A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

八十八ヶ所巡礼/スキッツォイドマン@新宿LOFT 2015.8.18(tue)

2015年08月20日 00時15分15秒 | 素晴らしき変態音楽


八+八祭~大安ナイト~

八十八ヶ所巡礼
【OA】スキッツォイドマン




8月8日と8月18日は八八の日として、新宿ロフトで八十八ヶ所巡礼のイベントが開催されることが、地下ロック欲望愛好家の間で常識となっている。同日に新作CDが発売されるのは結成以来の御約束。昨年同様、8月8日の八×八祭(はちかけるはちないと)はスルーして、8月18日の八+八祭(はちたすはちまつり)に参戦した。今年は両日「大安」に当たる眞にお目出度い夜になった。

●スキッツォイドマン


どうも、皆様こんばんわ。地獄スーパーバンド『スキッツォイドマン』です。鬼と悪魔貴族と死体からなるクールな3人組です。パンクとジャズのWパンチで皆様を地獄にさらいにやってまいりました。合言葉は『好き好き大好きスキッツォイドマン』です。

八八に通じる変態バンド。バンド名からプログレをイメージするが、むしろクランプスと人間椅子が六本木のジャズクラブに出演したような洒落たトリオだった。地獄から来たオカマで故人のベーシストと、クールで無口なギター&ドラムの設定は、八八ファンのサブカル女子にも程よく受けて、気持ちの良い30分だった。ジャジーなシティポップスが結構ハマるのは、相当なテクニシャンだからかもしれない。


スキッツォイドマン公式サイト


●八十八ヶ所巡礼


二十一世紀、江戸にて集結。 マーガレット廣井(Ba.と歌と主犯格) Katzuya Shimizu(Gt.と参謀と演技指導) 賢三(Dr.と極道と含み笑い) ※ニューアルバム 『日本』(PPR-1013) 2015年8月18日発売!

SEがファラオ・サンダースのスピリチュアル・ジャズではなく、フィリップ・グラス風のミニマル・ミュージックになっていた。幕が上がるとKatzuya Shimizuがピアノとシンセをプレイ。芸達者なところを見せる。本日発売の新作CD『日本』からの新曲とお馴染みの人気曲を交えて怒涛のプレイが火花を散らす。新曲は意外に変拍子の少ないロックっぽいナンバーが多いように感じたが、力でねじ伏せるライヴではなく、アルバムを聴いたらどうだろうか。CDを聴くのが楽しみだったが、終演後の物販では品切れ。会場限定DVDを購入した。


八十八ヶ所巡礼公式サイト

先勝友引
先負仏滅
大安赤口

参考音源:
King Crimson - 21st Century Schizoid Man - BBC session (1969) HQ

スキッツォイドマンの元ネタはこれかも。

ゆらゆら帝国 / 太陽のうそつき(1992年)

「憎しみに満ちた歌」と言って八八がカヴァーした。


タワーレコード札幌ピヴォ店
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『ファイアー・ミュージック~フリー・ジャズ革命の歴史』の監督が選ぶフリージャズTOP20

2015年08月19日 02時05分15秒 | 素晴らしき変態音楽


製作中のフリージャズ・ドキュメンタリー映画『ファイアー・ミュージック~フリー・ジャズ革命の歴史/FIRE MUSIC : a history of free jazz revolution』の監督トム・サーガルの選んだフリージャズ・アルバムTOP 20
The Free Jazz Collective 8/16 インタビューに掲載/アーティスト名のアルファベット順/何故か5が二つあり、全21点になっている

1 ) アルバート・アイラー『ベルズ』(1965)


アルバートの最もエモーショナルなブローを捕えた片面ライヴ・アルバム。アイラー得意のアンセム風テーマが炎熱のソロで中断され、広大な即興アンサンブルに突入する。電気エネルギーを放射するアルバム。

2 ) BAG(ブラック・アーティスツ・グループ)『イン・パリス、アリエ1973』 (1973)


セントルイスのアンサンブルの古典的リリース。中西部フリージャズの特徴がすべて詰まった濃厚な一枚。重厚高密度なブローと静かな希薄セクションが対比され、エキゾチックな様々なパーカッションの過剰な投薬があまねく染みわたる。効能はミステリアス。

3 ) ガトー・バルビエリ『イン・サーチ・オブ・ザ・ミステリー』(1967)


アルゼンチンから移植されたバルビエリはこの処女作でシーンに噴火した。強烈でひび割れたトーンを武器に、ガトーは情熱的なラテン気質をニューヨークのエネルギーに融合し、自らのシグネチャー・サウンドを生み出した。

4 ) アンソニー・ブラクストン『フォー・アルト』(1969)


無伴奏アルトサックスの大胆不敵な4つ断面。現代音楽に於けるサクソフォンの役割の概念への挑戦。赤裸々で超絶で強力。

5 ) ペーター・ブロッツマン『マシン・ガン』(1968)


全ヨーロッパの主要前衛演奏の頂点の初期録音。ドイツ、オランダ、ベルギー、イギリス各国から集まった面々が、信じられないほど剥き出しの攻撃性の創出に加担した。ハン・ベニンクが私に語ったところによると、レコーディングは真夜中に燃料庫のような場所で行われ、その状況がミュージシャン全員の炎を燃えあがらせたという。

5 ) ビル・ディクソン『インテンツ・アンド・パーパシズ』(1967)


「ジャズの10月革命」の首謀者のディクソンは、この影響力の強い作品で、ニュー・シングの第三の波を結合した。チェロ、フルート、イングリッシュ・ホルン、クラリネットを含む独創的な楽器編成。繊細から放逸までダイナミックな幅を持つ心を揺さぶる構造的楽曲。

6 )ドン・チェリー『ホエア・イズ・ブルックリン?』(1969)


本質的にはオーネット抜きのオーネット・コールマン・カルテット(しかしオーネットはライナーノーツを書いている)。ファラオ・サンダースが強力にブローし、彼のラフで全てを蹴散らすトーンは、ドン・チェリーと仲間たちのドン・キホーテ風の演奏への完璧な賛辞となっている。

7) ジョン・コルトレーン&ラシッド・アリ『インターステラー・スペース(惑星空間)』(1974)


最大主義の権化コルトレーンがあられもなく裸になり、共演する若きラシッドがあっちこっちへ撹乱する。間違いなく今まで録音された最高のデュエット・アルバム。

8 ) エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』(1964)


マルチ楽器奏者エリック・ドルフィーの5曲のオリジナルからなる決定的一枚。他にはないフリー・バップ・スタイルの最高峰。フレディ・ハバード、ボビー・八ッチャーソン、リチャード・デイヴィス、トニー・ウィリアムスからなるオール・スター・アンサンブル。

9 ) ミルフォード・グレイヴス・フィーチャリング・ドン・ピューレン『ノンモ』(1967)


ニューヨーク前衛シーンの最高の猛者による不朽のデュオ。音楽は最大密度だが、空間の空気感を保っている。ミルフォードはメロディックな独創性を発揮し、ピューレンはパーカッシヴなアタックを貫き通す。

10 ) ノア・ハワード『ブラック・アーク』(1972)


ハワードの明白な作曲技能と、常にタイトでリズミックに交歓するサックス・ソロの咽び泣きを際立たせるスリリングな作品。

11 ) フランク・ロウ『ブラック・ビーイング』(1973)


究極、歴史的、容赦なし。ロウとジョセフ・ジャーマンが直観的な強度で燃え上がり、逆上したラシッド・アリがポリリズムの嵐を突き崩す。

12 ) エヴァン・パーカー、デレク・ベイリー、ハン・ベニンク『トポグラフィー・オブ・ザ・ラングス』(1970)


英国アヴァンギャルドを先導する二人の光と、オランダの名パーカッション奏者が一堂に会しただけで歴史に残る出来事と言える。エヴァンとデレクがアグレッシヴに描く点描画は、ハンの痙攣する乱打と完璧にシンクロする。荒ぶったサウンドの熱狂的な爆発は、ドラマティックなストップ/スタートで切断され、その瞬間の静けさがもっともラウドに鳴り響く。

13 ) ファラオ・サンダース『ターヒッド』(1967)


たくさんのベル、バラフォン、その他のエキゾチックな種々のパーカッションに満ちたミステリアスな傑作。ファラオのトレードマークのエスニック・サウンドと奔放な多重調性のブレンドの最良の例。

14 )アーチー・シェップ『ライヴ・アット・ドナウエッシンゲン』(1967)


シェップが最高に燃え上がった瞬間を捉えたライヴ録音。当時亡くなったばかりのジョン・コルトレーンに捧げる「ワン・フォー・ジョン」という長いトラックで構成されている。ロズウェル・ラッドとグラッチェン・モンカーの二管のトロンボーンが、演奏にデキシーランドの葬送行進の狂騒を与えている。

15) ソニー・(ヒューイ・)シモンズ『バーニング・スピリッツ』(1971)


セシル・マクビーとリチャード・デイヴィスによるこれまで録音された中で最も素晴らしいツイン・ベースを含むドライヴするセクステットにより、ソニーの鋭く叙情的なスタイルが最大限に拡大されている。

16) サン・ラ『アストロ・ブラック』(1973)


土星生まれと称する神秘的な導師サン・ラが、慟哭するホーン、別世界のシンセサイザー、突進するパーカッション、精神変革音楽の銀河間空間シチューにミックスする。

17)ホレス・タプスコット『ザ・ジャイアント・イズ・アウェイクンド』(1969)


タプスコットは、犯罪的に過小評価されるロサンゼルスのアヴァンギャルド集団、ニューヨークへ移り有名になる前、エリック・ドルフィーとオーネット・コールマンが属していた、の重要人物。このアルバムはタプスコットの無骨な作曲形式と映画的なアレンジの粋を極めた好例である。また、アーサー・ブライスの初めてのレコーディング作品でもある。

18 )セシル・テイラー『ユニット・ストラクチャーズ』(1966)


セシルが最もパーカッシヴに爆発し、ダブルのサックス、ダブルのベース、そしてドラムからなるラージ・アンサンブルに駆り立てられて、セシル史上が最もパーカッシヴに爆発した作品。どの曲も複雑なテーマを有しており、小規模な組曲を成している。

19 )ジョン・チカイ『アフロディシアカ』(1969)


コンゴ系デンマーク人のチカイが、ニューヨークでの有名な倹約生活からヨーロッパへ戻って録音した重量級の作品。巨大なタイトル曲を創造するのに26人のミュージシャンが雇われ、ティンパニ、オルガン、バラフォン、オフィクレイド、グロッケンシュピールを含む幅広い楽器を奏でた。一種のオーケストラと破天荒な即興セクションを融合する偉大な芸術性の深淵。

20 ) フランク・ライト・トリオ『フランク・ライト・トリオ』(1966)


善良なる導師ライトが、常に抜きん出て独創的なヘンリー・グライムスをベースに迎えて、トレードマークのソウルフルな凶暴性を前面に打ち出した。

映画『ファイアー・ミュージック~フリー・ジャズ革命の歴史/FIRE MUSIC : a history of free jazz revolution』製作の為にクラウドファウンディング方式で出資者を募集中。出資金額に応じて、ポストカード/マグネット/映画ダウンロード/映画DVD/映画クレジット/試写会招待券などの特典がある。日本からも出資可能(送料がプラスされます)。
詳しくは⇒KICKSTARTER

【朗報】サーストン・ムーア等がフリー・ジャズのドキュメンタリー映画を製作中。支援者募集も。

フリージャズ
映画で観たら
シビレそう

Billy Bang Quintet - Live at the Knitting Factory
Performed at the Knitting Factory in New York City on October 1, 2000.


Billy Bang - Violin
Ahmed Abdullah - Trumpet
Frank Lowe - Tenor Saxophone
William Parker - Bass
Abbey Rader - Drums
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【太っ腹情報】サーストン・ムーア・バンドのフルセット・ライヴ映像/音源DLがすべて無料!

2015年08月18日 02時01分37秒 | 素晴らしき変態音楽


サーストン・ムーア・バンド Thurston Moore Band:
サーストン・ムーア Thurston Moore(G,Vo/ソニック・ユース、チェルシー・ライト・ムーヴィング)
スティーヴ・シェリー Steve Shelley(Dr/ソニック・ユース、リー・ラナルド・アンド・ザ・ダスト)
デビー・グッギ Deb Googe(B/マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)、
ジェイムス・エドワーズ James Sedwards(G/ノウト、グアポ)

サーストン・ムーア・バンド <La Route du Rock>のフルセット・ライヴ映像62分を公開

サーストン・ムーア・バンド 8/6 NY公演のフルセット・ライヴ音源が無料DL可

ベルセバ、カリブー、サーストン・ムーア、テンプルズ他 日本公演のライヴ映像がオフィシャル公開

サーストン・ムーア・バンド 10/21 NY公演のフルセット・ライヴ映像66分がYouTubeに

Thurston Moore - Full Performance (Live on KEXP)
Thurston Moore performing live in the KEXP studio. Recorded October 5, 2014.


フルセット
タダであげます
捧げます

Chelsea Light Moving - Full Performance (Live on KEXP)
Chelsea Light Moving performing live from Mellow Johnny's Bike Shop. Recorded March 14, 2013.


Sonic Youth - Rock En Seine Festival - Paris - August 27th 2004 (Full Show)


Sonic Youth - Live in Germany 1996 (Full Show)
Live at Rockpalast – Dusseldorf, Germany (Apr-04-1996)


Sonic Youth - Live 1987 - Full Show
9.16.87 @ Metroplex, Atlanta
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【えいたそ改革論】Chapter8『トロピカル#2』Theピーズ/J.ホワイト/ベック/カエターノ/クレイドル

2015年08月17日 00時50分37秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


決してひとつのところに留まることを好しとせず、常に前へと転がり続けるIDOL界のStx Rolling Stonesことでんぱ組.incはRock In Japan Fes.(Aug.9)/神宮外苑花火大会(Aug.11)/第50回さぬき高松まつり(Aug.12)と、タイプの異なる三大夏の奇祭を総嘗めにすると共に、昨日は大阪にてでんコネチェキ会にてファンとの交流を楽しんだ。

  

そんな多忙な日々に於いても「やっぱり夏って最高だね」とサマーを楽しむえいたそ☆成瀬瑛美さんは、大阪でひらかたパーク~日本橋~ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを満喫した翌日の8月16日、遂に念願の夏コミに参戦。究極のヲタ活をひたすらボッチで完遂した。

  

本論で検証してきたえいたそ改革の終着点も近いに違いない。その証拠に自らに課した「アイコンはひまわり」の掟や、「とろぴかるんバケイショーン」の定理を再度強調する呟きも発令された。本論としても残暑見舞いしたからには、検証も急がねばならぬ。さもなければ夏が終わってしまう。そんな訳で、トロピカル第2弾は、前回検証した正統派ではなく、トロピカルの異端派・個性派に焦点を充てて侃々諤々の論考を展開して行こうじゃありませんか!

●Theピーズ 『トロピカル』


Theピーズ (ザ・ピーズ,The Pees)は、1987年に結成した日本のロックバンド。1997年8月の東北ツアーを最後に一旦活動休止し、2002年7月に活動再開した。「真空管トロピカル」は再結成後、続けてリリースしたライヴ会場・通信販売限定シングルの一枚。2011年8月リリース。

意外にもえいたそ論に再度登場するのは、80年代バンドブームの生き残り、永遠のバカロック「Theピーズ」の皆様。同期のバンド「カステラ」に居て双子の弟と一緒にブリーチしまくっていたはること大木温之は、ロケンローバカの夏休みをやけっぱちのブルースで締めくくる。




●クレイドル 『トロピカルストロベリィ』


次世代V系シーンを担うクレイドル待望の、バンド史上初となる全国流通シングル。リード曲「トロピカルストロベリィ」ではクレイドルの持つ【ソリッドポップ】や【サイケデリック】をあます事なく取り入れたアレンジと、毒のある歌詞が融合された快心のアッパーチューン。クレイドルに汚染されて下さい。

V系キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━ !!!!!元バンギャルちゃんの瑛美さんにはやっぱりV系がいなきゃ!ハイテンションA-POPガールのばびゅボイスよりも2オクターブ低い声でディル・アン・グレイを歌う瑛美さんを「V(ヴイ)たそ」と呼ぶのは筆者だけだが、このV系トロピカルには汚染されたいに違いない。




●James White & The Blacks 『(Tropical) Heatwave』


ノー・ウェイヴのアイコン、ジェイムズ・ホワイトが、1979 年にリリースした傑作!チャンス以外のメンバーがヴォーカルを取る楽曲もあり、コントーションズ名義作品よりもヴァラエティに富んだ、よりフリーキーなサウンドが楽しめる。代表曲「Contort Yourself」のダンス・ヴァージョンはクールとしかいいようがない。

70年代末のNY地下ロックの首領、ジェイムズ・ホワイト(白)&ブラックス(黒)は、過激なエロに溢れたキッチュの極み乙女的プロパガンダ。「トロピカル・ヒートウェーヴ(熱帯的熱波)」と題したこの曲の後半に出てくる気怠い女子シンガーは、アルバム中の「Stained Sheets(汚れたシーツ)」でエロ過ぎる猫なで声で男子の劣情を刺激する。でんぱ組イチ猫なで声が得意な瑛美さんにカヴァーして欲しい。




●Caetano Veloso 『Tropicalia』


カエターノ・ヴェローゾ (Caetano Veloso, 1942年8月7日 - ) は、ブラジルの作曲家および歌手。後期のビートルズなどからの影響を多分に受け、「トロピカリア」(トロピカリズモ)と呼ばれる音楽的ムーブメントを形成していった。これは、ブラジルのポピュラー音楽と欧米のロックンロール、そして前衛芸術的な音楽の要素をミックスし、より国際的に、よりサイケデリックに、そして社会意識的なサウンドだった。

ブラジルと言えばトロピカルのイメージが濃い。実際サンバやカーニバルでの露出の多い派手な踊りは情熱の嵐の象徴だろう。そんな熱帯天国に、危険ドラッグのように蔓延した危険音楽家の代表がカエターノ。彼の力でブラジル音楽が世界中に広がったことを考えれば、萌えトロピカルを世界にお届けした、でんぱ組のブラジル版だったと言っていい。




●Beck 『Tropicalia』


ベック・ハンセン(Beck Hansen、1970年7月8日 - )は、1990年代から活躍を続けるアメリカを代表するソロ・アーティスト。98年の3rdアルバム『ミューテーションズ』は前2作の路線とは趣きを異にするフォーキーなアルバム、「トロピカリア」はサービス精神に満ちあふれたBECK流ボサ・ノヴァ・ポップ。

前衛集団フルクサスの祖父に育てられた変態おるたなボッチ歌手が「俺は負け犬。さっさと殺せば?」(ルーザー)と歌って全米大ヒットしてしまった94年にロックの世界は変貌したのかもしれない。4年後の「トロピカリア」もこれだけのハッピーさ満開の曲でありながら、歌っているのは爬虫類の炎だの愛のジョーズだの……。ベックのたくましい妄想力は、青春こじらせ系アイドル「でんぱ組」の頭の中と同じかも。




熱帯の
熱に浮かれて
おつかれサマー

●IS TROPICAL


覆面を常に被り、ダークで怪しげな雰囲気いっぱいのロンドン出身,スリー・ピース・バンド「イズ・トロピカル」。エレポップ、パンキッシュなダンス・サウンドを織り交ぜた、まさにロックとクラブを横断した、究極のクロスオーヴァー・サウンド!

21世紀UKロックの新人バンド。2枚のアルバムをリリースし、来日経験もあるようだ。何故「トロピカル」を名乗るのか、バンド名の由来は分からない。そんなことよりこのMV!子供の戦争ごっこだが、爆弾炸裂、銃の乱射、血飛沫飛び散る超過激映像!残酷過ぎて英米で放送禁止にならなかったのが不思議。実際エロ過ぎて即削除されたMVもあるらしい。マキシマムに弾けたトロピカ過激派。



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【残暑見舞い】キャラヴァン/でんぱ組/ヴァニラ・ファッジ/灰野敬二/グレン・ヒューズ/きゃりー

2015年08月16日 03時11分29秒 | アート!アート!アート!


残暑お見舞い申し上げます




立秋とは名ばかりの暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。




おかげさまで、私どももつつがなく過ごしております。




秋風を感じる頃はまだ少し先になりそうです。




夏の疲れがでるのもこれからと申します。




くれぐれも風邪など召しませぬよう御自愛ください。




平成二十七年 立秋



ポストカード
フライヤーを
並べたよ



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【ギネスに挑戦】150人超えのドラマーが集結、メガデスなどをカヴァー(サンパウロ)

2015年08月15日 02時30分15秒 | 音楽ちょっといい話


150人上のドラマーがサンパウロで『破壊交響曲』を演奏

『Bateras 100% Brazil』とはブラジル最大のドラム・スクールを経営するDino Verdadeが企画するイベントである。目的は出来るだけ多くのドラマーを一堂に集めて、オリジナル曲やヒット曲を演奏して、killer groove(最高のグルーヴ)を産み出すこと。

205年8月9日サンパウロのIbirapuera Parkに女性や子供や年配者を含む幅広い年齢のドラマー156人が、自分のドラムセットを持って集結し、キッス、ローリング・ストーンズ、ダフト・パンク、そしてメガデスの曲を演奏した。

メガデスの「シンフォニー・オブ・デストラクション(破壊交響曲)」では、Amilcar Christófaro (Torture Squad), Jean Dolabella (Udora and ex-Sepultura), Bart (Whale Mutant), Edu Garcia (John Wayne) and Nana (Alma Djem), Dino Verdade (Brotheria) といったプロのドラマーがステージ上からバンドと150人のドラマーの指揮をした。

このプロジェクトで、最も多くのドラマーが同時演奏したバンドとしてギネス記録を狙っている。



ドラマー君
引き蘢ってないで
外に出ろ

これとどっちが凄いか
6日間で1800万回再生の鳥肌映像! イタリア人1000人がフー・ファイターズの曲を演奏した本当の理由とは?
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【静寂の光と影】灰野敬二/ナスノミツル/一楽儀光『静寂/LAST LIVE』『静寂の果てに』

2015年08月14日 02時36分09秒 | 灰野敬二さんのこと



静寂(灰野敬二、ナスノミツル、一楽儀光)『LAST LIVE』

灰野敬二(ギター、ヴォーカル、フルート、パーカッション、他)
ナスノミツル(ベース、エフェクト、ヴォイス)
一楽儀光(ドラムス、ヴォイス)

disc 1
1. Blue Eyed Doll (18:57)
2. Srijaku (14:21)
3. Don't Blame It On Anybody (6:06)
4. Showa Blues (15:56)
5. Iranai (11:16)

disc 2
1. Still Anyone Don't Notice (7:51)
2. Young People (10:34)
3. Use All Up The Body That Is Given To You (2:18)
4. Let's Make It Clear (6:27)
5. Look Over Here From The Other Side (7:38)
6. We Cut The Top Of Fate And Take a Look Inside (6:29)
7. Luck Of Prayer (2:19)
8. Imi-kuzushi (7:55)
9. 150 Tons Dynamite (9:16)
10. Want To Head Back (8:56)

recorded by Masami Sato (Club Goodman)
recorded on 24 December, 2012 @ Club Goodman, Tokyo
mixed and mastered by Yoshiaki Kondoh (GOK sound)
produced by Seijaku and Jun Numata
originator: Keiji Haino

濃厚なる静寂の静と動/陰と陽/光と闇を炙り出す二篇の実録音源。

静寂とは2009年8月~2012年12月活動したロック・トリオである。灰野敬二、ナスノミツル、一楽儀光で結成され「灰野敬二Blues Band」として2009年8月15日名古屋Tokuzoにてデビュー。翌年から「静寂」と名乗っり、全8回のライヴ活動を行い、2枚のアルバムをリリースした。2011年3月11日に高円寺Highで予定されていた初のワンマン公演が震災で中止になり、それ以降、その影響が演奏活動に反映されるようになった。5月12日のリベンジ公演ではメンバー3人が「いらない!」と叫ぶ曲を披露。8月15日に大友良英等が企画した福島での「フェスティバルFUKUSHIMA」に出演した時は、「最近の祭りには祈りが足りない」というMCで演奏をスタートし、震災後の世界への祈りを迸らせた。2012年一楽が病気のためドラマー引退宣言し、そのままフェイドアウトかと思われたが、2012年12月24日に、一楽のドラマー引退公演&ラストライヴが開催された。2時間を超えるその日のステージを全編収めたのが本作。

灰野の理想のロックの実践である不失者の秘技を伝授された静寂は、本質的に「ブルース(=哀歌)バンド」である。アルバート・キング、ザ・ドアーズ、ステッペンウルフに捧げられたアルバム「You Should Prepare To Survive Through Even Anything Happens」で判る通りレパートリーは多彩である。この日も「青い眼の人形」「昭和ブルース」「若者たち」「ダイナマイトが百五十屯」「あっち側からこっちを見ろ(ザ・ドアーズ)」「始まりに還りたい(ステッペンウルフ)」などが演奏された。かつての哀秘謡同様に、カヴァーでもコピーでもない。元の歌詞がいわばジャズにおけるテーマのように「素材」として使われるだけである。特にザ・ドアーズ、ステッペンウルフに関してはオリジナルの英詞を灰野が咀嚼し独自に解釈した日本語の歌詩(歌"詞"ではなく)で唄われる完全なオリジナル楽曲である。

演奏は正に「ブルース」としか形容しようがない。ここでの「ブルース」は演奏技法やスタイルではない。黒人たちが日常の幸せや憂鬱を歌で表現したというルーツ通り「心の底からの感情表現」という意識に基づく「ブルース」なのである。深いリバーヴに沈み込む演奏は透徹して泣き濡れている。哀感の発露たる楽器の響き合いと祈りを捧げ続ける歌。平易な言葉を使いつつ独特の言い回しが抽象性を併せ持つ灰野の歌は驚くほどの具体性と直情性を発揮する。その最たるものが「いらない!」であり、今回は「バカヤロー!」という激情直裁的な言葉が灰野の口から発せられ驚く。「いらない!」は進化して「もういい!」になった。それは諦観ではなく否定を超えて能動への前進であり、主体としての静寂=精神的独立宣言に他ならない。

後半ところどころでドラムが中断する。灰野とナスノが「まだ行けるか?」と気遣うように間合いをとるのが感じられる。アンコールで「始まりに還りたい」を演奏。明らかに一楽へ向けた言葉を叫び、鬼気迫る演奏の迫力が凄まじい。2008年8月岡山ペパーランドで灰野と一楽が共演し、この曲を演奏した後に一楽が「ブルース・バンドをやりたい」と言い出したのが静寂の始まりだったという。その曲で活動の幕を下ろすというのも(灰野は嫌うだろうが)「運命的」でありドラマティックな終焉だと言えよう。生み落とされた責任を見事に果たした訳だ。最後に「一楽に拍手を」という灰野としては異例のMCも収録されており、単なるライヴ音源ではなく、命のドキュメントと呼ぶに相応しいアルバムである。



灰野敬二、ナスノミツル、一楽儀光『静寂の果てに』

灰野敬二(エレクトロニクス、ギター、ヴォーカル)
ナスノミツル(ベース、エフェクト)
一楽儀光(エレクトロニクス、エフェクト)

disc 1
After Seijaku part 1 (52:37)

disc 2
After Seijaku part 2 (59:04)

recorded by Masami Sato (Club Goodman)
recorded on 21 November, 2014 @ Club Goodman, Tokyo
mixed and mastered by Yoshiaki Kondoh (GOK sound)
produced by Seijaku and Jun Numata

『LAST LIVE』の2年後に開催された「静寂の果てに(After Seijaku)」と題された公演。ドラマーを引退した一楽は「ドラノーム」や「レーザーギター」というオリジナルの電子楽器で演奏を続けており、ナスノもエレクトロニクスを多用したソロ演奏を実践。勿論灰野はずっと以前からエレクトロニクスを自家薬籠中の物としている。フライヤーには「Ambient Version」とサブタイトルされており、エレクトロニクス中心に「静寂」の一般的なイメージに近いクワイエットな演奏を聴かせようという意図に思えるが、ジャンルの「アンビエント・ミュージック」ではなく、灰野がよく言う「気配」に限りなく近い。ここに収められた111分ノンストップの演奏は、環境音楽などという生易しいものではなく、聴き手の周囲をネットリと包み込み、意識の中へ不穏な気配を注入する、極めて刺激的な実在音響である。静寂の闇は、余りにも濃く、余りにも重い。これもまたロック/ブルースと呼べるくらいの開かれたマインドを持ちたいものだ。

doubt music公式サイト

静寂と
静寂の果ての
挟間にて

 


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【性別詐称】女子じゃないのに『ガール・バンド』がノイズロックでルンルンルン❤な件

2015年08月13日 00時15分15秒 | ロッケンロール万歳!


2ヶ月程前に、ある音楽ライターが「このバンドがいれば他には何もいらない」とか何とか呟いていた。Girl Bandなのに男子だなんて、ゲスの極み乙女の愛蘭(アイルランド)版じゃねえか、と憤りながらまぁまぁと自分を諌めつつ、騙されたつもりじゃねえや、騙された勢いで聴いてみると、やたらポストパンクでノイエドイチェヴェレでシューゲイザー。ノイバウテンとギャング・オブ・フォーにソニックスを振り掛けた、忘れかけのノイズロックにビリビリ感電しはじめた。



2011年にアイルランド、ダブリンで結成された4人組ガール・バンド、メンバーは
Dara Kiely - Vocals
Alan Duggan - Guitar
Daniel Fox - Bass
Adam Faulkner - Drums

2012年より自主制作にてCD-Rや7インチをリリースし全てがソールドアウト、それが英名門<ラフトレード>の目にとまり契約を果たす 2015年と5月にはUSにて500枚限定で「The Early Years EP」をリリース。日本でも独自アートワークで100枚限定のCD-Rとしてエクスクルーシヴ販売され東京はわずか数時間、大阪は数日で完売するなど早くから注目を集めてきた。

  

  

満を持してリリースとなるデビュー作『Holding Hands With Jamie(ジェイミーと手を取り合って)』は地元ダブリンのBow Laneスタジオにてセルフプロデュースにより制作。スタジオで理想の音を鳴らすため楽器のセッティングに4日程を費やしたものの、いざ始まるとほとんどの楽曲を2日間で録り終えたという。レコーディングの際にはそれぞれの楽曲と距離を置き客観性を保ちながらも、最大限に楽曲に集中することのバランスを取るという苦労を経て、ポストパンク、ノイズ、インダストリアル、そしてクラシックなテクノからの影響を受けた傑作アルバムが誕生した。



新曲「Paul」のMVは、Bob Gallagherが監督を務め、子供向け番組の着ぐるみの中に入り表向きには笑顔を振りまく主人公Paulの心の闇を描いた作品となっている。



■リリース情報
アーティスト名:Girl Band (ガール・バンド)
タイトル:Holding Hands With Jamie(ホールディング・ハンズ・ウィズ・ジェイミー)
発売日:2015/9/25(金)(海外発売9/25)
レーベル:Rough Trade / Hostess
品番:BGJ-10248
価格:2,371円+税
*ボーナストラック、歌詞対訳、ライナーノーツ付(予定)

1. Umbongo
2. Pears For Lunch
3. Baloo
4. In Plastic
5. Paul
6. The Last Riddler
7. Texting An Alien
8. Fucking Butter
9. The Witch Doctor
※日本盤はボーナス・トラック収録予定

男の子
女の子でしょ
ロックでしょ


ジャケットを含め、愛想の無さが今っぽい。

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【ミホ☆レミ】ブルース女子と呼ばないで!Drop's & GLIM SPANKY

2015年08月12日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


7月22日同時に全国CDショップ&ネットショップに並んだ2枚のアルバムがロックンガレージ愛好家の大きな話題になった。3週間経ってお盆を迎えた現在も心を揺さぶって止まない女子バンドの甘い余震を。

●Drop's『WINDOW』


札幌在住女子バンド五人組Drop'sの『DAWN SIGNAL』(2013)、「HELLO』(2014)に続く3rdアルバム。レッド・ツェッペリン『III』の向こうを張ってグルグル回転する特殊ジャケット。女子高生ブルースロックと呼ばれ話題になってから既に5年、ブルースに拘らない多彩なスタイルを展開する彼女たちだが、一貫しているのは「バンドでロック」する悦びである。中野ミホの堂々とした歌を前面に押し出したアレンジだが、サウンドは前作以上にガレージロック色が強まった印象がある。「(間違っても)全体のグルーヴが良ければOK」と語るDrop'sの神髄は生々しいライヴサウンドにある。




●GLIM SPANKY『SUNRISE JOURNEY』


長野県出身の男女二人組ユニットGLIM SPANKYのデビュー・アルバム。CMや映画に曲が抜擢されることも多く、ソングライターとしても注目される彼らの音楽性の幅広さを証明する「旅路」のサウンドトラックのようなアルバム。定評のある腰の据わったミッドテンポのロックは勿論、フォーキーな「さよなら僕の町」やカントリー&ウェスタンの「WONDER ALONE」など、目くるめく音楽旅行が楽しめる。「褒めろよ」「踊りに行こうぜ」といった印象的な歌詞もじわじわ心に滲みる。ジャニスよりもパティ・スミスに憧れる松尾レミのハスキーボイスが耳に眩しい。


Drop’s・中野ミホ、GLIM SPANKY・松尾レミが語る理想の音楽「言葉とメロディがいっしょになったときに、すごい力を持つ」

シャボン玉
翔んでく先に
サイケな恋


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NYハードコアジャズの彗星『クリス・ピッツイオコス』2015年7月の最新ライヴ映像4編が話題に

2015年08月11日 00時22分39秒 | 素晴らしき変態音楽
Chris Pitsiokos Trio, photo by Jaimie Branch

NY即興シーンの若き彗星クリス・ピッツイオコスの最新ライヴ映像が続々公開されている。活動の最初期から3年以上続くウィーゼル・ウォルターとのデュオ、自己のクリス・ピッツイオコス・トリオ、ソロ活動、さらに予測不能の即興トリオ、と精力的に活動する24歳の演奏家の進化のスピードが実感できる。Jazz Right Now主宰シスコ・ブラッドリーによるインタビュー(2014年7月27日)の抜粋を交えて紹介しよう。
JazzTokyoクリス・ピッツイオコス・インタビュー



●クリス・ピッツイオコス&ウィーゼル・ウォルターDUO

Chris Pitsiokos & Weasel Walter - at Threes Brewing, Brooklyn - July 12 2015
クリス・ピッツイオコス Chris Pitsiokos - alto saxophone,electrinics
ウィーゼル・ウォルター Weasel Walter - drums

Chris:2012年に僕はウィーゼルとメアドを交換して、後日メールしました。で、いつどうなったのか正確には覚えていませんが、一緒にデュオで演奏することになったのです。最初のライヴはフリーダム・ガーデンでした。2012年7月28日、大学を卒業してすぐの頃。強烈な演奏だったので、彼は自分のレーベル「ugExplode」からリリースすることを決めたのです。それが僕が初めてリリースしたレコードで、ウィーゼルと一緒にやった最初の作品『アンプランド・オブソレセンスUnplanned Obsolescence』です。その時点で僕は開眼したように、ヘイ、こんな人たちにメールすれば、一緒にプレイ出来るんだ、とわかったのです。そこでたくさんの新しい人たちと演奏し始めました。ウィーゼルが多くの人を僕に紹介してくれたのです。他のミュージシャンとネットワークが出来て、いろんな相手と演奏する機会が出来たのです。


●クリス・ピッツイオコス・トリオ

Chris Pitsiokos Trio - at New Revolution Arts, Brooklyn - July 18 2015
クリス・ピッツイオコス Chris Pitsiokos - alto saxophone, compositions
マックス・ジョンソン Max Johnson - bass
ケヴィン・シェイ Kevin Shea - drums

Chris:最初にケヴィンとマックスに持って来た曲は、大学を出てから初めて作曲した曲です。メロディだけですが。予め和声のない楽曲を作曲したのは初めてです。3つの曲を持って行きました。全部一晩で書き上げた短い曲です。ケヴィンとマックスとは、1月頃にジャックで完全即興ライヴをして上手く行きました。セッションしたのはその1回だけだと思います。そして僕は、これらの曲を一緒に演奏しようと決めて、やってみたら、驚くほど上手く行きました。昨年いっぱいかけて、偏執的なほど挑戦的でクレイジーな音楽を書いて、必死にリハーサルしたのです。マックスとケヴィンは偉大な解釈者ですし、一緒に楽しく作業できます。とても練習熱心で好奇心旺盛で素晴らしい仲間です。


●ソロ

Chris Pitsiokos - solo alto saxophone - at JACK, Brooklyn - July 20 2015

Chris:ソロのライヴは確か1年半前から始めました。僕のアプローチは、まず何かをスタートしてみれば、何とかなるだろうという感じでした。そこから始めて、即興演奏していくのです。最初の衝動が大切だと感じました。最終的に良い場所へ行きつくために、いわば落ち着いた最初の行動が必要なのです。また、始まりは、いつも良いものです。だから、最初のパートは、実際のところ1年以上の間、狂ったようなハイトーンだけなのです。残りの演奏を適正な精神状態に導くための瞑想のようなものです。


●アンダーマイン・トリオ

Undermine Trio [Pitsiokos, Sorey, Lopez] - at JACK, Brooklyn - July 20 2015
クリス・ピッツイオコス Chris Pitsiokos - alto saxophone
ブランドン・ロペス Brandon Lopez - bass
タイショーン・ソーレイ Tyshawn Sorey - drums

Chris:個人的には、少なくとも僕は、即興演奏によって、どのように即興演奏するか、どのように即興にアプローチするかによって、僕のヴォイスが人生の過程で変わる可能性がある、ということに興味があります。僕は23歳の見方で話しています。確信はありません。でも、23歳だから23歳なりの見方しか出来ませんが、僕は即興演奏家として自分のヴォイスを成長させてきましたし、大雑把に言えば、僕が即興演奏家としてやっていることを、即興演奏ができる限り長く続けて行こうと思います。

たゆまざる
進化の徴
刻まれて

●ピッツイオコス/パンクト/ショルツ
SOUNDCLOUD
クリス・ピッツイオコス chris pitsiokos - saxophone
ノア・パンクト noah punkt - bass
フィリップ・ショルツ philipp scholz - drums

2016年2月にレコード・リリースするトリオの演奏場所を探しています。ドイツ、オーストリア、スイス、フランス。イタリア、デンマーク、ポーランド、チェコのいい会場を知っていたら連絡ください。
for booking issues mail to: noah.punkt@gmail.com
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