態で、皆既月食を観察することができるんですって。てことは、あと半年くらいおあずけってことかぁ~、ああ、そのときが待ち遠しいっ。
そんなわけで、今夜日本から見ることができる満月は「ブラッドムーン」ではなく、いつもの青白い満月。仕方がないので半年後に思いを馳せつつ、春の夜に浮かぶ満月を、今夜はたっぷりと愛でてあげましょうかね。
(Pouch)
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