A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

ペーター・ブロッツマンfeat.坂田明&佐藤允彦@新宿ピットイン 2011.10.16(sun)

2011年10月18日 00時36分34秒 | 素晴らしき変態音楽


ブロッツフェス2011の最終日。この日も圧倒的に男性客が多い。ゲストが坂田さんと佐藤さんというベテラン二人なので、初日よりも年齢層が高い気がする。私は整理番号3番でまたも最前列、今回はステージ下手、ピアノの見やすい好位置を確保。ピットインに関わらずあらゆるライヴハウスで最前列というのは特別な場所である。自分と演奏者の間に一切邪魔が入らず一体一対峙できる聖域。PAを通した音ではなくステージ上で鳴る音が直接耳に入ってくる。この快感、晴天の霹靂である。一度味わうと最前列以外は考えられない。モッシュの起こる若さピチピチのライヴは別だが。

最初はブロッツマン(ts)と佐藤さん(p)のデュオからスタート。どちらも70歳という年齢だがそれを感じさせないパワーと集中力に溢れる演奏。佐藤さんは1969年に名作「パラジウム」で鮮烈にジャズ・シーンに登場して以来、数々の作品をリリースしてきた日本フリー・ジャズ第1世代の代表格である。1980年代以降テレビ音楽や映画、コマーシャルの世界での活動が増え、マルチな才能のピアニスト/作曲家として幅広く活躍している。私は佐藤さんの生演奏を観るのは初めてだったが、洋輔さんの激情迸る演奏に比べ、緻密に旋律を積み重ねて行くプレイが印象的だった。

続いてブロッツマンのトリオ=フレッド・ロンバーグ・ホルム(cello)&ポール・ニルセン・ラヴ(ds)に坂田さん(as)を加えたカルテットでの演奏。ブロッツマンもアルトを吹く。坂田さんの艷やかなロングトーンで厳かに始まり、徐々に盛り上がりブロッツマンとの激しいブロウ合戦となる。リズム隊もフル・パワーで疾走し最狂の混沌状態に。特に激しく叩きまくるニルセン・ラヴのドラミングが凄かった。途中から坂田さんもブロッツマンもクラリネットに持ち替えより軽やかな即興演奏を展開。やはり日本でブロッツマンに対抗できるサックス奏者は坂田さんしかいないと実感。

休憩時間に「平家物語」に坂田さんのサインをもらう。「夜は怖くて一人では聴けないし、昼間スピーカーから流すと家族に怒られるんですよ」と言うと「ゴメンね。こんなの作っちゃって」と坂田さん。

最後は全員のセッション。ロンバーグ・ホルムは4弦ギターをプレイ。坂田さんのアルト、ブロッツマンのテナーの火を噴く対決。50分の長時間演奏だったが、緩急剛柔な展開で飽きさせることがない。佐藤さんのピアノが演奏に彩りを加える。

アンコールはブロッツマン、坂田さん、佐藤さんの合計年齢206歳のトリオ。フリー・ジャズの巨匠3人の演奏は馥郁たる重量感がある。素晴らしい演奏でブロッツフェス2011 3Daysは終了。



オーストリアで11月上旬に開催される「Music Unlimited」フェスティバルが今年はブロッツマン70歳を記念して「Brotzmann:Long Story Short」とタイトルされ、日本からも灰野さんや坂田さんをはじめ今回日本で共演したアーティストや近藤等則さんや豊住芳三郎さんなどが渡欧し共演を4日間に亘って繰り広げるとのこと。チケットはソールド・アウト。

ブロッツマン
世界が誇る
70歳

来年もきっと来日するんだろうな~きっと。
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夜中にひとりで聴くべからず~坂田明「平家物語」

2011年10月17日 00時42分41秒 | 素晴らしき変態音楽


大学の民俗音楽の講義で、世界で一番恐ろしい音楽として講師が紹介したのがチベットの仏教音楽だった。数々の金物を打ち鳴らしながら僧侶が読経するのだが、その声が超低音で地響きを上げ、とてもこの世のものとは思えない禍々しい気迫に満ちていて私は一発でノックアウトされた。早速Nonesuchレコードの民俗音楽シリーズからこのタイトルのLPを買い込み大音量で流しては家族/近隣の顰蹙を買っていた。

坂田明さんのdoubt musicからの新作CD「平家物語」を聴いてチベットの仏教音楽に感じたのと同様の畏怖の気持ちが沸き上がってきた。朗読、声、木管、鳴りものの全てをひとりで演奏している完全なソロ・アルバムで、お馴染みの♪祇園精舎の鐘の声~♪で始まる鎌倉時代に編纂された13巻に亘る軍記物語から7章を選んで朗読/演奏している。琵琶法師が語り継いできた物語であるが、こうしてポップ・フィールドのアーティストが正面切って取り上げるのは初めてだろう。

恐るべきは坂田さんの朗読の迫力である。以前キッドアイラックホールでのソロ・ライヴの時、平家物語から2編ほど生演奏を聴いたことがある。そのときはノン・マイクだったため坂田さんの声のパワーは充分に伝わらなかった。しかしこうしてレコーディングされてみると、ヴォイス・パフォーマーとしての坂田さんの真骨頂が120%伝わってくる。喉から絞り出すようなダミ声が大迫力で迫ってきて、聴くものを圧倒する。これぞ元祖"デス声"である。アルト・サックス、クラリネット、バスクラリネットは勿論素晴らしい演奏だが、諸行無常に貫かれた奥の深い哀感が籠められており、聴いていてもらい泣きそうになってくる。圧巻は6曲目の「木曾最期」で、3分間の中に激しいサックスのブロウ、鳴り響く鈴の音、迫力の叫び声がオーヴァーラップし、亡者が墓場から蘇ってきそうな物騒な演奏である。

盲目の琵琶法師の術祖にも引けを取らないこの異形の演奏は音楽以前の人間の不条理を詰め込んだ恐ろしき問題作といえるだろう。ゆめゆめいい加減な気持ちで対峙してはならない。

↓これは「平家物語」ではなく「死んだ男が残したものは」by坂田明トリオ。坂田さんの語りが聴ける。



坂田さん
旅してきたよ
地獄巡り

灰野さんと坂田さんのヴォイス対決なんてあったら聴いてみたいものだ。
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ペーター・ブロッツマンfeat.灰野敬二&大友良英@新宿ピットイン 2011.10.14(fri)

2011年10月16日 00時20分02秒 | 灰野敬二さんのこと


古いカセット・テープを整理していたら学生時代に録音したライヴ・テープが出てきた。その中に1982年5月1日法政大学学生会館大ホールでのペーター・ブロッツマン/近藤等則/豊住芳三郎のパフォーマンスと同じく5月8日日本教育会館一ツ橋ホールでのICPオーケストラの録音があった。今から30年前の演奏である。ブロッツマンは今年70歳だから、私が最初に観たときは40歳前後、油の乗り切った時期だった。その当時既にヨーロピアン・フリー・インプロヴィゼーションの世界ではデレク・ベイリー、エヴァン・パーカーらと並ぶ伝説的存在だった。その彼が以来30年たっても第一線で活躍しているのは素晴らしいことだ。

昨年11月には同じ新宿ピットインで灰野さん+ジム・オルークとの共演を観たが、今年は「生誕70周年記念ツアー」ということで、ドラムにポール・ニルセン・ラヴ、チェロにフレッド・ロンバーグ・ホルムを率いてのトリオでのツアーである。ピットインは3日連続の「ブロッツフェス2011」、各日異なるゲストを迎えてのステージである。

初日は灰野敬二さん、大友良英氏の二人のギタリストがゲスト。会場は80%男性客で椅子席は満席。私はチケット発売日にピットインに並んで買ったので最前列に座れた。
物販コーナーにdoubt musicの沼田さんがいたので発売前の坂田明さんの新作「平家物語」をこっそり購入。ヤクの売人みたい、と沼田さん。

1stセットはブロッツマンのトリオの演奏。いきなりフル・スロットルで爆発するフリー・ジャズ。初来日のロンバーグ・ホルムはチェロにエフェクターを7個繋げて奇怪な電子音混じりのプレイ。その物の怪に取り憑かれたような激しい演奏にはぶっ飛んだ。ブロッツマンはテナーでトレードマークのマシンガンのような豪快なブロウを吹きまくる。ニルセン・ラヴの緩急に富んだドラミングもいい。3者一体となって繰り広げる武闘派プレイは1970年代の山下洋輔トリオを彷彿させる。観ている方も体力を要求される演奏だった。

2ndセットは大友良英氏を加えてのカルテット。大友氏はフィードバックやプリペアド・ギターなどの技を繰り出すが意外にジャズよりのフレーズも多用してトリオの演奏に上手く溶け込んでいく。まるで長年一緒にやっているカルテットのようだ。ブロッツマンはメタル・クラリネットもプレイ、演奏に多彩な色を付け加える。大友氏のルーツがジャズにあることを再確認した演奏。



3rdセットは灰野さんがゲスト。先ほどの大友さんが"フリー・ジャズ"の進化形を提示したとすれば、灰野さんの演奏姿勢は、その出来上がった"フリー・ジャズ"の脇腹にナイフを突き刺し内蔵をえぐり出し、別のものに変えてしまおうという挑発的ともいえるスタイルで、観ていて実にスリリングである。同じギタリストでも全く違ったアプローチをするものだな、と実感した。灰野さんは途中でヴォイス・パフォーマンスに移りさらに撹乱の度合いを高める。ブロッツマンはアルトを使用。椅子の上で飛び落ちそうに身体を激しく動かす灰野さんを観ているとやはりこの人のルーツはロックでしかあり得ないなと納得。



アンコールはブロッツマン自ら灰野さんを呼びに行き、灰野+ブロッツマンのデュオを聴かせる。もう長い付き合いの二人にしか出来ない魂の交感はこの日最も印象的だった。

それにしても驚異的なのは70歳ということを全く感じさせないブロッツマンの肺活量と豪快な演奏である。終演後廊下でタバコを吸っている彼に握手をしてもらった。力強い握手だった。この人はきっと10年後も同じプレイを聴かせてくれるに違いないと確信した。

馴れ合わぬ
演奏貫く
灰野さん

日曜日には坂田明さん、佐藤允彦さんがゲストの演奏を観に行く。しばらくピットイン詣でが続く。

コメント (3)
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追悼:柳ジョージ様。

2011年10月14日 00時36分23秒 | こんな音楽も聴くんです


信頼できる筋によると、1970年代後半から1980年代頭にかけて柳ジョージとレイニーウッドで人気を誇ったヴォーカリスト/ギタリストの柳ジョージさんが亡くなったとのこと。享年63歳。ここ数年糖尿病を煩っていて入退院を繰り返していたそうだが2日前に息を引き取ったと言う。葬儀は家族だけですませ、正式には近々にに家族から発表があるらしい。

柳ジョージさんが活躍していた時代はもんた&ブラザーズや甲斐バンド、ダウンタウン・ブギウギ・バンドなどが”ロック”としてチャートを賑わしており、その一方では東京ロッカーズを始めとするパンク/ニューウェイヴが台頭してきた頃である。私は勿論後者に夢中だったため、柳ジョージさんの音楽に真剣に向き合ったことは無かった。後になってGSやニューロックに目覚めた頃、ジョージさんが日本を代表するブルース・ロック・バンド、パワーハウスや後期ゴールデン・カップス、ニューロックのフライドエッグなどに参加していたことを知り、興味を持った次第だ。

”日本のエリック・クラプトン”の異名を取るブルジーなヴォーカルとギターは独特の味があり捨てたもんじゃない。ジョー山中さんに続き日本のロックの伝説がまたひとり逝ってしまった。合掌。



ブルースを
日本情緒と
融合し

所ジョージ氏の芸名は「所沢の柳ジョージ」を縮めたものというのは知る人ぞ知るトリビア。
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離場有浮[ナスノミツルfeat.今堀恒雄&灰野敬二]他@高円寺Showboat 2011.10.11(tue)

2011年10月13日 00時16分43秒 | 灰野敬二さんのこと


「離場有浮」とはアルタード・ステイツ、是巨人、ウンベルティポ・トリオ、ザ・ワールド・ヘリテッジ、サンヘドリンといったバンドで活躍する日本のアンダーグラウンド・シーンを代表するベーシスト、ナスノミツル氏のプロジェクトで、2008年に灰野さん(g)と石橋英子嬢(ds)を迎え、同名のアルバムをリリースした。そのプロジェクトとしての初のライヴ。灰野さんとウンベルティポのギタリスト今堀恒雄氏を迎えての演奏である。巨匠3人の組み合わせということで平日にもかかわらずショーボートは満席。

ライヴ開始前物販席でスタッフの人と話していたら灰野さんがふらっと現れて私の横に座る。対バンのmujerの女性が運んできたバリトン・サックスがケースだけで11kgもあるとか、今日のライヴはゆったりとした静かな演奏になるとか、しばし歓談する。ナスノ氏もやってきて演奏の簡単な打ち合わせ。この日はあくまでナスノ氏メインのライヴだから灰野さんは心からリラックスしている様子。

女性5人組パフォーマンス・グループmujerの演奏が始まる。最初はドラムとダンスのデュオ。ダンスがキビキビしていて気持ちがいい。そこにもう二人のダンサーとバリトン・サックス奏者が加わりダンスと即興音楽の入り交じったステージを展開する。ダンサーは時折電子楽器を弄ったりやジャンベを叩いたりして飽きさせない。まだ若い乙女たちが創り出すトライバルな世界の虜になる。全員なかなかの美人だ。大里俊晴氏の「ガセネタの荒野」に登場する女子高生前衛バンド、火地風水を連想させた。観たことないけど。





続いて離場有浮。チラシには灰野さんの楽器が"???"となっていて何を演奏するのか楽しみだった。まずは久しぶりのハーディーガーディー。今堀氏はマンドリンを弾く。ナスノ氏のディレイをかけたベースが空間を埋める音の中に浮かび上がる。灰野さんは続いてSGを手にアブストラクトな音を爪弾く。今堀氏のギターと絡み合って美しい響き。灰野さんの天上のファルセット・ヴォイス。弦楽器3人が紡ぎ出す無上の世界にユニット名通り魂が身体を離れて宙に浮くような感覚に身を委ねる。そしてこれも久々灰野さんのドラムス。浮かび上がった魂を叩きつける打撃音が襲う。このg,b,dsのトリオの時が一番興奮した。その後灰野さんはギターに戻り、ノー・マイクで搾り出すように歌う。はじめに言っていたようにゆったりとリラックスした演奏の中に魂を込めた演奏が伺えて夢見心地の1時間半だった。





リヴァーブの
中に浮かんだ
病み上がり

離場有浮の第2回目はベーシストばかり4人集めて12月に開催されるそうだ。
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今日は一日プログレ三昧、再び

2011年10月11日 00時18分47秒 | ラジオやテレビのこと


10月10日のNHK FMは「今日は一日プログレ三昧、再び」と題して10時間に亘ってプログレッシヴ・ロックだけを放送する特別番組だった。風邪で調子の悪かった私は家に籠りパソコンで一日中流していた。ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエス、ELP、ジェネシスなどのメジャーなバンドばかりでなく、ファウストやスラップ・ハッピー、イスラエルやインドネシアのバンドも紹介しなかなか聴き応えがあったが、これだけプログレ塗れだとお腹いっぱいごちそうさまという感じでもっとあっさりしたものを聴きたくなった。

大学時代にKnifeというプログレ・バンドをやっていた。バンド名はジェネシスの曲名から取った。最初にコピーした曲はキング・クリムゾンの「太陽と戦慄 パート2」。当時はスコア譜もなく全部耳コピーだった。楽譜の読めない私は"ギャツツギャツツギャツギャツ"とカタカナで譜面を書いた。他にクリムゾンの「21世紀の精神異常者」「レッド」「イージー・マネー」「待ってください」やジェネシスの「ザ・ナイフ」「ウォッチャー・オブ・ザ・スカイ」、スティーヴ・ハケット、フォーカス、UK、ブラッフォードなど往年のプログレの名曲をコピーした。複雑な変拍子や難しいフレーズをよくコピーしたものだと思う。今考えればそんなややこしいバンドと平行してオリジナルのニューウェイヴ・バンドをやっていたことでバランスを保っていたのかもしれない。

現在リスナーの立場になって、アヴァンギャルドな音楽と同時にポップなガールズ・バンドやロッケンロールが好きなのも同じように自分の中でバランスを取る必要性があるからなのだろう。



プログレの
辺境世界に
魅惑され

「今日は一日ノイズ三昧」だったらどうだろう。放送事故の連続だろうな。
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ドラムの叩ける女の子ってカッコよくていいよね / ドラムガールズ動画まとめ

2011年10月10日 00時15分27秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


楽器のできる女性は素晴らしい、特にドラムを華麗に叩きこなす女性の姿は、格好良くそして美しい。そうお考えの男性陣は少なくないはず。そんな素敵な女性ドラマーたちの映像をご紹介しよう。

海外のインターネットユーザーは、日本のユーザーに比べてネット上に顔を出している頻度が高い。海外で実名登録のFacebookが普及しているのも、露出に抵抗がないユーザーが多いためではないだろうか。Twitterでさえ実名で利用しているユーザーも少なくない。

これらソーシャルネットワーキングサービスに限らず、Youtubeでも自らの顔を出してチャンネルを運営している人も多い。なかでも、楽器を演奏する姿を公開している女性ユーザーは思いのほか多く、たくさんの動画を公開しているのである。

プロとして活動をしていなくても、プロを凌ぐ技量と美しさで、他のユーザーから高い支持を受けている女性も大勢いる。

モデル級の美貌を持つMeytal Cohenさんはこれまでの3年間で50本以上の演奏動画を公開、着実のファンを増やし続けている。ブロンドまぶしいCaitlinさんは、美しい姿とは裏腹にワイルドなプレイで視聴者を圧倒。キュートで愛らしいStephanie Battistaさんは軽快なビートが冴える。笑顔が美しいEmmanuelle Capletteさんは軽いタッチながらも、タイトなリズムも着実に叩きこなす。Luxさんはハイヒールを履いたままツインバスを踏むという妙技の持ち主。

いずれもしびれるほどにエキサイティングな女性ドラマーたち、侮れないほどの実力を持っているということも重ねてお伝えしておこう。男女を問わず、見ているだけで格好よさにクラクラしてしまうに違いない。
(Rocket News 24)

▼ モデル級の美貌を持つMeytal Cohenさん



▼ ブロンドまぶしいCaitlinさん



▼ キュートで愛らしいStephanie Battistaさん



▼ 笑顔が美しいEmmanuelle Capletteさん



▼ ハイヒールでツインバスを踏むLuxさん



ドラマーは
女性に限る
胸揺れて

しかし男のドラマーはイケメンとは言えない場合が多いのに女性ドラマーは美人ばかりだニャ。

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鮮やかな氷解~坂本慎太郎「幽霊の気分で/何かが違う」

2011年10月08日 00時17分17秒 | 素晴らしき変態音楽


昨年3月末に解散表明したゆらゆら帝国の坂本慎太郎氏の本格的なソロ・デビュー作が遂にリリースされた。「幽霊の気分で」は7月下旬から配信リリースされダウンロードして聴いていたが、アナログ盤として形になってみると感無量である。ジャケットは二つ折りになっていて中面には坂本氏による脱力イラストが描かれている。レコード盤が真ん中に大きな穴の開いたいわゆるドーナッツ盤なのが嬉しい。

Vo,G,B,Keyを坂本氏が、Ds,Conga,PercをYuta Suganuma氏が、ChoとChoアレンジをJunko Nogi嬢が手がけお馴染みのピース・ミュージックで中村宗一郎氏をエンジニアにレコーディングされている。

「幽霊の気分で」はボサノバ調のリズムに坂本氏らしい水木しげる的な歌詞をもった心地よい曲。パーカッションと女声コーラスがキマッている。B面(久々に使ったなこの言葉)の「何かが違う」は70'sフォーク調のアコギのアルペジオで始まり一瞬戸惑うが、歌が入るといつもの坂本節のアシッド・フォークになる。この2曲を聴くだけでアルバムのヴァラエティの豊かさが想像できる。

この7インチ・アナログ盤は発売日当日に売り切れてしまい手に入れられなかったファンも多いらしいが、11/18リリースのソロ・デビュー・アルバムは必聴ですぞ。初回盤は紙ジャケ2枚組でインスト・ヴァージョンCDが付くとのことだから早めの予約をお勧めする。



幽霊の
様に佇む
慎太郎

どう間違っても石原慎太郎ではない。
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現在進行系のガールズ・バンド大集合~「Girls Sazanami Beat! vol.4」

2011年10月06日 00時16分29秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界

このブログで何度か紹介しているインディー・レーベルの良心、サザナミ・レーベルからのガールズ・バンド・コンピレーションも第4弾を数えるまでになった。第1弾が2008年だから1年に1作リリースされてきたことになる。レーベルの社長でゴーグルエースのリーダーでもあるカマチガク氏の鋭いアンテナで全国から選りすぐったバンドを収録、これは自信をもってお薦めできるコンピである。

ジャケット・アートはThe Milkeesのアルバムも手掛ける人気イラストレーターのNICO。私が好きだった岡山のガールズ・モッズ・バンドChocomatesの5年ぶりの新録が聴けるのが嬉しい。活動休止中の神戸のThe MilkeesのBerry&Peco姉妹による新ユニットapple popple BANDや博多のTOMO(ex.Thee 50’s Highteens)の新バンドMONTY PUSSY、そして私のイチ押しの静岡の原子力牧場などが個人的な聴きどころ。他にはワイルドなパンクのBigmama Shockin' 3(仙台)やTHE MADAME CATS(東京)、甘酸っぱいメロディのthe BOOTS(東京)やワイカーズ(東京)が気に入った。

でも変な思い入れなしに頭を空っぽにして女の子のイカしたサウンドに身を委ねるのが正解。こんなに楽しく明るいポジティヴ・パワーに溢れたアルバムも珍しい。24バンドも入って1575円という価格も嬉しい。
下記HPで全曲試聴することができる。
Girls Sazanami Beat! vol.4 HP

アルバムのレコ発ライヴが10/21~23新宿JAMで、11/27大阪難波meleで開催されるので、是非その目で最新型女子力の爆発を確認して欲しい。







女の子
可愛いばかりじゃ
ありません

自分のお気に入りを探してみたら?

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恋する青春~60'sアメリカン・ガレージ・パンク特集

2011年10月05日 00時18分10秒 | ロッケンロール万歳!

昨日のブログでHuman Beinzを紹介するためYouTubeを検索したら、実に多くの60年代ガレージ・パンク・バンドの映像が見つかった。私がガレージ・パンクに夢中になったのは高校生の頃で、70'sパンクのルーツとして無名の60'sバンドを集めた「Pebbles」というコンピレーションLPシリーズを購入し始めてからだ。そのうち1972年にパティ・スミス・バンドのレニー・ケイが編集した60'sコンピ「Nuggets」も手に入れその荒々しくも痺れるサイケなサウンドに完全にやられてしまった。受験で京都の大学を受けたときは勉強そっちのけでレコード屋を巡り、The SeedsのLPを手に入れて狂喜乱舞した。当然大学は落ちたが。

1960年代半ばビートルズやローリング・ストーンズなどブリティッシュ・インヴェイジョンの影響でアメリカ各地にロック・バンドが多数誕生した。それらの多くは若者の欲求不満を発散するような激しいビートと恋愛に関する単純な歌詞を叫ぶワイルドなスタイルを持っていた。彼らは地元のローカルTVショーやダンス・パーティーで活動し、その中には話題になり全米チャートに名を連ねるバンドもいた。そういったバンドの音源が次々CD化され手に入りやすくなった現在、ひとつの指標として60'sガレージ・パンクの代表的バンドを紹介しておくのもいいのではなかろうか。

「Nuggets」の冒頭に収録されていたカリフォルニア出身のElectric Prunes。当初から奇妙な電子音やテープの逆回転を取り入れたサイケデリック志向のバンドだった。ヒット曲「今夜は眠れない(I Had Too Musch To Dream Last Night)」を初めて聴いたときは衝撃的だった。



オハイオ州クリーヴランド出身のThe Outsiders。全米Top5ヒット「Time Won't Let Me」で聴かれるようなポップな味わいが魅力だ。



ガレージ・クラシックとして何百というバンドがカヴァーした「ルイ・ルイ」を全米Top2ヒットにしたオレゴン州出身のKingsmen。ワイルドなサウンドがカッコいい。



同じく「ルイ・ルイ」にカヴァーでメジャー・デビューしたアイダホ州出身のPaul Revere & The Raiders。1950年代結成と歴史のあるバンドだが全米に名を知らしめたのは全国放送のTV番組「Where The Action Is」出演がきっかけ。「Kicks」の全米4位の大ヒットで人気バンドの仲間入り。



ディープ・パープルが「ブラック・ナイト」でパクッた「恋する青春(We Ain't Got Nothin' Yet)」を全米Top5ヒットにしたニューヨーク出身のBlues Magoos。デビュー・アルバムのタイトルはその名も「サイケデリック・ロリポップ」。



テレヴィジョンもカヴァーした「Psychotic Reaction」をTop10ヒットにしたカリフォルニア出身のCount Five。テンポ・チェンジがエキサイティング。



今回紹介した以外にも無数の素晴らしいガレージ・パンク・バンドがいるので、また機会があれば特集したいと思う。

十代の
欲求不満の
はけ口だ

こんな映像が観られるのもYouTubeのおかげである。感謝!
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