A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野+オルーク+アンバーチ/石橋英子@六本木SuperDeluxe 2015.11.11(wed)

2015年11月13日 00時49分47秒 | 灰野敬二さんのこと


スーパーデラックス十三周年
灰野・オルーク・アンバーチ

出演:灰野敬二 + ジム・オルーク + オーレン・アンバーチ
ゲスト:石橋英子ソロ



オーストラリア出身の実感音楽家オーレン・アンバーチは、相当の灰野敬二フリークであり研究家でもある。2009年以来毎年一回来日する(2014年は2回)目的は第一に灰野と共演することに違いない。ジム・オルークを加えたパワートリオは、今回で7回目の日本公演。毎年ライヴレコーディングし、これまでリリースされた作品は全部で6作にのぼる。いつの間にか、灰野のプロジェクトとしては、不失者、静寂に次ぐ作品数になった。今回の来日では、DAY 1(11月10日)にオルーク+アンバーチ+ユザーンのトリオをお披露目し、DAY 2 (11月11日)にお馴染みトリオの公演となった。
【勝手に翻訳】オーレン・アンバーチが選ぶ『灰野敬二の必須レコード5作品』
灰野敬二+ジム・オルーク+オーレン・アンバーチ@六本木SuperDeluxe 2014.10.28(tue)


●石橋英子

(写真の撮影・掲載については主催者の許可を得ています。以下同)

近年とみに灰野との共演・対バンが増えた石橋英子のソロセット。ハモンド風の電子オルガンとシンセを中心に、フルートや電子音が浮遊するアンビエント空間を創出。ジム・オルーク、山本逹久とのトリオ、カフカ鼾の世界観をより女性らしいフェミニンな感性で塗り替える演奏は、かなりアブノーマルな音色を用いつつも、難解さのないイマジネーション溢れる世界。これが本当のドリームポップと呼べるかもしれない。

●灰野敬二 + ジム・オルーク + オーレン・アンバーチ


灰野がガットギターのアコースティックセットでスタート。2013年はアコースティックのみで1セット通したが、今回は15分程でエレクトリックに移動。アンバーチのトライバルなパルスビートの上で様々な形で展開されるギタープレイは、白昼堂々向かうところ敵無しの無敵演奏家ぶりを見せつけた。隣のオフィスのOLからも熱い視線が注がれる訳などなくない。



第2セットも無意識な雑踏の足音のように響き、じわじわと導火線に接近する心理戦を展開。想いが次第に募りに募り、地獄の業火に焼かれるような異物感が大きくなる。基本的にはメジャーもしくは漫画から得られる知識だけで20数年生き長らえる貧乏もので間違いない。二日前の不失者でピーンと張った緊張の糸が、キレたりハズレたりの検証部分が喉元過ぎれば、これまでになく大きなアクションが炸裂し、感極まった人のナミダで宇宙(そら)が青く染まる。



飛行機嫌いのオルークの為に海外では披露されないこのユニークなトリオが、毎年のように経験できることをハードコアジャズ隆盛の兆しと受け止めることは、果たして島国根性丸出しの曲解癖であろうか。

極端な
渡り鳥の歌
エクスとりーム

Keiji Haino / Jim O'Rourke / Oren Ambarchi @ SuperDeluxe, Tokyo


[2015.11.13 11:11追記]
読み返したところ、音楽の魔術にかかったように夢見心地(寝落ち寸前)で書いた意味不の箇所が散見された。これが噂のドリームブログなので、削除せず、まずは色を変えてみることにしたのでご了承ください。
コメント
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