おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

最後の事務次官会議

2009年09月15日 | Weblog


曇り空の朝でござります。
気温は7時半現在、プラスの13度。
木々が少しづつ色づき始めました。
静かな朝なのじゃ。

かねてからオペラに興味のあったというハニーさん。
ここんとこテレビCMをしておった「名作オペラシリーズ DVDオペラ・コレクション」の創刊号、「カルメン」特別価格990円なり!!をご購入いたしました。
で、昨夜は、DVDでオペラ鑑賞いたしたのでござる。

このオペラDVD、30年以上前にウィーン国立歌劇場で行われた舞台なのじゃ。
クラシック音楽などさっぱり判らぬおぢですが、確かに聞き覚えのある曲ばかり。
でもって、素晴らしい声量、迫力ある演奏…

でも、眠くて、眠くて。
途中で寝ちゃいました。
ハニーさんは2時間半にわたる舞台を最後まで堪能したそうな。

同封の解説書によると、カルメンは1875年に初演され、当初は大失敗作だったとか。
しかし、「生身の感情をストレートに注ぎ込んだ意欲作」だそうで、7ヵ月後には大ヒットとなったそうな。
フムフム!!

ではありますが、おぢにしてみれば、あまりにテンポの遅い展開で、とても最後まで見る気にはなれませなんだ。
育ちも悪けりゃ、品性も下劣なおぢ、こんな高尚なモノ、とても最後まで鑑賞することなんざぁ無理!!ってことでござった。

「生身の感情をストレートに注ぎ込んだ意欲作」も100年以上前だとそうかもしらんけど、生身の感情っていまと昔じゃ大違いって、ことかなぁ?
もし、今度ヨーロッパ旅行して、どこぞで公演しておれば、見る機会があるかもなぁ…
ハニーさんが「行きたい」と言えば、ですけどね。

さて、
表題の事務次官会議、明治以来続いておりましたが、きのうで最後となったのじゃ。
事務次官会議とは、官僚の親玉である各省庁の事務次官が集まって、あれこれ会議し、閣議に上げるものを決めるのじゃ。
事実上、ニッポン国の最高意思決定機関でござった。

しかもこの事務次官会議そのものは、法律で決められたものではないという、どうにもこうにも不思議な会議なのじゃ。
で、この事務次官会議は、全会一致が原則だそうだ。
ってことなので、ある省庁が反対すれば、当然ながら閣議には上がらないのじゃ。

これまで閣議と呼ばれてきたモノは、大臣様がごっちゃり集まって会議するわけではなく、粛々と法律に「はんこ」を押すだけなのじゃ。
実際には、はんこでなくて、花押というサインを書くのじゃけどね。

つまりは、自民党の大臣が、どう思っていようとも、事務次官会議で全会一致にならなきゃ、閣議には上がってこないわけで、自民党が「政治主導」と大口叩いたところで、実際には官僚がほぼすべて決めていたわけで、どもこもならんことになっておった。
しつこいけど、事実上、この国の最高意思決定機関が事務次官会議だったのじゃ。
これって変でしょ、って話なのだ!!

それでも、その最後のはずの会議では、官僚トップの漆間官房副長官が「横の連携を強化し、国家国民の利益にならないことがあれば、大臣にしっかりモノ言うことも大切だ」とのたまったそうだ。
これを翻訳すると、「官僚同士、がっちりスクラム組んで、私たちの利益にならないようなことなら、大臣なんかに任せはしないぞ」って宣戦布告なのじゃ。

官僚さまは、事務次官会議はなくなるものの、形を変えてなんとか権力維持を図ろうとしておって、そのあたりが、あまりにミエミエなのじゃ。
明日から船出する鳩山丸、天気晴朗なれど波高し、ってことで、老獪な官僚さまをしっかりコントロールできるかどうか、これからが踏ん張りどころなのじゃ。