A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

God Speed You! Black Emperor/Los Doroncos 音源ダウンロード

2011年03月21日 10時10分39秒 | インターネットの世界
「I'll Be Your Mirror」での2時間にわたる壮大な演奏も記憶に新しいカナダのゴッド・スピード・ユー!ブラック・エンペラーが3月15日ニューヨーク、ブルックリンでの2時間半のライヴ音源をダウンロード公開した。
GSY!BE Downroad

元裸のラリーズのDoronco氏率いるLos Doroncosは3月18日西荻窪でのアコースティック・ライヴ音源をストリーミング/ダウンロード公開。
Los Doroncos Downroad

規模は大きく違うが、無料で音源を提供しようという心意気には共通したものがある。今後はこうした音楽の流通が増えていくに違いない。

パソコンで
音源落とし
楽しもう

違法ダウンロードは止めましょう。
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ドラびでお/勝井祐二/THE BADGE@新大久保 Earthdom 2011.3.18 (fri)

2011年03月20日 00時20分55秒 | 素晴らしき変態音楽
THE BADGE presents「八百万~まぼろしの世界」というイベント。数々のコンサート/イベントが中止になる中、ライヴを決行。THE BADGEは"新感覚のサイケデリック・バンド"と紹介されていて気になっていたし、震災以降初ライヴとなるドラびでお=一楽儀光氏、勝井祐二氏のパフォーマンスも観てみたかった。

Earthdomはステージではなく客席フロアに楽器がセッティングしてある。出来るだけPAを使わず、照明もスタンド・ライトだけの最小限。節電モードでの開催だ。観客は20名程度と寂しかったが、久々のライヴハウスということで期待が高まる。私にとっては客席禁煙というのが嬉しかった。

まずはドラびでお。最初は新兵器"DORAnome"での演奏。パソコンのキーボードのようなもので、プリセットされた音源をスイッチ操作で演奏する。当然映像ともシンクロしている。まだ開発途上だというが面白いガジェットだ。その後ドラムにスイッチ、いつものドラびでお演奏。映像は市川海老蔵、小沢一郎、サザエさん、アルプスの少女ハイジなど。ユーモアと毒に満ちた表現は相変わらず。

勝井祐二氏はロウソク一本の照明でアンビエントなヴィオリン即興。タンジェリン・ドリーム、クラウス・シュルツェ、クラスター、トニー・コンラッドなどのイメージが頭をよぎる。"イン・ザ・ダーク"という勝井氏主催の真っ暗闇でのライヴを彷彿させる幽玄な世界。

THE BADGE。g,b,dsのトリオでちょっと捻くれたヘンテコ・ロックを聴かせる。PAを通していないのでヴォーカルが聴こえにくかったのが残念だが、ギタリストの奇妙なアクションを含めなかなか面白いバンドだった。

最後に全員でセッション。ダブル・ドラムにヴァイオリン入り、壮大なハード・プログレ風の演奏を展開。

戒厳令下の地下世界極秘集会といった雰囲気のライヴだった。やっぱり生演奏はいい。
一楽さんに静寂のリベンジ・ライヴのことを訪ねると「秘密兵器もあるから楽しみにしてて」ということだった。

勇気持ち
開催された
八百万

このライヴはUSTREAMで生中継されたそうだ。








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大友良英 UST SOLO LIVE@渋谷Bar Isshee 2011.3.18 (fri)

2011年03月19日 00時54分41秒 | 素晴らしき変態音楽
日本のアンダーグラウンド・シーンのドキュメンタリー映画「We Don't Care About Music Anyway」出演ミュージシャンが震災直後にヨーロッパ・ツアーに出かけた。大友良英さんや山川冬樹氏は日本に留まることを選んだ。その代わり日本からフランスへ向けて大友さんは演奏の映像を、山川氏は心臓の鼓動をインターネットを使って届けることになった。

大友さんは渋谷のBar Issheeで生演奏をUstreamで中継。フランス時間に合わせて日本では朝の5時スタートとなった。最初は私も会場へ行って演奏を観ようと思っていたが、家族のことが心配なので家のPCで観ることにした。夕方寝溜めしておいたのだが、さすがに朝5時は遅い。それまでの間ヘアカラーをしたり、Other RoomのCDRを聴いたり、自分の昔のブログを読んだりして過ごす。

ノスタルジーに浸っていると、PCに大友さんが映る。画像が重くとぎれとぎれだ。会場には11人観客がいるらしい。携帯電話でTwitterをチェックする大友さん。しかし肝心のフランスから連絡が来ない。時間になったのでやってしまおう、ということでギターを手に。最初からラウドなフィードバック・ノイズの波状攻撃。朝の5時にこのノイズは凄い。やっぱり現地へ行けば良かった。音はスムーズだが映像がうまく映らない。30分で演奏終了。さすがに眠いしお腹もすいた。早々に床へ就く。

翌朝Twitterをチェックすると、完全な映像がアーカイヴされていた。改めて音とシンクロした映像を観ると大友さんが如何に仔細にノイズをコントロールしているかが伺えて興味深い。大友さん渾身の演奏はヨーロッパの人々にはどう受け止められたのだろうか。
大友良英 Ustream
今回の経緯は大友さんのブログが詳しい。
大友良英JAMJAM日記

早朝に
響くノイズ
欧州へ

そういえばMo'some Tonebenderはアメリカ・ツアー中。Twitterによると元気でやっているようだ。
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疾走する焦燥感~V.A.「No New York」

2011年03月18日 00時50分25秒 | 素晴らしき変態音楽
1978年ニューヨークのアンダーグラウンド・シーンに暗躍する新しいロックの流れをブライアン・イーノが見事に切り取った秀逸な記録。Teenage Jesus & The Jerks, Mars, James Chance & The Contortions, DNAの4バンドが提示するサウンドは音楽というよりも人間の魂の叫びと耐えがたい衝動である。

このアルバムが音楽シーンに与えた影響力は計り知れないものがある。それはある程度イーノの知名度によるものであることは間違いないが、ここに克明に記録された音楽自体の本質的な「何か」が志を同じくする先鋭的アーティストたちに与えた「あるがままでいい」というテーゼが時代を超えて共感を得てきたことも確かである。

このシーンからはリディア・ランチ、ジェームス・チャンス、アート・リンゼイ、イクエ・モリ、そして我がフリクションのレックとチコヒゲというその後のロック・シーンで活躍するアーティストが生まれた。「No New York」リリースから33年たった現在でも彼らが現役で活躍しているという事実に本物の重みを感じる。

私は当時このアルバムを貸レコード屋(懐かしい響き!)で借りてきてカセットに録音し貪るように聴いたものだ。ジェームス・チャンスのフリーキーなサックスとリディア・ランチの金切り声とアート・リンゼイの掻きむしるギターには当時欲求不満な高校生だった私の気持ちを代弁してくれるような衝撃が詰まっていた。同時期にレジデンツやポップ・グループ、キャプテン・ビーフハートやファッグスを聴き始め私の音楽の嗜好はアンダーグラウンド/アヴァンギャルドな方向へ捻曲がっていった。

PunkとNo New York、この二つがなかったら私の人生は全く違ったものになっていたに違いない。

殺らなきゃ殺られる
いても立ってもいられない
"叫び"

各バンドとも編集盤やアンソロジーがリリースされているので聴いてみたら良い。現在のシーンが忘れているロック本来の危険な香りをたっぷり味わえる。









★地震で延期になった静寂のリベンジ・ライヴが5/10高円寺HIGHで決定しました。灰野さんは「アンプ増量で臨む」と燃えているようです。
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オーネット・コールマン「ロンリー・ウーマン」の追憶

2011年03月17日 00時20分00秒 | 懐かしき想い出
坂田明さんや大友良英氏が最新アルバムでオーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」を採り上げている。坂田さんのライヴには最近3回連続で通ったが、毎回この曲を演奏してくれた。

元々この曲は1959年にオーネット・コールマンがドン・チェリー(tp)、ビリー・ヒギンズ(b)、チャーリー・ヘイデン(ds)からなる2ホーン・カルテットで発表した、フリージャズの萌芽といわれる傑作アルバム「ジャズ来るべきもの(The Shape Of Jazz To Come)」の一曲目に収録された曲で、美しいメロディと、意図的な不協和音が不思議な味を醸し出し、オーネットの初期の代表曲とされている。私は大学生の頃このLPを購入し、その革新的なサウンドにすっかり参ってしまった。その後自分でサックスやギターでこの曲をカヴァーしたりもした。

日本ジャズ界の大御所ギタリスト高柳"JoJo"昌行さんがタイトルも「ロンリー・ウーマン」という秀逸なソロ・ギター・アルバムを1982年に発表している。私は同時代にこのLPを聴き、ストイック極まりないJoJoさんのプレイに衝撃を受け、どんどんフリージャズの深みに嵌まっていった。その頃大学の生協で年2回中古レコード・セールが開催されていた。500円均一コーナーにかなりのレア盤がゴロゴロしていた。何故かフリージャズ系が充実しており、ESP DISKの諸作、デレク・ベイリーやグローブ・ユニティ・オーケストラ、EEUやニュージャズ・シンジケイトの自主制作盤など貴重なレコードをたくさん購入した。多分セールの主催者がこの辺の音楽についての知識が無かった為の値付けだったのだと思う。

その頃、荻窪グッドマンの即興道場(参加者が楽器持参でセッションする)で出会った高島君というジミヘンとジャンゴ・ラインハルト好きのギタリストと私のサックスのデュオで「Other Room」というユニットを組んで吉祥寺ぎゃていでライヴ活動を始めた。ちなみに同じ日の即興道場で知り合ったのがZENI GEVAのK.K.Null=岸野一之君である。岸野君はヴァイオリンの岡野さんという人とデュオを組み「Null」として活動するようになる。「Other Room」はフリージャズやアヴァンギャルド・ロック、民俗音楽などのごった煮ユニット、はっきりいえばメチャクチャ・サウンドで、現インキャパシタンツの小堺文雄氏とセッションしたこともあったが、1980年代半ばには活動を停止した。そのまま続けていれば別の道が開けたのじゃないかな、と思うこともある。

そんなことが「ロンリー・ウーマン」の哀しげなメロディーを聴く度に頭の中に蘇る。そういった意味ではこの曲は私の個人的な「追憶のハイウェイ61」なのである。

半世紀
昔の曲が
今語る

こんな時だからこそ平時の感覚でブログを書いてみました。ライヴ/CDリリースが次々に中止・延期になる中、このブログで少しでも鬱憤を晴らしたいと思います。

Ornette Coleman - Lonely Woman


masayuki takayanagi - lonely woman


Otomo Yoshihide - Lonely Woman (Quintet)




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放射能

2011年03月16日 01時44分58秒 | Weblog
福島第1原子力発電所が大変なことになっている。日本は第2のチェルノブイリとなるのだろうか。不安な日々が続く。
こんな時は家の中に閉じ篭ってクラフトワークでも聴くしかない。

原子力
科学の力
夢のエネルギー

大切なのはパニックに陥らないことだ。

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天国への扉

2011年03月15日 00時24分35秒 | Weblog
東京電力の計画停電の情報が交錯して不安な朝、いつもより30分早く家を出て吉祥寺駅に着いたら人でごった返している。どうやらJR中央線が動いていないらしい。私の利用する京王井の頭線は普段の5割の間引き運転だったが、思ったほど混んでおらず、座れて楽に通勤できた。

会社へ着くと上司から電話。横浜駅で立ち往生しているらしい。自宅待機でいいようだ、と伝える。出社率は70%くらいか。節電のために3つあるエレベーターのひとつは運転中止。照明も使わない部屋は消灯している。
ロンドンのカメラマンから安否を気遣うメール。
帰宅の足が不安な社員は早期帰宅もOKとの指示。

なんとも落ち着かず仕事にならない。早く帰ることにする。
電気の消えた街はまるで正月休みのようだ。

停電に
なるかならぬか
はっきりしてくれ

こんなときはこの曲でも聴くとするか。

Bob Dylan- Knockin' on Heaven's Door
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Tamyo/川口雅巳/佐藤行衛@高円寺ペンギンハウス 2011.3.12(sat)

2011年03月14日 01時09分00秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
韓国の女性フォーク・トリオ、Tamyo(タミョ。駄猫の意)の日本ツアーはとんでもない事態に重なってしまった。初めての日本で、韓国では滅多に起こらない地震、それも最大級の大地震に遭遇し、韓国の家族からは至急帰国するよう連絡が後を絶たなかったという。

タミョの日本ツアーは3月11日、12日、13日に予定されていた。11日の当日は当然無理、13日は会場の都合でキャンセル。招聘した川口雅巳氏は何とか彼女たちのライヴを実現したいと思い、震災の翌日にライヴを決行することにした。幸いなことに会場には問題がなく、出演者もやる意志を表明。その決断と勇気に拍手したい気持ちだ。

川口氏は今回のトリオで2年前に韓国の音楽フェスティバルに出演し、そこでタミョと出会ったそうだ。川口氏は5年前から韓国ロックに興味を持ち韓国語も勉強している。タミョの音楽性に惚れ込んだ彼は今回の日本ツアーを企画した。

ペンギンハウスは立ち見が出る盛況ぶり。
最初は川口雅巳+菊池明+小杉淳のトリオ。激しいビートとサイケデリックな川口氏のギターを堪能。ドラムの小杉氏は元不失者、川口氏は元哀秘謡という灰野さんつながりのバンドである。最後の曲は韓国ロックの立役者、故ジミヘンさんに捧げられた。川口氏の粘っこい個性的なヴォーカルが私は好きである。

続いてタミョ。ディアン、ソリ、イラクのうら若き乙女3人。K-POPというとKARAや少女時代のようなダンス・グループのイメージが強いが、タミョは2台のフォーク・ギターとアフリカのパーカッション、ジャンベに乗せて素晴らしいコーラスを聴かせる自然派指向のトリオ。エスニックなフォーク・サウンドが会場を暖かく包み込む。何と「ブルーライト・ヨコハマ」を日本語で歌ってくれた。韓国語のMCがキュートだった。

最後は韓国で活躍する日本人ロック・バンド、佐藤行衛&コプチャンチョンゴル。1970年代のハードロックを彷彿させる強力なサウンドと佐藤氏の激しいパフォーマンスが凄い。地震が起きた時に丁度シャワーを浴びていて裸で表へ飛び出した、などMCで笑わせる。韓国で人気があることがよくわかる熱血ロック。
最後は出演者全員で「Knockin' On Heaven's Door」。観客も一緒に合唱。

タミョのデビューCD「The Ethnic Flavours」にサインを貰い一緒に写真を撮った。
震災の悲惨さは忘れられないがこういう時だからこそ音楽の力が必要なのだ。

音楽の
力が人の
心を癒す

海外アーティストから寄せられた励ましの言葉

KNRS (川口雅巳+菊池明+小杉淳)2011-8-5 @吉祥寺 Black and Blue


Tamyo - 행복을주는사람들(공연연습)


佐藤行衛&コプチャンチョンゴル 2012.6.23@高円寺JIROKICHI







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覚悟

2011年03月13日 04時46分17秒 | Weblog
震災二日目。惨状が次々明らかになってくる。
アルゼンチンのアンラ・コーティスから安否を気遣うメール。
世界中に震災のニュースが報道されている。

そんな中友人の結婚式とあるライヴが予定通り行われた。
どちらも相当悩み、覚悟を決めての開催である。
非常識と避難されるかもしれない。
それでもこんな時だからこそ敢て予定を変更せず日常を取り戻そうとする彼らの決断を尊重したい。

異論があればコメント欄からお願いします。
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東北地震

2011年03月12日 00時14分52秒 | Weblog
こんなに揺れるとは思わなかった。青山から吉祥寺まで3時間半歩いて帰宅。自宅内は洋服ダンスや食器棚、CDラックが倒れてぐしゃぐしゃだった。また余震がきた。
仙台の親戚の安否はわからず。

大地が揺れる
棚が崩れる
火の手が上がる

皆様の無事を祈ります。

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