A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

MO'SOME TONEBENDER@鶯谷・東京キネマ倶楽部 2015.11.15(sun)

2015年11月17日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


MO'SOME TONEBENDER
Ride into HEAVEN TOUR ~天国に一番近いGIG~


地獄から天国へと駆け抜けるモーサム爆走の2015年締め括りの単独公演は、妖炎音楽のメッカ東京キネマ倶楽部に初登場。キノコホテル、GLIM SPANKY、Drop's、八十八ヶ所巡礼、大森靖子、マヘル・シャラル・ハシュ・バズ、アーバンギャルドと云った筆者が溺愛する女子バンドや変態バンドの実演の場であるこのグランドキャバレー跡地で、まさかロケンローの推しバンが体験できるとは、果たして天国と出るか地獄と出るか?いつも以上に欲望愛好心をギラつかせてラブホテルと文人の街へ向かった。

MO'SOME TONEBENDER - トーキョーロスト (MV)


満場のホォルは開演前からロケンローの生け贄を求める欲望愛好家の妄念が渦を巻き、熱気で煽られ早くも顔が上気する。デジロックが火照った頬にヒヤリとメタリックな冷気を吹きかける。暗転と歓声に続き、かつてマリアンヌ東雲が生着替えし、浜崎容子がフランス人形に扮し、中野ミホがはにかみながらハンドマイクで歌った二階のテラスに、ギンギラゴールド衣装の武井靖典が登場し、プレスリー宛らのエンターテナーぶりを発揮する。彼ほどテラスの似合うロケンローラーはいないだろう。



天国盤を中心にアッパーなロケンローを連発。ステージ前半分は身体を激しくぶつけ合うことで感動を共有する欲望伝達法、別名モッシュに興じる男女多数。その周りの女子や男子も前後左右に身体をロックさせロールさせ思い思いにビートサーフィンしている。キネマ倶楽部がかつては男女の社交場だったことを思えば、この場を共有する♂と♀の間にロマンティックな感情が芽生えても不思議は無かろう。しかしそれより今はロケンローを全身で享受することで忙しい。

MO'SOME TONEBENDER「nuts」 Music Video


藤田勇が肩から下げたキーボードが、サウンドの混沌を殊更に拡張する。2度目にテラスに登場した武井は自作の天使の羽を背負ってライトセーバーの秘技を皆伝する。いつにも増してキレのいい百々和宏は、後半上半身ハダカになり、筋肉質なスレンダーボディでマッチョ愛好家を魅了して、そのまま客席へダイヴ。今宵の生け贄を得たロケンロー欠食児童の群れの驚喜が火に油を注ぎ、狼煙がもう少しで天国に届きそうなほど燃え上がった。



しかしまだ天国逝きは早過ぎる。モーサムと一緒にもっとこの世のロケンローを味わい尽くしたい。

宴の後
ラブホの街で
何をする

MO'SOME TONEBENDER - You are Rock'n Roll
コメント
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